商品説明
久保田義弘著
判型: A5 上製
頁数: 342
ISBN: 978-4-8329-5991-0
Cコード: C3033
発行日: 1998-09-25
●本書の特徴
本書は,①IS・LM体系を拡張・発展させた古典的モデル,②フィリップス曲線に新しい解釈を与える二部門モデル,③ストック量と期待の関係を分析する適応的期待形成を伴う三金融資産モデル,に焦点をあて,ストック化したマクロ経済の新たな解明を目指す意欲作.
●目次
第1部 IS・LM,ストック,フローおよび資産効果
第 1章 古典的マクロ体系
1 ヒックスの IS・LM 体系とマクロ分析
2 マンデル=フレミングの開放体系
第 2章 IS・LM 体系の拡張,政府の予算制約および資産効果
1 政府の予算制約と IS・LM 体系
2 金融資産と IS・LM 体系
3 実物資本ストック一単位で表示された中期 IS・LM 体系
4 中期 IS・LM 体系,財政赤字の融資および期待インフレ
5 経済成長下の IS・LM 体系
第 3章 IS・LM ,ストック,フローおよび期待
1 ストック,フローと IS・LM 体系
2 ストック・フロー均衡と IS・LM 体系
3 市場調整,期待およびストックとフロー
第 4章 三金融資産マクロ・モデル,財政赤字の融資および期待インフレ率
1 財政赤字と金融資産需要
2 財政赤字の融資と金融政策
3 実物資本一単位当りの表示の三金融資産マクロ・モデル
第2部 価格,貨幣賃金率,期待形成およびマクロ・モデル
第 5章 固定価格経済と伸縮価格経済
1 固定価格経済と伸縮価格経済
2 固定価格部門と伸縮価格部門
3 固定価格経済における失業とインフレ
4 固定価格部門と伸縮価格部門からなる二部門マクロ・モデルと失業下のインフレ
第 6章 固定価格均衡と失業均衡
1 マクロ分析のためのミクロ的基礎
2 固定価格均衡モデル: ミクロ・モデル
3 固定価格均衡から失業均衡: マクロ・モデル
第 7章 期待形成ルールとマクロ・モデル
1 再びミクロ的基礎について: 期待形成
2 合理的期待形成仮説とその問題点
3 適応的期待形成仮説と三金融資産マクロ・モデル
●著者紹介
久保田 義弘
札幌学院大学経済学部教授