商品説明
田畑伸一郎編著
判型: A5 並製
頁数: 308
ISBN: 978-4-8329-6695-6
Cコード: C3033
発行日: 2008-06-10
●本書の特徴
世界最大級の石油・ガス大国であるロシア.現在のロシア経済と石油・ガスとの関わりを,開発・生産・輸送の現状分析,その影響の数量的・統計的分析,対外関係への影響力拡大等,様々な角度から明らかにする.
●目次
はしがき
第1部 ロシアの石油・ガス産業
第1章 生産と流通………本村眞澄
1.1 はじめに
1.2 ロシアの石油生産
1.3 ロシアの天然ガス生産
1.4 ロシアと中央アジア諸国との間の石油・天然ガス・パイプライン競争
1.5 おわりに
第2章 石油企業………小森吾一
2.1 はじめに
2.2 ロシア石油産業再編成の流れ
2.3 ロシア主要石油各社の経営戦略
2.4 欧米メジャー等との比較
第3章 ガスプロム………塩原俊彦
3.1 はじめに
3.2 ガスプロムの国際的位置付け
3.3 総合エネルギー会社,ガスプロム
3.4 ガスプロムの課題・問題点
第2部 石油・ガスのロシア経済への影響
第4章 経済の石油・ガスへの依存………田畑伸一郎
4.1 はじめに
4.2 石油・ガスと経済成長
4.3 石油・ガスと貿易
4.4 石油・ガスと財政
4.5 おわりに
第5章 石油・ガス産業の利潤と資本………久保庭真彰
5.1 はじめに
5.2 マクロの利潤と分配率
5.3 石油・ガス産業の利潤と資本ストックの推計
5.4 石油・ガス産業のシェア,利潤率,生産性
5.5 結論と展望
第6章 石油ブームの経済への影響………中村 靖
6.1 はじめに
6.2 オランダ病と資源の呪いの経済学
6.3 データと分析方法
6.4 分析結果
6.5 議 論
第7章 ロシアからの資本逃避………上垣 彰
7.1 はじめに
7.2 通貨危機と資本逃避
7.3 継続的資本逃避
7.4 まとめ
第8章 石油・ガス企業と銀行………大野成樹
8.1 はじめに
8.2 国有企業
8.3 地方銀行(スルグートネフチェガス)
8.4 国際企業(ルクオイル)
8.5 財閥系企業
8.6 おわりに
第3部 石油・ガスとロシアの対外経済関係
第9章 ロシアのWTO加盟問題………金野雄五
9.1 はじめに
9.2 WTO加盟手続きとロシアの現在位置
9.3 ロシアの石油・ガス輸出制度とWTO加盟
9.4 おわりに
第10章 南コーカサス3国とロシア………廣瀬陽子
10.1 はじめに——南コーカサスの地政学的前提
10.2 アゼルバイジャンの石油・ガス開発
10.3 エネルギー輸送問題
10.4 ロシアと南コーカサス3国の資源をめぐる国際関係
10.5 おわりに——今後の展望
第11章 ウクライナとロシア………藤森信吉
11.1 はじめに
11.2 原 油
11.3 天然ガス
11.4 市場支配からパイプライン支配へ
11.5 まとめと今後の展望
あとがき
参考文献
索 引
執筆者紹介
●著者紹介
田畑 伸一郎
所属:北海道大学スラブ研究センター教授
専門分野:ロシア経済、比較経済体制論
本村 眞澄
所属:石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)調査部主席研究員
専門分野:地球資源論、ロシア・中央アジアの石油・ガス政策とパイプライン問題
小森 吾一
所属:日本エネルギー経済研究所国際動向・戦略分析グループ主任研究員
専門分野:ロシア・NIS諸国のエネルギー事情・政策
塩原 俊彦
所属:高知大学人文学部准教授
専門分野:ロシア経済、比較経済体制論
久保庭 真彰
所属:一橋大学経済研究所教授
専門分野:ロシア経済、計量経済学、比較システム論
中村 靖
所属:横浜国立大学国際社会科学研究科教授
専門分野:ロシア・東欧経済
上垣 彰
所属:西南学院大学経済学部教授
専門分野:比較経済体制論、ロシア・東欧経済
大野 成樹
所属:北海道大学スラブ研究センター共同研究員
専門分野:ロシア経済、金融論、開発経済論
金野 雄五
所属:みずほ総合研究所政策調査部主任研究員
専門分野:ロシアの対外経済関係、CIS経済統合
廣瀬 陽子
所属:静岡県立大学国際関係学部准教授
専門分野:国際政治、比較政治、コーカサス地域研究
藤森 信吉
所属:北海学園大学非常勤講師
専門分野:ウクライナ政治、外交、国際政治