商品説明
乳井貢 志学幼弁
小島康敬 校注
定価:19,800円(本体価格18,000円+税)
判型:A5 上製
頁数:410
ISBN:978-4-8329-6901-8
Cコード:C3010
発行日:2024-12-20
●本書の特徴
江戸中期弘前藩で宝暦改革を担った乳井貢(にゅうい・みつぎ)。その主著『志学幼弁』を翻刻・校訂し、詳細な注を付す。素行、徂徠、春台に共鳴して実学的観点から朱子学を空論と批判し、更に特異な老荘解釈、時間論等の独自の思想世界を展開。秀吉、赤穂四十七士への糾弾も注目。
●目次
凡例
刊行にあたって……小島康敬
〈志学幼弁目次〉
志学幼弁 自序
巻之一 君臣 忠孝 道法 性命 中庸
巻之二 名実 事理 公私 仁義 見識
巻之三 自然 成敗 時宜 善悪 勇怯
巻之四 金気 法令 武芸
巻之五 節用 数道
巻之六 常変 賞罰
巻之七 迷悟
巻之八 治道 諫言
巻之九 曲直 無為 雑問
巻之十 礼楽
志学幼弁 概要
解題 もうひとりの忘れられた思想家……小島康敬
索引(主要語句・人名)
●著者紹介
小島康敬(こじま・やすのり)
1949年生。
学習院大学大学院博士課程退学。
弘前大学人文学部助教授、国際基督教大学教養学部教授を経て、同大学名誉教授。
この間、『新編弘前市史』、『青森県史』の編纂委員及びエジプトカイロ大学文学部客員教授、北京日本学研究センター客員教授を兼務。
◆主要著書・論文
『徂徠学と反徂徠』ぺりかん社、1987年、増補版1994年
「津軽藩士乳井貢の思想:その基礎的考察」長谷川成一編『北奥地域史の研究』名著出版、1988年
『新編弘前市史』通史編3(近世2)、共著、弘前市企画部企画課、2003年
『青森県史』資料編 近世学芸関係、共編著、青森県、2004年
『「礼楽」文化:東アジアの教養』編著、ぺりかん社、2013年
『江戸のなかの日本、日本のなかの江戸』共編著、柏書房、2016年
「荻生徂徠の残響:太宰春台・堀景山・水足博泉・乳井貢・山県大弐・帆足万里の『楽』言説を巡って」武内恵美子編『近世日本と楽の諸相』京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター研究報告12、2019年
(本書刊行時の情報です)