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山口裕文編著 判型: A5 並製 頁数: 386 ISBN: 978-4-8329-8206-2 Cコード: C3045 発行日: 2013-09-25 ●本書の特徴 栽培植物の成立という課題は,人間の定住生活をもたらした農耕の起源にかかわる農作物,特に穀物をめぐって論考されてきた。栽培植物は,どのような祖先から,どこで,いつ,どのような担い手によってつくられたのか。栽培植物が文明の発祥にどのようにかかわり,結果としてどのような特徴が栽培植物に組み込まれているのか。本書では,好評の前書『栽培植物の自然史−野生植物と人類の供進化』に引き続いて,栽培化にかかわる諸問題を扱うとともに,栽培植物にまつわる文化的側面や自然とのかかわりに関する論考を加えた3部16章で構成されている。23人の第一線の研究者がそれぞれのフィールドを舞台にいきいきと物語る。 ●目次 はじめに 序 章 栽培植物の栽培化と野生化──適応的進化の視座から………山口裕文 植物多様性 / 栽培植物と雑草 / 栽培化とは / 半栽培と二次作物 / 癒し植物と人為的 拡散 / 知恵の崩壊・野生化と遺伝侵略 第I部 「栽培化」の成立機構とその伝播 第1章 セリ──遺伝的多様性と栽培セリ………瀬尾明弘 古くから親しまれてきたセリ / 葉緑体DNAハプロタイプを解析 / 外部形態・生態的特 性を解明 / 日本に生育している / 「セリ」は2種 / セリは日本のあちこちで栽培化? 第2章 栽培アズキの成立と伝播──ヤブツルアズキからアズキへの道………三村真紀子・山口裕文 アズキ亜属の成立とヤブツルアズキの伝播 / アズキの栽培化 / 栽培化における形質進 化 / 雑草型──雑草アズキの来た道 第3章 野生種ツルマメ──栽培ダイズとの自然交雑の傷跡を探る………黒田洋輔・加賀秋人 日本のダイズと世界各地のツルマメとの遺伝的な関係 / ジーンバンクに保存されてい るダイズとツルマメの「中間体」 / 日本に自生する「中間体」 / 「中間体」はダイズ とツルマメとの雑種なのか? / 自然交雑の方向 / ダイズからツルマメへの自然交雑率 / 雑種はどのくらい自生するのか? / 自然交雑とダイズ・ツルマメの進化 第4章 日本列島のタケ連植物の自然誌──篠と笹,大型タケ類や自然雑種………村松幹夫 タケ連植物と分布 / 日本における特異的な区分──タケ(竹)とささ(笹) / 日本各 地のタケは日本の固有種か? / 日本の伝統文化とタケ類やササ類の呼び名 / 生物学的 側面から見た日本列島のタケ連植物 / タケ連の分布と樹林帯 / 「ささ」の属と属の間 の中間型植物の生育地点や様相 / 日本産タケ連の遠縁交雑親和性──人工交雑による 属間雑種の育成 / タケ連の自然雑種と雑種属 / 日本産タケ連の交雑親和性と生物学的 種 / 広義に見たタケの仲間の植物——タケノホソクロバの食性から / 「人びと,栽培, 自然雑種属」とインヨウチクの伝承 第5章 多目的植物タケの民族植物学………大野朋子 沖縄のモウソウチク? / タイの一民家で / 東南アジアにおけるタケの利用 / 栽培利用 第6章 野生化した薬用植物シャクチリソバ………山根京子 ソバ属におけるシャクチリソバ / シャクチリソバから種分化した野生ダッタンソバ / シャクチリソバの倍数性と地理的分布 / 自生地でのシャクチリソバの利用 / 帰化雑草 としての帰化植物シャクチリソバ / 古文書からの来歴推察 / 標本調査 / 庄内川(愛知 県)に見られる大群落 / 大宇陀のクローン繁殖による大規模群落形成の可能性 / 二倍 体の謎 第II部 美しさと香りの栽培史 第7章 