商品説明
鈴木良始著
判型: A5 上製
頁数: 336
ISBN: 978-4-8329-5631-5
Cコード: C3034
発行日: 1994-03-25
●本書の特徴
従来の研究史の緻密な批判検討にもとづき,日本企業の経営のあり方を生産と労働の面から体系的に解明する.そのなかに強さと弱さ,明と暗を構造的に位置付け,日本的経営の特徴を浮き彫りにしようとする力作.
●目次
序 章 日本の国際競争力の特質
1 生産コストと労働生産性
2 品 質
3 製造技術水準と日本の競争力
4 製品多様性
5 日本型国際競争力の成立と特質
第 1章 日本的生産システムの構造
1 ジャスト・イン・タイム生産システム—その普及・方式・技術
2 生産におけ労働の日本的編成
3 JIT 生産システムと日本的労働編成の結合
第 2章 日本的生産システムと国際競争力
1 JIT 生産システムと労働生産性・コスト・品質
2 日本的労働編成と労働生産性・コスト・品質
3 日本的生産システムと労働生産性—自動車組立工場の場合
4 日本的生産システムと製品多様性
第 3章 勤労意識・勤労態度と「コーポラティズム」論
1 「コーポラティスト的組織」
2 日本の工場労働者の勤労意識—国際比較
3 仕事属性とコミットメント
4 組織・経営施策とコミットメント
第 4章 「能力主義管理」と日本の労働者
1 「能力主義管理」への示唆—職務給挫折の意義
2 「能力主義管理」受容の契機
3 「能力主義管理」の矛盾
4 「能力主義管理」と労働意志
第 5章 日本型企業社会の「強制」・「自発」の管理構造と労使関係
1 「日本的経営」をめぐる国際論争
2 管理と労働過程に見られる二面性とその結合
3 選択可能性の排除
終 章 日本的生産システムと労使関係
●著者紹介
鈴木 良始
北海道大学経済学部教授