商品説明
松浦啓一・宮 正樹編著
判型: A5 ソフトカバー
頁数: 248
ISBN: 978-4-8329-9791-2
Cコード: C3045
発行日: 1999-09-25
●本書の特徴
魚の多様性をもたらした進化の歴史を,12人の第一線の研究者が,比較形態学・分子系統学・生物地理学・繁殖生態学などさまざまな角度からアプローチする.「魚」 をめぐる研究の難しさ楽しさが伝わる,研究者とその卵たちに贈る待望の1冊.
●目次
第I部 進化と分類
第 1章 さかなの由来が知りたい—分岐論の実際とその周辺(白井 滋)
第 2章 進化分類の方法(佐藤陽一)
第II部 形態形質に基づく進化史の再構成
第 3章 歴史生物地理における系統と化石の重要性—日本産ギギ科魚類の分布パターンの成立過程(渡辺勝敏)
第 4章 系統と生物地理—タラ亜科魚類の系統進化(遠藤広光)
第 5章 多様性と統一性—フグ目魚類の系統関係(松浦啓一)
第III部 分子系統に基づく進化史の再構成
第 6章 自然史研究における分子的アプローチ(西田 睦)
第 7章 分子系統からみた深海性オニハダカ属魚類の大進化—自然史研究における系統樹の発見的価値(宮 正樹)
第 8章 アユの過去と末裔たちの現在(井口恵一朗)
第 9章 チチブ属魚類の隔離と交雑による進化—「同種」と「別種」のあいだで(向井貴彦)
第IV部 繁殖生態の進化史
第10章 カジカ類における交尾行動の進化(宗原弘幸)
第11章 モンガラカワハギ上科魚類の繁殖行動とその進化(川瀬裕司)
第12章 トゲウオ目魚類の繁殖行動—シワイカナゴの系統的位置とトゲウオ目における行動の進化(赤川 泉)
●著者紹介
松浦 啓一
国立科学博物館動物研究部室長・東京大学大学院理学系研究科助教授
宮 正樹
千葉県立中央博物館動物研究科上席研究官・千葉大学大学院自然科学研究科客員助教授