商品説明
瀬川信久編
判型: A5 上製
頁数: 456
ISBN: 978-4-8329-2621-9
Cコード: C3332
発行日: 1999-02-25
●本書の特徴
私法分野の諸問題を,扱う課題により三部構成で収載,多角的にこれからの私法学のあり方を考察する.Ⅰ部では,今日の民法解釈の現状を検討しその将来を探究,Ⅱ部では,新しい問題ないし原理を提起,Ⅲ部では,伝統から受け継いだ問題を再検討し,古典的な問題を再考察する.
●目次
I 解釈方法論の展開
民法解釈論の今日的位相(瀬川信久)
法ドグマーティクの伝統と発展——ドイツ法学方法論覚え書き(藤原正則)
リアリズム法学と利益考量論に関する「基礎理論」的考察——民法解釈学方法論の思想的系譜
(吉田邦彦)
ポストモダンと法解釈の不確定性(林田清明)
II 新しい問題の生起
消費者裁判例の研究方法(大村敦志)
債務法は私的自治と決別すべきか(D. メディクス 執筆 / 池田清治 訳)
自己決定権と公序——家族・成年後見・脳死(吉田克己)
継続的供給契約の解消と独占禁止法(厚谷襄兒)
III 伝統の再考察
手形の満期は振出日より前であってはならないか(大塚龍児)
一部保険における請求権代位の範囲(林 竧)
法人格のない団体の訴訟と判決の効力——団体の性格を考慮する視点から(高見 進)
●著者紹介
瀬川 信久
北海道大学法学部教授.民法