商品説明
倉田賀世著
判型: A5 上製
頁数: 288
ISBN: 978-4-8329-6694-9
Cコード: C3032
発行日: 2008-03-25
●本書の特徴
第20回尾中郁夫・家族法学術奨励賞受賞
わが国で緊急かつ重要な政策課題である,子育て支援政策に焦点をあて,子育て世帯に対する経済的支援策について,拡充していくための方策とそれを支える法理を,先駆的取り組みを行っているドイツ法との比較研究から解説する。
●目次
はしがき
凡例
略語一覧
はじめに
第1章 規範的保護の根拠
第1節 規範的保護の形成史
第2節 家族「機能」
第2章 規範理念の具体化
第1節 「家族」概念の明確化
第3節 拘束的価値決定規範の具体的内容
第3章 年金保険制度における子育ての考慮
第1節 社会保険制度での子育ての考慮の位置づけ
第2節 ドイツ公的年金保険制度の概要
第3節 年金保険における子育て支援措置の類型
第4節 規範理念に基づく具体的手法の評価・検討
第5節 具体的手法をめぐる問題
第6節 年金保険制度での公正な子育て支援のあり方
第4章 所得税法上での子育ての考慮
第1節 応能負担原則
第2節 家族課税の歴史的概略
第3節 応能負担原則に基づく子育ての考慮
第4節 連邦憲法裁判所判決に基づく応能負担原則の実質化
第5節 現行法システムへの評価
第5章 わが国への示唆
第1節 本書の概要
第2節 所得税法における「子育て」の考慮
第3節 年金保険法における「子育て」の考慮
第4節 不利益の是正から「子育て」の社会的評価の肯定へ
判例索引
事項索引
●著者紹介
倉田 賀世
1970年 長野県松本市に生まれる
2003年 北海道大学大学院法学研究科博士課程修了 法学博士
2003〜2006年 日本学術振興会特別研究員(この間2004年から2005年までドイツ・マックスプランク国際社会法研究所客員研究員)
2006〜2008年 北海道大学大学院法学研究科助教
現在 関西外国語大学外国語学部講師
■主要論文
「社会保障給付体系における児童手当の位置づけ:要保障事故としての子育て」(日本社会保障法学会誌21号、2006年)
「ドイツの育児支援政策に見る低出生率からの脱却の試み」(週刊社会保障2443号、2007年)
など
■主要著作
『はじめての社会保障論』(共著、古橋エツ子編、法律文化社、2007年)