© Hokkaido University Press.
税込価格合計5,500円以上ご購入で送料無料
検索
SNS
北海道大学出版会 blog
北海道大学出版会 〒060-0809 札幌市北区北9条西8丁目北海道大学構内 TEL011-747-2308 FAX011-736-8605 hupress_1[at]hup.gr.jp 登録番号 T2-4300-0500-4356
書籍検索(タイトル、著者等)は、画面右上の🔍虫メガネアイコンからどうぞ
※こちらの価格には消費税が含まれています。
※この商品は1点までのご注文とさせていただきます。
※別途送料がかかります。送料を確認する
この商品の送料・配送方法は下記のとおりです。 ¥5,500以上のご注文で国内送料が無料になります。
複数冊購入しても5,000円以下の場合、この送料で配送します。
※¥5,500以上のご注文で国内送料が無料になります。
再入荷のお知らせを希望する
年齢確認
再入荷されましたら、登録したメールアドレス宛にお知らせします。
メールアドレス
折返しのメールが受信できるように、ドメイン指定受信で「thebase.in」と「hup.gr.jp」を許可するように設定してください。
再入荷のお知らせを受け付けました。
ご記入いただいたメールアドレス宛に確認メールをお送りしておりますので、ご確認ください。 メールが届いていない場合は、迷惑メールフォルダをご確認ください。 通知受信時に、メールサーバー容量がオーバーしているなどの理由で受信できない場合がございます。ご確認ください。
大崎直太編著 判型: A5 ソフトカバー 頁数: 286 ISBN: 978-4-8329-9871-1 Cコード: C3045 発行日: 2000-06-25 ●本書の特徴 羽化から配偶,産卵をへて,幼虫が再び成虫になるまでの,生活史のさまざまな断面を,16人の第一線の研究者が,行動生態学・進化生態学・個体群生態学など現代生態学の多彩な手法をつかって解き明かす.可憐さに秘められた進化の謎解きのむずかしさと楽しさが伝わる1冊. ●目次 はじめに 第I部 羽化と繁殖の進化をさぐる 第1章 羽化のタイミングを決めるのは何か………澤田浩司 1.雄性先熟の数理モデルとその検証 2.ツマキチョウの生態 3.野外調査とモデル検証 4.オスの羽化パターンをめぐる問題点 5.研究のこれから 第2章 オスはどうやってメスを探すのか ——ナミアゲハのオスの配偶行動を解発する視覚的信号の定量的解析………山下恵子 1.ナミアゲハのオスの配偶行動を触発する信号 2.モデルと翅の定量的解析とオスの反応 3.オスは縞模様をどのように見ているのか 第3章 いかに多くの子を残すか………鈴木信彦 1.チョウ類の交尾様式 2.アゲハチョウ類の交尾栓とメスの多回交尾 3.ジャコウアゲハの交尾栓の機能 4.交尾ペアしがみつき行動 5.オスの生涯交尾成功度とそれにかかわる要因 6.アゲハチョウ類の交尾栓と繁殖戦略 第4章 産卵植物の決定要因………大崎直太 1.産卵植物の目印は植物の防衛化学物質 2.チョウは対処できる防衛化学物質を選んでいる 3.植物と植食生昆虫の相互作用 4.昆虫と植物の二者間の系で産卵植物を決定する代替仮説 5.植物と昆虫と天敵の三者の系で産卵植物を決定する代替仮説 6.モンシロチョウ属の産卵植物とその質的条件 7.モンシロチョウ属の産卵植物を決定する代替仮説 8.植物とチョウと天敵の三者の系 9.モンシロチョウ属の生活史特性に影響を与える 10.モンシロチョウ属の天敵回避機構 第5章 ギフチョウは卵塊サイズを調節するか………椿 宜高 1.ギフチョウの卵塊産卵の謎 2.集団生活の利点 3.食いつき効果は卵塊産卵の初期進化を説明できるか 4.成虫の産卵効率と卵塊産卵 5.集団サイズと株の食いつくし 6.食草の密度と幼虫の分散 7.食草の密度と産卵行動 8.卵塊サイズの地域変異 9.地域適応か、メスによる調節か 10.未解決の問題 第6章 食草の葉の硬さと卵サイズ………古本敦子 1.食草の質とチョウの卵サイズ 2.チョウと食草 3.卵サイズの個体群間比較 4.スズシロソウとハクサンハタザオの違い 5.大きな卵サイズは硬い葉への特殊化か 第II部 防衛のメカニズムと進化 第7章 幼虫の防衛・隠蔽色と警告色………長坂幸吉 1.隠蔽色・警告色とは 2.隠蔽色と警告色の進化仮説 3.モンシロチョウ幼虫の隠蔽色とカブラハバチ幼虫の警告色の効果の実証 4.モンシロチョウ幼虫の隠蔽色とカブラハバチ揚州の警告色の進化を説明する代替仮説の比較 5.残された問題 第8章 成虫はどうやって身を守っているのか——擬態と多型………上杉兼司 1.チョウの成虫の防衛戦略 2.有名なのにほとんどわかっていなかったシロオビアゲハの擬態 3.擬態研究の難しさ 4.ベニモンアゲハの定着とシロオビアゲハの擬態型の増加 5.モデル定着にともなう擬態型の動態 6.密度依存で決まる擬態型の有利さ 7.本当に鳥が捕食者として重要か 8.鳥の心理:連想学習 9.擬態にはコストが必要 10.なぜ多型が維持されるのか、なぜメスにだけ擬態型があるのか 11.沖縄諸島へのベニモンの進入とこれからの課題 第9章 食草も防衛する………矢野修一 1.アブラナ科植物とカラシ油配糖体 2.逃げるかそれとも戦うか:食草の生活環とほかの防衛機構 3.