●著者紹介
山村 高淑(Yamamura, Takayoshi)
北海道大学観光学高等研究センター・教授。博士(工学)。
2008年よりコンテンツツーリズムならびにアニメツーリズムの研究を行なう。観光庁「アニメコンテンツを活用したインバウンド振興等に関する意見交換会」座長、同庁「スクリーンツーリズム促進プロジェクト」WG座長、埼玉県「アニメツーリズム検討委員会」座長、同「アニメの聖地化プロジェクト会議」座長等を務める。
主な著作に、『世界遺産と地域振興』(張天新、藤木庸介との共編、世界思想社、2007)、『アニメ・マンガで地域振興』(東京法令出版、2011)、Japanese Popular Culture and Contents Tourism(P. Seatonとの共編,Routledge,2016)、Contents Tourism in Japan:Pilgrimages to “Sacred Sites” of Popular Culture(P. Seaton,A.Sugawa-Shimada and K. Jangとの共著,Cambria Press,2017)、‘Contents Tourism andLocal Community Response’,Japan Forum Special Edition 27(1)等がある。
ホームページは:http://yamamuratakayoshi.com
*訳担当:謝辞、まえがき、序章、第1~5章、第9~13章、結章、著者紹介
フィリップ・シートン(Seaton,Philip)
東京外国語大学国際日本学研究院・教授。博士(メディア・文化学)。
専門領域は、日本の歴史(1853年から1945年にかけての期間)を対象とした、戦争記憶とコンテンツツーリズムに関する研究。
主な著作に、Japan’s Contested War Memories(Routledge,2007)、Voices from the Shifting Russo-Japanese Border(S. Paichadzeとの共編,Routledge,2015)、Local History and War Memoriesin Hokkaido(Routledge,2016)、Contents Tourism in Japan(T. Yamamura,A. Sugawa-Shimada and K. Jangとの共著,Cambria Press,2017)、New Frontiers in Japanese Studies(A. Ogawaとの共編,Routledge,2020)。また、Japan Forum、Journal of War& Culture Studiesといった学術雑誌のゲストエディターを務めた。
ホームページは:http://philipseaton.net/
スー・ビートン(Beeton,Sue)
フリー・ツーリズムライター、フリー観光研究者、北海道大学観光学高等研究センター・客員教授、TTRA(Travel and Tourism Research Association)前会長。
ウィリアム・アングリス・インスティチュートthe College of Eminent Professors財団会長(オーストラリア)、ラ・トローブ大学准教授(オーストラリア)、マチェラータ大学客員教授(イタリア)等を歴任。四半世紀以上にわたり、コミュニティ開発に資するツーリズムに関する研究、フィルム・インデュースト・ツーリズム研究、ポップカルチャーや自然を資源としたツーリズムに関する研究に従事する。幅広い調査研究に基づき、これまで多くの書籍、学術論文、報告書を発表している。
代表的著作に、国際的に高い評価を得ているFilm-Induced Tourism(Channel View,2005)、Film-Induced Tourism.2nd edition(Channel View,2016)の他、Ecotourism:A Practical Guide for Rural Communities(Csiro,1998)、Community Development Through Tourism(Csiro,2006)、Tourism and the Moving Image(Channel View,2015)等がある。
2019年、これまでの学術研究活動が評価されTTRA特別功労賞を受賞。
キャサリン・バトラー(Butler,Catherine)
カーディフ大学・准教授(英国)、専門領域は英文学。
主な著作に、Four British Fantasists(Scarecrow/ChLA,2006)、Reading History in Children’s Books(H.O’Donovanとの共著,Palgrave,2012)、Literary Studies Deconstructed(2018) 等がある。また、Modern Children’s Literature(K. Reynolds との共編,Red Globe Press,2014)といった論文集、ロアルド・ダールやフィリップ・プルマンといった作家に関する論集の編集にあたる。その一方で、児童向け・10代向け小説6編の著者であるとともに短編作品も手掛ける。学術雑誌Children’s Literature in Education編集者。
クリス・フッド(Hood,Christopher P.)
