商品説明
逸見勝亮編
判型: A5 上製
頁数: 514
ISBN: 978-4-8329-5461-8
Cコード: C3037
発行日: 1991-03-25
●本書の特徴
従来明治期に集中してきた教員養成史研究の欠落を埋める労作.1930年代から敗戦に至る時期を対象に,軍国主義教育の根幹に位置する師範学校制度とその実体を,文部省所蔵の公文書や聞取り調査等の基本資料を駆使して克明に追究,新たな戦争教育像を築き上げる.
●目次
序 章 師範学校制度史研究の課題と方法
第 1節 「国民教育体系」と師範学校制度
第 2節 師範学校制度史研究批判
第 3節 師範学校制度史研究の課題と方法
第 1章 1931年「師範学校教程」の改正と本科第二部修業年限の延長
第 1節 政友会田中内閣下での師範学校改革構想
第 2節 田中隆三文部大臣の師範学校制度改革
第 3節 師範学校における地方財政緊縮方針の具体化
第 2章 「満支方面日本人小学校教員養成師範学校特別学級」(大陸科)の設置
第 1節 植民地派遣小学校教員の増加
第 2節 「満支方面日本人小学校教員養成師範学校特別学級」
第 3章 傷痍軍人小学校教員養成所の設置
第 1節 日中戦争の全面的展開と戦死者・戦傷者の増加
第 2節 戦死者遺家族・戦傷者対策
第 3節 傷痍軍人小学校教員養成所の設置
第 4節 傷痍軍人小学校教員養成所の展開
第 4章 師範学校生徒の勤労動員
第 1節 国民精神総動員運動と学生・生徒の勤労奉仕
第 2節 集団勤労作業の開始
第 3節 集団勤労作業の展開と学校教育の変容
第 4節 学校報国隊の導入—労務動員計画と集団勤労作業
第 5節 集団勤労作業の長期化—通年動員体制の確立
第 6節 「勤労即教育」—軍需工業への通年動員の展開
参考資料
●著者紹介
逸見 勝亮
北海道大学教育学部教授