商品説明
千葉 惠編著
判型: 四六 並製
頁数: 218
ISBN: 978-4-8329-3377-4
Cコード: C1039
発行日: 2011-03-31
●本書の特徴
本書では,文学,歴史学,社会学,心理学,思想など,様々な視点から笑いを照らし出します.ご一緒に笑いのネタや種,笑いの構造,奥の深さ,本質に至るまで迫ってみませんか.人生のいたるところに笑いが転がっていることに気づくでしょう.
●目次
はしがき
第一話 江戸はどう笑ったか………冨田康之
一 はじめに——江戸文化を考えるヒント
二 笑い話の方法
三 芝居の中の笑い
四 かつらかつら、からから、けらけらと笑ふ
五 江戸の漫画の笑い
六 最後に
第二話 笑いの構造——アイロニーの最大の振幅としてのユーモア………千 葉 惠
一 はじめに
二 笑いの一般的分析
三 朗らかな笑い
四 愛
五 むすび
第三話 日本政治のマジメとワライ………川口暁弘
一 笑い力不足のお詫びと題目変更
二 ワライと縁遠い日本近代政治史研究
三 マジメの世界、ワライの世界
四 日本政治(家)のマジメ——ワライを封じた世界
五 日本政治(家)とワライ——ワライの偏在
第四話 人並になったペットとペット並になった人………櫻井義秀
一 はじめに
二 葬儀の移り変わり
三 ペットロス症候群とペット供養の未来
四 現代人の自己愛
第五話 “Happy”と“Sad”——子どもはどう歌に託すのか?………安達真由美
一 はじめに
二 音楽における感情の伝達——大人の世界の場合
三 子どもの世界における\Happy\と\Sad\ 四 おわりに
第六話 笑いの日本美術史——笑う人、笑われる人、そして絵を見る私たち………鈴木幸人
一 笑う人々——笑いに求められたもの
二 笑われる人々——笑いが誘うもの
三 笑い絵——何を笑うのか
オチ 笑いと絵画から見えるもの
第七話 呼び名・呼び方あれこれ——日中の比較文化史………高橋芳郎
一 はじめに
二 文化の違い
三 親族の呼称について
四 関連する二、三の話題
第八話 「ちりとてちん」は中国語?——中国のお笑い文芸 ………武田雅哉
一 中国の笑い声
二 小説のはなし
三 長編小説の套句
四 家庭百科事典の中の笑話
五 落語と相声
六 相声の構造
七 二人転の世界
八 イッキ飲みで国難に
九 人類みな笑ってる
十 ちりとてちんは中国語?
あとがき
執筆者紹介
●著者紹介
千葉 惠
北海道大学大学院文学研究科教授。
冨田 康之
北海道大学大学院文学研究科教授。
川口 暁弘
北海道大学大学院文学研究科准教授。
櫻井 義秀
北海道大学大学院文学研究科教授。
安達 真由美
北海道大学大学院文学研究科准教授。
鈴木 幸人
北海道大学大学院文学研究科准教授。
高橋 芳郎
元北海道大学大学院文学研究科教授。
武田 雅哉
北海道大学大学院文学研究科教授。