商品説明
北海道大学大学院文学研究科研究叢書 19
中世後期ドイツの犯罪と刑罰 ― ニュルンベルクの暴力紛争を中心に
池田利昭 著
定価:5,280円(本体価格4,800円+税)
判型:A5 上製
頁数:256
ISBN:978-4-8329-6724-3
Cコード:C3022
発行日:2010-03-31
●本書の特徴
中世後期ニュルンベルクにおける暴力紛争を対象に、ニュルンベルク参事会の刑事司法と都市住民のインフォーマルな社会的コントロールとの関係を検討。司法と市民の紛争文化が相互補完的に社会秩序を維持していたことを明らかにする。
●目次
序章
第1節 問題関心
第2節 研究動向
第3節 課題と対象地域
第1章 14・15世紀における刑事裁判と治安維持制度の発展
はじめに
第1節 参事会刑事裁判の伸長
第2節 職権による告訴現象
第3節 治安役人
おわりに
第2章 暴力の形態と原因
はじめに
第1節 暴力の発生数と形態
第2節 暴力の発生原因
おわりに
第3章 参事会と住民の暴力
はじめに
第1節 暴力の処理
第2節 刑罰適用の特徴
おわりに
第4章 公的刑法と都市社会
はじめに
第1節 刑罰と和解のコンビネーション
第2節 恩赦と恩赦の請願
第3節 都市住民による「司法の利用」
おわりに
結語
あとがき
参考文献
索引
●著者紹介
池田 利昭(イケダ トシアキ)
1971年,石川県生まれ
筑波大学第一学群人文学類卒業
北海道大学大学院文学研究科博士課程修了(文学博士)
2004-07年,日本学術振興会特別研究員
現在,北海道大学大学院文学研究科専門研究員
(本書刊行時の情報です)