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北海道大学出版会 blog
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中尾佐助著/解説・岩槻邦男 判型: A5 上製・函入・月報付き 頁数: 846 ISBN: 978-4-8329-2891-6 Cコード: C3345 発行日: 2005-12-25 ●本書の特徴 中尾佐助の最も良く知られた業績が「照葉樹林文化論」である。種(タネ)から胃袋までに至る経路にかかわる農業と料理の要素,テリトリーや美意識に関する要素,そして衣に至る文化的要素を分類の道具で整理し,体系的にまとめあげ,論考したのが照葉樹林文化論である。アジアの文化史にせまる独創的発想と徹底的な実証研究に満ちた著述を「未完の大仮説」として集大成した。初期には重心をおいていなかった稲作文化(パディ文化)への展開や,東アジアの農耕文化における根栽農耕文化と照葉樹林文化の上下関係の変更など,新しい事実の発見にもとづいて枠組みを修正し,時を追うにつれて仮説は深化している。照葉樹林文化論の着想から肉付け・深化の過程を読み解いていただきたい。 ●目次 凡 例 第I部 分類の発想——思考のルールをつくる 第1章 分類の始まり / 第2章 タクソンとクライテリオン / 第3章 類型分類 / 第4章 規格分類 / 第5章 系譜分類 / 第6章 動的分類 第II部 分類の論理 分類の論理 / 個体と集団——生物の本性をさぐる / 完全種の基本条件を考える——生 きている生物の社会から出発した概念規定 第III部 文化と分類 農耕文化の要素とアレライゼーション / 農業作物学的立場からみたスワヒリ語地域 / 日本人の味覚を採点する / 人類文化史研究の立場からの栽培植物採集 / 生態系から離 脱する人間 / インドの山と森の信仰 / 日本文化の室町形成——花卉園芸の発達を中心 に / 樹木の博物誌——対談 文化資源としての〈樹〉 / 足踏包丁と胸突包丁 / 秋日、 ディズニーランドをゆく / 文化史的にみた医学——照葉樹林文化との関連 / 民族植物 学と文化複合 第IV部 植物と分類 ドロボーの植物学——民族植物学の体系 / 大陸の花の憶い出 / ガネシュ・ヒマールの 神秘——科学のメスを待つ高山植物 / 中央アジアの自然 / 人類は毒をうすめて食べて きた / 有用植物を求めて 第V部 フィールドと分類 フィールド ノート論 / 資料写真の撮り方 / ダルハン・オーラ / 自然への復帰——つ ねに人跡未踏の地を求めて / 子どもとナチュラル・ヒストリー / 思想の冒険 / わが学 術探検の楽しみ——学問的新分野開拓への転換 / 河口慧海と堺——探検と町人精神 第VI部 分類の道具でみた論文と本 本について / 分類の道具でみた論文 / 分類の道具でみた本 解 説 中尾さんの「分類」観………岩槻邦男 解題 あとがき 索引 ●著者紹介 中尾 佐助
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