商品説明
中村仁志夫・井上勝一編著
判型: B5 ソフトカバー
頁数: 216
ISBN: 978-4-8329-8188-1
Cコード: C3047
発行日: 2009-10-25
●本書の特徴
従来の細胞診の教科書では、病変の記述が概ね臓器系ごとに縦断した形で行われてきた。これに対して本書では,臓器は異なるが同類の病変をまとめて論じる臓器系横断的な記載を基本としている。具体的には,例えば扁平上皮癌であれば扁平上皮癌としての臓器系を超越して共通する所見を押さえたうえで,臓器系により特徴的な所見を付加する形を基調とした章立てのもとに記述している。本書はこのような新たな構想で編まれた画期的な細胞診の教科書である。同時に、ベセスダシステム2001の詳しい解説も行っている。
●目次
口 絵
はじめに
第I部 総 論
第1章 細胞診の意義
第2章 細胞の基本構造
細胞膜 / 細胞質 / 細胞小器官 / 細胞骨格 / 核 / 接着装置 / 細胞周期とそれに伴う
細胞の変化
第3章 組織の基本構造
上皮組織 / 結合組織 / 女性生殖器の細胞・組織の基本構造 / 呼吸器系の基本構造 /
消化器系の基本構造 / 泌尿器系の細胞・組織の基本構造 / 内分泌系の細胞・組織の基
本構造
第4章 細胞・組織の傷害・障害に伴う変化
変性・萎縮・壊死 / 修復と再生 / 化生 / 放射線による細胞・組織の変化 / 薬剤によ
る細胞・組織の変化
第5章 検体採取法
自然検体 / 吸引検体 / 新鮮材料細胞診
第6章 標本作製・固定・染色
標本作製 / 固定 / 細胞診検査における染色
第7章 標本観察法
顕微鏡観察の基本 / 所見の読み方の基本
第8章 細胞診の課題
細胞診報告様式
第II部 各 論
第9章 非悪性細胞の診断学
感染症 / アレルギー・免疫学的疾患 / 代謝性疾患 / 内分泌疾患
第10章 悪性腫瘍の細胞診断学
癌 腫 / 非上皮性悪性腫瘍(肉腫)/ 癌肉腫 / 絨毛性疾患
引用・参考文献
索 引
Index
●著者紹介
中村 仁志夫
1943年苫小牧市に生まれる.北海道大学医学部医学科卒業.北海道大学名誉教授 医学博士
井上 勝一
1942年名古屋市に生まれる.北海道大学医学部医学科卒業.元北海道大学助教授 医学博士.細胞診指導医,FIAC(Fellow of International Academy of Cytology)
東 恭悟
札幌医科大学附属病院病理部
安孫子 光春
北海道対がん協会細胞診センター
石津 明洋
熊本大学医学部保健学科教授
石丸 靖二
新潟大学医学部保健学科教授
岩渕 三哉
新潟大学大学院医歯学総合研究科教授
牛木 辰男
八戸市立市民病院臨床検査科
櫻木 範明
北海道大学大学院医学研究科教授
佐藤 達資
弘前大学大学院保健学研究科教授
清水 幹雄
北海道大学病院病理部
田川 泰
長崎大学医学部保健学科教授
外丸 詩野
北海道大学大学院医学研究科講師
中村 厚志
市立札幌病院検査部
西谷 巖
岩手医科大学名誉教授
藤田 博正
北海道対がん協会細胞診センター