商品説明
西山克典著
判型: A5 上製
頁数: 484
ISBN: 978-4-8329-6281-1
Cコード: C3022
発行日: 2002-02-25
●本書の特徴
従来の中央からの歴史像を再考し,ロシア全体との関連,中央と辺境の歴史構造,支配と統合,解放の論理を問いつつ,東方辺境地域の独自の社会構造と自立(律)性から,帝国の編成,革命,ソ連の形成過程をとらえ直す.「地域」(=辺境植民地)の側から再構成した新たなロシア革命像.
●目次
はじめに—ロシアにとっての「東方」と「辺境」
第一章 帝国 : 抑圧と矛盾
第一節 ロシア帝国の地域編成
第二節 欧露辺境としてのヴォルガ中流・ウラル地域
第三節 中央アジアの植民地—セミレーチエ
第四節 ストルィピン体制と帝国秩序
第二章 革命 : 抵抗と解放
第一節 革命における中央と辺境
第二節 一九一六年のムスリム蜂起
第三節 中央アジアのおける革命の展開
第四節 ヴォルガ・ウラル地域における革命
第五節 バシキール自治共和国の形成
第三章 ソヴェト同盟 : 統合と批判
第一節 ソヴェト権力と国家編成
第二節 ヴォルガ中流 : ウラル地域の再編
第三節 中央アジアにおける土地改革と民族編成
第四節 ネップからスターリン体制へ
あとがき—「地域」からの視点
●著者紹介
西山 克典
1951年生まれ
北海道大学大学院文学研究科博士課程修了
現在,静岡県立大学国際関係学部助教授
ロシア近 ・現代史専攻