商品説明
工藤正広著
判型: A5 上製
頁数: 486
ISBN: 978-4-8329-5321-5
Cコード: C3098
発行日: 1988-02-25
●本書の特徴
パステルナークのわが国初の本格的研究書.作品を新手法で解釈するに留まらず,時代とトータルに向き合って生き抜いた詩人の思想の根本を研究することで,ソヴィエト・ロシア史をも同時に照らし出す.
●目次
第 1章 詩集 『初期』の頃
1 音 楽
2 『初期 1912—14』
3 第二詩集 『バリエール越え』
第 2章 詩人たち
1 同世代の詩人たち
2 世紀末の光景
第 3章 わが妹人生
1 詩集 『わが妹人生—1917年夏』
2 『光の驟雨』 ・ツヴェターエワ
3 詩人の周辺
4 マヤコフスキーについて
5 妹の思想
6 『わが妹人生』 詩抄 (十二篇)
第 4章 詩人が小説を書くとき
1 詩人の散文小説—その内部言語意識
2 初期散文小説の試み— 『アペルレースの線』 『トゥーラからの手紙』
3 散文小説の確立— 『ジェーニャ・リュヴェルス』
4 『リュヴェルス』 への註
5 小説 『空路』 のテーマ
第 5章 詩人の生活—1929年夏
1 『ズヴェズダー』 誌との関係
2 1929年夏
3 稿料生活
4 パステルナークの 「文学」
5 ポロンスキー宛の手紙とレフ脱退
●著者紹介
工藤 正廣
北海道大学言語文化部教授
○主要著書:
わが妹人生—1917年夏 (鹿砦社,1972)
パステルナークの詩の庭で (白馬書房,1976)
眠る故郷 (白馬書房,1980)
ドクトル・ジバゴ論攷 (北海道大学図書刊行会,1990)
ロシア/詩的言語の未来を読む—現代詩1917〜1991 (北海道大学図書刊行会,1993)
○主要訳書:
ロープシン 「蒼ざめた馬」 (晶文社,1967)
ロープシン 「漆黒の馬」 (晶文社,1968)
オレーシャ 「愛」 (晶文社,1971)
ロシア幻想小説 (共訳,白水社,1973)
ビリニャーク 「機械と狼」 (共訳,白水社,1973)
ジョーミン 「日は鉄格子に昇る」上・下 (講談社,1976)
イヴィンスカヤ 「パステルナーク・詩人の愛」 (新潮社,1982)