商品説明
イルクーツク商人とキャフタ貿易 ー 帝政ロシアにおけるユーラシア商業
森永貴子 著
定価:8,800円(本体価格8,000円+税)
判型:A5 上製
頁数:562
ISBN:978-4-8329-6730-4
Cコード:C3022
発行日:2010-10-15
●目次
序章
1 先行研究と課題設定
2 近代ロシアの制度的枠組み
第1章 毛皮産業とキャフタ貿易の成立
1 イルクーツクの商業的位置と初期の中国貿易
2 キャフタ貿易停止の影響
3 キャフタ貿易のシステムと取引の諸問題
第2章 イルクーツク商人の中継交易網
1 アンガラ川・バイカル湖輸送とレナ水系
2 イルクーツク交易所通過記録
3 イルクーツク商人の社会的流動性
第3章 イルクーツク商人と地元行政の関係
1 シベリアの制度改革とイルクーツク行政の整備――クルィロフ事件以前を中心に
2 クルィロフ事件の経緯
3 18世紀後半における行政権力と自治組織の関係
第4章 19世紀におけるイルクーツク行政とキャフタ貿易の変化
1 トレスキン時代のイルクーツク商人
2 キャフタにおける茶貿易の拡大
3 毛皮輸出の低下
結論
あとがき
参考史料・文献・論文
巻末添付資料
巻末添付表
巻末添付図
巻末添付文書史料
●著者紹介
森永 貴子(モリナガ タカコ)
熊本県出身.
2004年一橋大学社会学研究科博士後期課程修了.社会学博士.
2007年一橋大学経済研究所非常勤研究員、2007-2010年北海道大学大学院文学研究科助教を経て、現在、立命館大学文学部准教授、早稲田大学ロシア研究所客員研究員.
専攻 ロシア社会経済史.
〈主著〉
『ロシアの拡大と毛皮交易――16〜19世紀シベリア・北太平洋の商人世界』彩流社、2008年.
(本書刊行時の情報です)