●著者紹介
アロイス・イラーセク
1851年にチェコ北部のフロノフに生まれ,プラハ・カレル大学で歴史を学ぶ.卒業後リトミシュルとプラハのギムナジウムで教師を務めながら多くの歴史小説を執筆し,チェコ民族の栄光と受難の歴史を描いて,この分野の第一人者となる.1919年に未刊で終わった『フス派王』の後創作を止め,1930年にプラハで没.
浦井 康男
1947年に静岡県熱海市に生まれる.京都大学理学部に入学後,文学部言語学科に転部.1976年に同文学研究科博士課程言語学専攻を単位取得退学.1977年に福井大学教育学部,1997年に北海道大学大学院文学研究科に移籍.2011年3月に北海道大学を停年退職後,北海道大学名誉教授.
【研究】
ロシア語では,近代ロシア文章語の研究でコンコーダンスの編纂や論文等多数.
チェコ語では,“Czech Literature in Japan,”Japanese Slavib and East European Studies, vol. 1, 1980, pp. 71−82, 関西チェコ/スロヴァキア協会内の資料として,A.ムハ(ミュシャ)の「スラヴ叙事詩」の解説(CD版),K.J.エルベンの『花束』の翻訳,K.H.マーハ『マーイ』のチェコ語中級読本(共に私家本,2010年)などがある