商品説明
北海道と明治維新 ー 辺境からの視座
田中 彰 著
定価:2,750円(本体価格2,500円+税)
判型:四六 上製
頁数:254
ISBN:978-4-8329-3301-9
Cコード:C2021
発行日:2000-12-10
●本書の特徴
蝦夷共和国,開拓使,屯田兵村,札幌農学校,琉球処分,内国植民地…….
激動の幕末・維新期の北海道を辺境の視座から描き出す.中央=内地からは見えてこない,新しい歴史の姿!
巻末に箱舘戦争の知られざる記録『蝦夷事情乗風日誌』を収録.
●目次
〔Ⅰ 明治維新と北海道〕
一 維新変革と北海道
1 開国と北海道
2 維新政府の蝦夷地開拓論
3 幕末維新とアイヌ民族
4 開拓使と開拓政策
二 札幌農学校と米欧文化
1 1870年代の米欧文化とアジア(日本)
2 開拓使の留学生派遣
3 札幌農学校と米欧文化
〔Ⅱ 明治維新の光と影〕
一 「蝦夷共和国」の虚実
1 決断,江戸湾脱走:アエテ一戦ヲ辞サズ
2 進軍,蝦夷地占領:一同死ヲ決シ尽力ス
3 「共和国」崩壊:榎本,泣血恭順セリ
二 長野桂次郎:忘れられた「トミー」
1 模擬裁判の被告は誰か
2 トミーとよばれた人気者
3 岩倉使節団参加と帰国後の軌跡
〔Ⅲ 身辺から歴史を見る〕
一 団地のなかの屯田兵村
1 ベッドタウン大麻団地
2 野幌屯田兵村のおこり
3 野幌屯田兵村の生活
4 新たなる屯田兵村史へ
二 地方史(地域史)研究と文書館
(1)地方史(地域史)と文書館
1 ”中央”と”地方”
2 地方史のあり方
3 地方史と文書館
(2)あるべき北海道立文書館の姿
〔Ⅳ 「北」と「南」の明治維新〕
1 「北」と「南」の幕末維新
2 島と「コミューン」と「北海道共和国」
〈史料紹介〉蝦夷事情乗風日誌
解説
翻刻「蝦夷事情乗風日誌」
あとがき
●著者紹介
田中 彰(たなか あきら)
1928年山口県生まれ。東京教育大学大学院修了。文学博士。
1991年3月,北海道大学を定年退官。その後,2000年3月まで札幌学院大学教授。北海道大学名誉教授。
敗戦の8月15日を陸軍士官学校(60期生)で迎え,この敗戦体験が近代天皇制の起点としての明治維新史研究の伏線となる。幕末の長州藩から維新史研究に踏み込み,ハーバード大学東アジア研究所客員研究員・インドネシア大学客員教授などを経て,岩倉使節団の研究へと進む。これらを踏まえ,世界史的視野から明治維新をとらえ直そうとする。
近年の著書:
『特命全権大使米欧回覧実記』〈校訂・解説〉(岩波文庫, 1977-82年)
『明治維新観の研究』(北海道大学図書刊行会, 1987年)
『開国と倒幕』〈日本の歴史15〉(集英社, 1992年)
『『米欧回覧実記』の学際的研究』〈共編〉(北海道大学図書刊行会, 1993年)
『岩倉使節団『米欧回覧実記』』(岩波書店, 1994年)
『幕末維新史の研究』(吉川弘文館, 1996年)
『長州藩と明治維新』(吉川弘文館, 1998年)
『小国主義』(岩波新書, 1999年)
『明治維新』〈日本の歴史7〉(岩波ジュニア新書, 2000年)
(本書刊行時の情報です)