商品説明
税理士制度と納税環境整備 ー 税理士法33条の2の機能
川股修二 著
判型:A5 上製
頁数:374
ISBN:978-4-8329-6795-3
Cコード:C3032
発行日:2014-11-25
●本書の特徴
現在の税理士制度の構造的な問題を描出し、外国法や日本法における他の専門家制度との比較を行う。税理士が様々な圧力に抗して公益的使命に忠実に行動することを可能にする真の納税環境整備を現実化するため税理士法33条の2の効果及び機能を詳細に論じ、法制度改革の指針を示す。
●目次
序文………藤谷武史(東京大学社会科学研究所)
はじめに
第1章 税理士制度の問題点
第1節 税理士法1条の沿革
第2節 税理士の責任
第3節 税理士制度の内部構造の問題
第4節 まとめ
第2章 諸外国の税理士制度,他の専門家制度
第1節 ドイツ・韓国の税理士制度
第2節 日本の他の専門家制度
第3節 まとめ
第3章 税理士制度と納税環境整備
第1節 真の納税環境整備
第2節 納税環境整備の現状と改革
第3節 真の納税環境整備に何が必要か
第4節 まとめ
第4章 税理士法33条の2(書面添付制度)の役割
第1節 税理士法33条の2の沿革
第2節 書面添付制度の意義
第3節 ドイツ・韓国の類似制度
第4節 書面添付制度の活用による功能
第5節 まとめ
結びに代えて
あとがき
事項索引
判例索引
●著者紹介
川股 修二(カワマタ シュウジ)
1961年生まれ
2001年〜 租税訴訟学会理事・補佐人税理士として出廷し,税務争訟・専門家責任訴訟を実務臨床にて研究。「はずれ馬券」の税務争訟を担当。
2005年〜 納税者・国家・税理士の納税環境整備の研究。その一環として,2008年〜2010年に韓国税務士制度の調査のため,2011年にドイツ税理士制度の調査のため,それぞれ現地を訪れ,これらの活動から税理士制度を有する先進国の研究機関,税務士・税理士等の実務家との研究交流を続ける。
2012年 北海道大学大学院法学研究科博士課程修了,博士(法学)。
2013年 北海道大学法学研究科専門研究員退職。
現在 あすか税理士法人・代表税理士。北海道税理士会指導研究部・広報部特別委員。TKC北海道会研修所副所長。租税訴訟学会理事・北海道支部長。日本税法学会会員。ファルクラム会員。アコード租税総合研究所顧問。札幌学院大学法学部非常勤講師。
(論文)
「税理士制度と納税環境整備(1)〜(9)」『北大法学論集』63巻4号(2012年)2〜56頁,同5号(2013年)286〜324頁,同6号(2013年)335〜378頁,64巻1号(2013年)180〜212頁,同2号(2013年)232〜268頁,同3号(2013年)443〜480頁,同4号(2013年)262〜308頁,同5号(2014年)213〜250頁,同6号(2014年)303〜340頁。
(共著)
『書面添付制度ガイドブック』北海道税理士会,2014年。
(論説)
「中国の会計・租税専門家」『北海道税理士会報』491号(2011年)32〜33頁。
「ドイツ税務行政の概要」租税訴訟学会横浜支部『ドイツの納税者権利救済制度の実情視察』2011年,17〜32頁。
(判例評釈)
「税理士の損害賠償責任」『TKC北海道』186号(2012年)22〜24頁。
(紹介)
「韓国の納税環境整備」『北海道税理士会報』481号(2010年)20頁。
(本書刊行時の情報です)