見つかりやすい地上部分をどう守るか:ワサビの葉の防衛機構 4.アリを用いた間接的な防衛:イヌガラシの花蜜の役割 5.いかに効率よく守るか:オオバタネツケバナの種子の防衛 6.防衛機構のレパートリーは何で決まるのか 第10章 アオムシコマユバチはイヌガラシの味方なのか………佐藤芳文 1.アオムシコマユバチはどうやってアオムシを探すのか 2.食い痕はどのような意味をもっているのか 3.植物はどうやって身を守るのか 4.植物の寄生蜂を呼ぶのか 5.イヌガラシの陰謀化 6.アオムシコマユバチはイヌガラシの味方なのか 第III部 生活史と進化 第11章 チョウの訪花と学習——チョウはどこまで賢いか………香取郁夫 1.学習、記憶能力の解明 2.生得的行動と学習行動のかかわり 3.昆虫の学習能力と花の進化 第12章 日常的移動………鈴木芳人) 1.雌雄で異なるアゲハの移動性 2.キャベツ畑に群れるモンシロチョウ 3.モンシロチョウの日常的移動と空間分布 4.繁殖戦略としてみてモンシロチョウの日常的移動 5.メスの不在が促進するメスの移動 第13章 チョウの移動——環境悪化をどう克服するか………石井 実 1.移動か休眠か 2.イチモンジセセリの移動 3.移動するのはどんな個体ぁ 4.越冬幼虫の生理状態 5.移動個体の動き 6.イチモンジセセリはなぜ移動するのか 第14章 アゲハ類の個体群動態………渡辺 守 1.卵・幼虫期の生命表 2.成虫期の生存曲線と分散 3.生息地の分布と動態 4.多回交尾と実効性比 第IV部 蝶の自然史 第15章 チョウの分類学的位置………矢田 脩 1.自然史研究と分類学 2.チョウの系統発生的位置 3.チョウの系統分類 4.一般参照体系としての有効性 第16章 日本産チョウ類の生活史研究の歩み………福田晴夫 1.日本蝶学の夜明け:明治・大正時代(1868—1925年) 2.生活史研究の萌芽時代:昭和初期・終戦まで(1926—1945年) 3.生活史解明時代:戦後(1945—1954年) 4.生活史研究の総括・分岐の時代:昭和30—50年(1955—1975年) 5.生態研究の深化と種ごとの総括時代:昭和51—59年(1976—1984年) 6.国内派と国外派の分化、そして蝶の保護論:昭和60年—平成10年(1985—1998年) 7.新しい課題を探る:これから 引用・参考文献 索引 ●著者紹介 大崎 直太 1947年 千葉県館山市に生まれる 1979年 名古屋大学大学院農学研究科博士課程中退 現在 京都大大学院農学研究科助教授 農学博士 【主な著者】 『地理生態学』(共訳、蒼樹書房) 『動物行動の意味』・『日本の昆虫』・『日本の昆虫群集』(以上、分担執筆、東海大学出版会) 『ボルネオの生きものたち』(分担執筆、東京化学同人) 『動物と植物の利用しあう関係』(分担執筆、平凡社) 『昆虫個体群生態学の展開』(分担執筆、京都大学学術出版会) 『擬態』(分担執筆、築地書館) など 石井 実 1951年生まれ 1983年 京都大学大学院理学研究科博士課程修了 現在 大阪府立大学大学院農学生命科学研究科教授 理学博士 上杉 兼司 1960年生まれ 1986年 琉球大学大学院理学研究科修士課程修了 現在 沖縄尚学高校教諭 香取 郁夫 1968年生まれ 1998年 京都大学大学院農学研究科博士課程修了 現在 近畿大学農学部講師 農学博士 佐藤 芳文 1948年生まれ 1979年 京都大学大学院理学研究科博士課程修了 現在 京都医療技術短期大学教授 理学博士 澤田 浩司 1962年生まれ 1986年 九州大学理学部生物学科卒業 現在 福岡県立香椎高校教諭 鈴木 信彦 1952年生まれ 1983年 九州大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学 現在 佐賀大学農学部教授 理学博士 鈴木 芳人 1948年生まれ 1979年 九州大学大学院農学研究科博士課程修了 現在 農業技術研究機構 中央農業総合研究センター 虫害防除システム研究室長 椿 宜高 1948年生まれ 1974年 九州大学大学院理学研究科博士課程中退 現在 国立環境研究所上席研究官 理学博士 長坂 幸吉 1965年生まれ 1993年 京都大学大学院農学研究科博士課程修了 現在 農業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センター 総合研究第4チーム主任研究官 農学博士 福田 晴夫 1933年生まれ 1956年 鹿児島大学農学部農学科卒業 元鹿児島県立博物館館長 古本 敦子 1972年生まれ 1997年 京都大学大学院農学研究科修士課程修了 現在 伊丹市昆虫館学芸員 矢田 脩 1946年生まれ 1969年 兵庫農科大学(現・神戸大学農学部)卒業 現在 九州大学大学院比較社会文化研究院教授 農学博士 矢野 修一 1965年生まれ 1995年 京都大学大学院農学研究科博士課程単位取得退学 現在 京都大学大学院農学研究科助手 農学博士 山下 恵子 1949年生まれ 1972年 東邦大学理学部生物学科卒業 現在 ナチュラリスト 博士(理学) 渡辺 守 1950年生まれ 1978年 東京大学大宇学院農学系研究科博士課程単位取得退学 現在 筑波大学生物科学系教授 農学博士
分野別
ご案内