商品説明
明治維新観の研究
田中 彰 著
定価:4,400円(本体価格4,000円+税)
判型:A5 上製
頁数:316
ISBN:978-4-8329-5271-3
Cコード:C3021
発行日:1987-03-25
●本書の特徴
明治維新は日本近代化の出発点として,常にその時代と重ね合わせて論じられてきた.「明治維新観」はそうした各時代の現代論としての維新論をさす.本書は,いかなる内容の維新観がどんな階層によって,時代思潮とともにいかに主張され,どんな展開を遂げてゆくかを分析する.
●目次
序章 明治維新観研究の課題と方法
1 本書の課題
2 方法をめぐって
3 研究史と関連して
第1章 「一新」と「御一新」.
1 「下から」の維新観
2 「上から」の維新観
第2章 明治啓蒙主義の維新観
1 「自由ノ精神」
2 歴史の法則認識
3 権力への楽観
第3章 自由民権派の維新観
1 政治主体としての民集
2 「明治第一ノ変革」から「明治第ニノ改革」へ
3 第二維新論の必然性
第4章 「王政復古」維新史の編纂とその維新観
1 『復古記』の編纂をめぐって
2 『大政紀要』の維新観
3 「王政復古」維新観の意義
第5章 明治天皇制確立期の維新観
1 「士族ノ維新」から「農商工ノ維新」へ:転機としての明治20年前後
2 「田舎紳士」の維新論:徳富蘇峰の維新観
3 「第二の維新」論:人見一太郎の維新観
4 「乱世的革命」論:竹越三叉の維新観
5 平民主義維新観の転回…
第6章 佐幕派の維新観…
1 佐幕派の維新観
2 江戸懐旧(再評価)型
3 幕府衰亡(主流)型
4 雪冤勤王型
第7章 天皇制完成期の維新観
1 史談会とその維新観
2 『防長回天史』と末松謙澄
3 天皇制維新観の成立
終章 大正・昭和期の維新観への展望:むすびにかえて
付論 大正期におけるひとつの明治維新観:大庭柯公の維新論覚書
あとがき
主要参考文献
主要人名索引
●著者紹介
田中 彰(たなか あきら)
1928年 山口県生まれ
現在 北海道大学文学部教授.日本近代史専攻.
著書:
『明治維新政治史研究』(青木書店, 1963年)
『幕末の幕政改革』(塙書房, 1965年)
『幕末の長州』(中公新書, 1965年)
『体系日本史5 明治国家』(日本評論社, 1967年)
『未完の明治維新』(初版 三省堂新書, 1968年,新版 三省堂選書, 1979年)
『日本の歴史24 明治維新』(小学館, 1976年)
『岩倉使節団』(講談社現代新書, 1977年)
校注『特命全権大使米欧回覧実記』全5冊(岩波文庫, 1977-82年)
『近代天皇制への道程』(吉川弘文館, 1979年)
『明治維新の敗者と勝者』(NHKブックス, 1980年)
『日本人と東南アジア』(小学館創造選書, 1983年)
『「脱亜」の明治維新』(NHKブックス, 1984年)
『高杉晋作と奇兵隊』(岩波書店, 1985年)
(第2刷〈1988-09-25〉発行時の情報です)