商品説明
工藤 岳編著
判型: A5 ソフトカバー
頁数: 238
ISBN: 978-4-8329-9861-2
Cコード: C3045
発行日: 2000-06-25
●本書の特徴
14人の第一線の研究者が,過酷な環境に成立している高山植物の進化の歴史を,分子系統学・生物地理学・繁殖生態学・環境生理学など多彩な手法をつかって解き明かす. お花畑に秘められた厳しさと適応の進化史をめぐる研究のむずかしさ楽しさが伝わる1冊.
●目次
第I部 高山植物の起源
第 1章 高山植物のたどった道—系統地理学への招待 (植田邦彦・藤井紀行)
第 2章 極地植物と高山植物の類縁関係—ユーラシア東部と北米を中心にして
第 3章 ハイマツ帯の生態地理 (沖津 進)
第II部 高山環境と植物の分布
第 4章 森林限界のなりたち (丸田恵美子)
第 5章 高山植物群落と立地環境 (渡辺悌二)
第 6章 ハイマツ群落の成立と立地環境 (梶本卓也)
第 7章 熱帯高山の植生分布を規定する環境要因 (水野一晴)
第III部 高山植物の生活史特性
第 8章 高山植物の開花フェノロジーと結実成功 (工藤 岳)
第 9章 高山植物の発芽と定着 (木部 剛)
第10章 ツンドラ植物の種子繁殖と栄養繁殖 (西谷里美)
第IV部 環境変異と高山植物の適応反応
第11章 北極域植物の生育型変異と生育環境 (久米 篤)
第12章 南アルプス高山帯におけるイワカガミ属2種のすみわけ現象 (森広信子)
第13章 環境操作に対する高山植物の反応—大雪山での温室実験 (鈴木静男)
●著者紹介
工藤 岳
北海道大学大学院地球環境科学研究科助教授