商品説明
川口 暁弘著
判型: A5 上製
頁数: 610
ISBN: 978-4-8329-6674-1
Cコード: C3021
発行日: 2007-02-28
●本書の特徴
憲法第4章(第55条国務大臣、第56条枢密院)の成立過程に着目し、伊藤博文と井上毅を中心に、明治14年から22年にいたる憲法「欽定」作業を詳述。従来の思想史的方法ではなく、憲法成立史と自由民権運動・条約改正史とを横断して明治政治史の全体像を構築する、気鋭の力作!
●目次
序
第一節 前史と視角 有司専制と天皇親政——明治初期政治の振幅
第二節 課題の提示、方法の特色、結論の予示
第一章 欽定憲法構想の生成とその貫徹
第一節 欽定憲法構想の生成
第二節 欽定憲法構想の貫徹(一)——宮内卿兼制度取調局長官就任の必然性
第三節 欽定憲法構想の貫徹(二)——内閣制度創設の必然性
第四節 内閣総理大臣兼宮内大臣の権限と限界
第二章 明治二十年の政治危機
第一節 反伊藤諸派の停滞
第二節 伊藤政権の蹌踉
第三節 反伊藤諸派の振起
第四節 伊藤博文の反転攻勢
第五節 伊藤政権の顛蹶
第三章 明治憲法第四章の成立
第一節 伊藤退陣と明治憲法第四章——枢密院と内閣制度
第二節 欽定憲法の完成
第三節 内閣官制制定——明治憲法第四章の完成
結
跋
事項索引
人名索引
研究者索引
付録 関連資料
第一章関連年表
明治二十年の政治危機年表
夏島滞在日程概況
明治二十二年政局年表
●著者紹介
川口 暁弘
昭和47年生。
現在 北海道大学大学院文学研究科准教授