商品説明
菊沢喜八郎・甲山隆司編
判型: A5 ソフトカバー
頁数: 250
ISBN: 978-4-8329-9891-9
Cコード: C3045
発行日: 2009-10-25
●本書の特徴
巨大システムとしての森林 はいかに維持さているのだろうか. 15人の第一線若手研究者による複雑系の生態学への複合的 アプローチ. 第Ⅰ部では, 森の木々の繁殖 について, 第Ⅱ部では, 樹木と動物との相互作用に注目しつつ,芽生えから成熟までについて触れる. 第Ⅲ部では,北海道の亜高山帯森林,屋久島の照葉樹林,ボルネオの熱帯低地雨林をフィールドに共存の仕組みの手がかりを,第Ⅳ部では,樹木と補食動物との関係,樹木と土壌・河川との関係をとおして,生態系としての森の機能を解明する.
●目次
第I部 木の花・果実
第1章 熱帯雨林における植物の開花・繁殖様式………百瀬邦泰
第2章 冷温帯落葉広葉樹林における樹木の開花と結実………加藤悦史
第3章 冷温帯落葉広葉樹林における種子散布………柴田銃江
第4章 森の果実と鳥の季節………木村一也
第II部 実生の定着と稚樹の生活
第5章 マレーシア半島の熱帯低地雨林に果実—果実食者の関係を探る………安田雅俊
第6章 萌芽をだしながら急斜面に生きるフサザクラ………酒井暁子
第7章 熱帯雨林におけるフネミノキの樹形変化………山田俊弘
第8章 ミズナラの実生定着と空間分布を規定する昆虫と野ネズミ………和田直也
第III部 森の動態と樹種の共存
第9章 トドマツ・アカエゾマツ林の更新動態と2種の共存………高橋耕一
第10章 照葉樹林の構造と樹木群集の構成………相場慎一郎
第11章 リュウノウジュの林冠優占と熱帯雨林の多様性………伊東 明
第IV部 生態系としての森林
第12章 春の広葉樹林における植物—昆虫—鳥の三者関係………村上正志
第13章 森の土壌をめぐる物質動態………柴田英昭
第14章 河川の構造と森林………井上幹生
第15章 森と川のつながり—河川生態系における河畔林の機能………佐藤弘和
編者・執筆者紹介(五十音順)
●著者紹介
菊沢 喜八郎
京都大学大学院農学研究科教授
甲山 隆司
北海道大学大学院地球環境科学研究科教授