カーディフ大学・准教授(英国)、専門領域は日本学。博士。
主として、日本の運輸部門の実態や、日本の社会文化的状況を学ぶうえでの航空機と新幹線の活用可能性について、研究の関心を持つ。
主な著作に、Shinkansen:From Bullet Train to Symbol of Modern Japan(Routledge,2006)、Dealing with Disaster in Japan:Responses to the Flight JL123 Crash(Routledge,2011)、Japan:The Basics(Routledge,2014)、Osutaka:A Chronicle of Loss in the World’s Largest Single Plane Crash(Lulu.com,2018)等がある。また小説Hijacking Japan(Lulu.com,2017)、Tokyo 20/20 Vision(Independently published,2020)の著者でもある。
張 慶在(Jang,Kyungjae)
広島大学大学院人間社会科学研究科・講師。
高麗大学卒(韓国)、北海道大学大学院博士後期課程修了。博士(観光学)。
日本のコンテンツが国境を越えて生み出すツーリズム現象について、米国、チュニジア、韓国、台湾を中心に参与観察手法を用いた調査研究活動を展開中。
主な著作に、Contents Tourism in Japan(P. Seaton,T. Yamamura and A. Sugawa-Shimada との共著,Cambria Press,2017)、‘Between soft power and propaganda:The Korean military drama Descendants of the Sun’,Journal of War & Culture Studies(2019)等がある。
*訳担当:第7章
アレクサンドラ・ヤヴォロヴィチ-ジムニ(Jaworowicz-Zimny,Aleksandra)
北海道大学大学院博士後期課程修了。博士(教育学)。
現在、ニコラウス・コペルニクス大学文化研究学部に勤務(ポーランド)。
現在の研究テーマは、ファンの文化における太平洋戦争のイメージに関する研究。
主な著作に、‘Manga/Anime conventions in Poland:The example of Japanicon 2015’,International Journal of Contents Tourism(2018)、‘Nazi cosplay in Japan’,Journal of War &Culture Studies(2018)、‘Kandō Conservation - “Moving” war narratives in Japanese online fan videos’,The Asia-Pacific Journal:Japan Focus(2018)等がある。
金 受恩(Kim,Sueun)
韓国外国語大学校コリアノフォン(Koreanophone)研究センター・研究員。
韓国外国語大学校にて韓国学の修士号ならびに博士号を取得。
ポピュラーカルチャーの越境に関する論文を数多く発表している。
代表的な論文に、‘Reproduction and Mediation of the Korean wave in Southeast Asia’,The Southeast Asia Journal(2015,韓国語)がある。
ラニー・ラスタティ(Rastati,Ranny)
インドネシア国立科学院社会文化研究センター(PMB-LIPI)・研究員。
インドネシア大学にて学士(日本学)、修士(コミュニケーション学)を取得。
主な著書に、Ohayou Gozaimasu(PandaMedia,2014)、Korean celebrity Song Triplets:Daehan Minguk Manse(Loveable,2015)がある。また、hijab cosplay(2015)、cyberbullying(2016)、lslamic manga(2017)、media literacy(2018)、halal tourism(2018)、cosplay as creative dawah(2019)、virtual tour(2020)といったテーマで数多くの学術雑誌論文を発表している。
現在、コスプレ、ポップカルチャー、韓流、メディア研究といった領域に関心を持つ。
ブログは:https://rannyrastati.wordpress.com/
須川 亜紀子(Sugawa-Shimada,Akiko)
横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院・教授。PhD(人文学博士)。
アニメ、マンガ、カルチュラル・スタディーズに関する著書・論文多数。『少女と魔法―ガールヒーローはいかに受容されたのか』(NTT出版、2013)で2014年日本アニメーション学会学会賞受賞。近著に、『メディア・コンテンツ・スタディーズ』(共著、ナカニシヤ出版、2020)、『2.5次元文化論』(青弓社、近刊)等がある。また、Japanese Animation:East Asian Perspectives(University Press of Mississippi,2013)、Teaching Japanese Popular Culture(Association for Asian Studies Inc,2016)、Shojo Across Media(Palgrave Macmillan,2019)、Women’s Manga in Asia and Beyond(Palgrave Macmillan,2019)といった書籍の章を担当している。Contents Tourism in Japan(Cambria Press,2017)の共著者。
ホームページは:http://www.akikosugawa.2-d.jp
*訳担当:第8章
マリー・タイン(Thyne,Maree)
オタゴ大学マーケティング学科・准教授(ニュージーランド)。
消費者動向と消費者行動に関する新たな視座を提示することを目的として、マーケティング分野とツーリズム分野から学際的に理論を取り入れつつ、芸術分野のフレイムワークも用いながら、消費者心理の知見を応用した研究を行なっている。
マーケティングとツーリズムに関する数々の学術雑誌の刊行に携わっており、現在は、Tourism Management Perspectives、Australasian Marketing Journal,International Journal of Culture、Tourism and Hospitality Researchといった学術雑誌の編集委員を務める。