イエギク──東アジアの野生ギクから鮮やかな栽培品種へ………谷口研至 野生ギクの種類 / キクの細胞学的特性 / 多様なイエギク / 栽培ギクの起源 第8章 サクラソウ──武士が育てた園芸品種………大澤 良・本城正憲 サクラソウという植物 / 野生サクラソウの遺伝的分化 / サクラソウ園芸文化の始まり / サクラソウ園芸品種の起源 / 江戸の育種家の眼と画像解析 コラム(1) 江戸中期に園芸目的で栽培された水草………石居天平 種内に生じる変異の人為的な選択 / 品種改良の対象となった水草 第9章 雲南の野生バラ──気品の起源………上田善弘 雲南の野生バラ / 現代バラの系譜と中国のバラの役割 / 中国の栽培バラの起源地 / ラオスの中国栽培バラ / 香りの系譜から見た中国のバラ 第10章 チャ──癒し空間をつくる植物,その起源………山口 聰 チャなのか,茶なのか / チャ利用の発展 / 中国から日本へ / 日本独自の茶育種の始ま り / 茶のルーツを探す遺伝子レベルでの解析 / 日本緑茶には2つのグループが存在す る / 茶の嗜好についての日中両国の国民性 コラム(2) 栽培菊と外来ギクによる日本産野生ギクの遺伝的汚染………中田政司 江戸時代に始まるキクと野生ギクとの交雑 / キクとシマカンギクとの雑種だったサ ンインギク /キクと野生ギクとの交雑の増大 / 外来キクタニギク,外来イワギクの日本 への侵入 / 外来シマカンギクの侵入と在来ギクとの交雑 第III部 栽培植物が支える文化多様性 第11章 黒潮洗う八丈島におけるコブナグサの栽培化………梅本信也 八丈島におけるコブナグサの利活用史 / 八丈島のコブナグサ栽培慣行 / 八丈島のコブ ナグサの出穂と形態的変異の特徴 / 八丈島におけるコブナグサの栽培化 コラム(3) 十字架の島とカタシ文化………歌野 礼 第12章 ヤナギタデの栽培利用──「葉タデ」と「芽タデ」と愛知県佐久島の半栽培タデ ………………中山祐一郎・保田謙太郎 愛知県佐久島におけるタデの半栽培と利用 / 野生・半栽培・栽培ヤナギタデの形態的特 徴と分類 / ヤナギタデの生育環境と適応 / ヤナギタデの多様性と人との関わり 第13章 タイワンアブラススキの民族植物学………竹井恵美子 タイワンアブラススキの発見と認識 / タイワンアブラススキの呼称 / タイワンアブラ ススキの栽培の分布 / 現地の栽培状況 / 栽培と利用についてのまとめ / タイワンア ブラススキの生物学的な起源 第14章 東南アジアの極小粒ダイズ──山戎菽の末裔か?………阿部 純 極小粒ダイズ──ミャンマーのトーアン / 中国古文書に記されたダイズ / 葉緑体DNA の解析からダイズの母系をたどる / 葉緑体ゲノムの多型解析が示唆するダイズの起源 と進化 / 東南アジアの小粒ダイズ在来品種の葉緑体ゲノム型と核の遺伝的構成 第15章 雲南の植物食に見られる文化多様性………魯 元学・管 開雲 植物王国・雲南 / 雲南省の少数民族における植物食文化 / 雲南省少数民族の植物食文 化の多様性 引用・参考文献 索 引 ●著者紹介 山口 裕文 1946年 長崎県佐世保市に生まれる 1977年 大阪府立大学大学院農学研究科博士課程修了 現 在 東京農業大学農学部教授,大阪府立大学名誉教授 農学博士 主 著 植物の自然史(分担執筆,北海道大学図書刊行会,1994),雑草の自然史(編著,北海道大学図書刊行会,1997)・栽培植物の自然史・雑穀の自然史(共編著,北海道大学図書刊行会,2001,2003),ヒエという植物(編著,全国農村教育協会,2001),バイオセラピー学入門(共編著,講談社,2012)など多数
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