商品説明
民衆精神史の群像 ー 北の底辺から
森山軍治郎 著
定価:1,320円(本体価格1,200円+税)
判型:B6 並製
頁数:382
ISBN:978-4-8329-0604-4
Cコード:C1021
発行日:1974-01-25
●本書の特徴
「困民党幹部井上伝蔵の潜行三五年」から「炭鉱長屋の現代史」まで,近代日本の縮図といわれる北海道に民衆精神史の角度から光をあて,名も無き民衆における抵抗と創造の精神の具体像の中に歴史を動かす原動力を探る.
●目次
困民党幹部の潜行三五年:井上伝蔵を追いながら
行動プラン/民衆革命=秩父事件/小鹿坂峠を越えて/困民党蜂起/井上部落の伝蔵/伝蔵調査の発端/野付牛調査へ/最初の収穫/開拓と抵抗の論理/書かれたものをさがせ/学籍簿を追って/二人の同期生/講談本=痴遊全集/代書業取締規則/戸籍の発見/石狩町の伝蔵/鮭と鰊と俳句/民衆俳句文化の中の伝蔵/再度の追跡/土地台帳の伝蔵/日本海をのぞむフンベオマナイにて
開拓者精神とは何か—無名開拓者の自叙伝から
支配者の開拓精神観/誇り高き祖先/これぞパイオニア/《常に己が進路を求めて止まざるは水也》/《障害に逢て激しく勢力を増すは水也》/開拓精神とは何か
民衆文学の創造(1):開拓農民の俳句文化
生振にて/呪われた村/大地の獲得/望郷の文学/生活と雪と/共同体の解体と再編/開拓明治の秋
民衆文学の創造(2):鰊文化を求めて
鰊文化の旅/漁師町俳句文化の系譜/鰊文化のふるさとにて
炭鉱長屋の現代史:土中に埋もれゆく故郷へ
わが故郷=美狽/黒い流れに沿って/終着駅から/ハモニカ長屋の終戦/労働者組織の産声/《食った鰯を取返すとは何事だ》/試行錯誤の闘い/《悪徳資本家二対スル戦ハ宣セラレタ》/歴史をつくるものの叫び/《人よ、人民裁判を語るなかれ》
参考文献と主な史料
あとがき
●著者紹介
森山 軍治郎(もりやま ぐんじろう)
1941年 北海道に生まれる
1965年 北海道大学文学部卒業
現在 専修大学北海道短期大学助教授
(本書刊行時の情報です)