商品説明
小林真之著
判型: A5 上製
頁数: 426
ISBN: 978-4-8329-5951-4
Cコード: C3033
発行日: 1998-02-25
●本書の特徴
1929年恐慌をアメリカ証券市場の歴史の中に位置づけ, 株式恐慌の分析を通して20〜30年代のアメリカ経済の実態を解明.従来欠落していた,株式の有する多様な側面を20年代の実物資産との関連で統一的に把握する視点を軸に分析する.低迷する日本の株式市場理解の鍵を示唆する労作!
●目次
序 章 課題と分析視角
第 1章 アメリカ証券市場と銀行制度
第 1節 分散的銀行制度と証券市場
第 2節 ニューヨーク証券市場の発展
第 3節 地方証券市場と産業株
第 2章 第1次資本集中運動と証券市場—世紀転換期の証券市場
第 1節 産業大企業の成立と「過大」資本化
第 2節 金融機関と証券市場
第 3節 「過大」資本化と証券流通市場
第 3章 産業構造の変化と証券市場
第 1節 第1次大戦と産業構造の変化
第 2節 資本「水抜き」の進展—1905-29年
第 3節 証券市場の変容
第 4章 相対的安定期の証券市場
第 1節 産業的繁栄と株式ブームの基盤
第 2節 大衆投資家の出現と株式分散
第 3節 株式ブームと株式取引高
第 4節 株式ブームと株価
第 5章 株式投機と1929年株式恐慌
第 1節 株式投機とブローカーズ・ローン
第 2節 連邦準備銀行の金融政策と株式投機
第 3節 株式ブームと投資会社
第 4節 株式恐慌の勃発—1929年6-10月株式ブームの性格
第 6章 大恐慌期の証券市場
第 1節 市場環境の変化
第 2節 証券発行市場
第 3節 証券流通市場—債権・優先株
第 4節 普通株市場
第 7章 大恐慌と会社証券の再編成
第 1節 企業合併による消滅
第 2節 社債の債務不履行と企業清算・再編
第 3節 優先株資本の再編
第 4節 普通株資本と減資政策
第 5節 減資政策の意義
終 章 株式恐慌と擬制資本
●著者紹介
小林 真之
北海学園大学経済学部教授
主要著書:
松井安信・三木 毅編著 「信用と外国為替」(分担執筆,ミネルヴァ書房,1978)
松井安信編著 「金融資本論研究」(分担執筆,北海道大学図書刊行会,1983)
酒井一夫・西村閑也編著 「比較金融史研究」 (分担執筆,ミネルヴァ書房,1992)