商品説明
加藤智章著
判型: A5 上製
頁数: 474
ISBN: 978-4-8329-5701-5
Cコード: C3032
発行日: 1995-05-25
●本書の特徴
厚生政策研究助成基金 吉村賞受賞。
第2次大戦後の設立から1980年代までのフランス社会保障制度の発展と変遷の過程を,社会保障制度の管理運営および財政の国家からの自律の原則と,複数制度の並立という多元的構造下での人的適用範囲の拡大 ・一般化原則を軸に分析を加えた気鋭の労作.
●目次
第 1章 経済再建とラロックプランに基づく社会保障制度の創設
第 1節 社会保障の組織化に関する1945年10月4日のオルドナンス
第 2節 社会保障に関する1945年10月19日のオルドナンス
第 3節 フランス社会保障制度におけるラロックプラン
第 2章 経済復興と社会保障制度の定着—制度統一の理念と制度多元化の萌芽
第 1節 老齢保険制度一般化の失敗
第 2節 単一金庫原則の亀裂
第 3節 疾病保険における自律性原則の動揺
第 3章 経済成長と社会保障制度の展開—給付多様化の現実
第 1節 給付多様化の諸相(その1)—持てる者達の連帯
第 2節 給付多様化の諸相(その2)—持たざる者達に対する老齢保障
第 3節 地方協約方式の変更—1960年5月12日のデクレによる標準協約方式の導入
第 4章 高度経済成長と社会保障制度の見直し—制度構造の改編
第 1節 制度理念の転回
第 2節 1967年改革の具体的枠組
第 3節 1974年までの動向
第 5章 高度産業社会の展開と社会保障制度の対応—制度間格差の解消と財政調整の標榜
第 1節 1970年代におけるフランス社会保障制度の問題状況
第 2節 1974年12月24日法の制定経緯と新三原則
第 3節 1974年法に基づく新三原則の展開
第 4節 ミッテラン政権下における社会保障制度の変革
●著者紹介
加藤 智章
新潟大学法学部教授