商品説明
越境する日韓宗教文化 ー 韓国の日系新宗教 日本の韓流キリスト教
李元範・櫻井義秀 編著
定価:7,700円(本体価格7,000円+税)
判型:A5 上製
頁数:500
ISBN:978-4-8329-6757-1
Cコード:C3014
発行日:2011-12-25
●本書の特徴
なぜ、日本において韓国系キリスト教が教勢を伸ばしているのか。なぜ、反日感情の強い韓国で、創価学会が140万人もの信者を獲得できたのか。日韓の研究者による包括的な調査から、これまで知られなかった布教の実態と、外来宗教が受容された要因を明らかにする!
●目次
はじめに………櫻井義秀
〔第一部 「宗教文化」の理解と方法〕
第1章 「宗教文化」の動態………土屋 博
1 宗教論と文化論:生成と推移
2 宗教と文化の交錯:「宗教文化」という着地点
3 宣教と伝播:「越境の内実」
4 結語
第2章 日本における「韓流」と「癒し」の文化………李元範
1 日本における「韓流」とは
2 日本における「韓流」の特徴
3 日本における「韓流」に対する諸解釈
4 日本における「韓流」と「癒し」
5 結論:今後の期待と展望
〔第二部 韓国における日系新宗教〕
第3章 韓国における日本の新宗教………李元範
1 はじめに
2 韓国における宗教の現況
3 韓国における日系新宗教運動の現況
4 韓国における日系新宗教の受容と文化的背景
5 おわりに
第4章 韓国における創価学会の展開………李賢京
1 はじめに
2 韓国創価学会の展開
3 韓国創価学会の会員の特性
4 韓国創価学会の教勢拡大の要因分析
5 おわりに
第5章 韓国天理教三世信者の信仰継承………李賢京
1 はじめに
2 信仰深化過程と他者
3 天理教の概況と調査方法
4 三世信者の信仰深化過程の分析
5 おわりに
〔第三部 日本における韓国の新宗教・伝統宗教〕
第6章 韓国新宗教の日本布教………林泰弘・李賢京
1 韓国新宗教の日本布教
2 韓国新宗教の展開と現況
3 日本における韓国新宗教の布教
4 まとめ
第7章 韓国円仏教の日本布教の現状と展望………梁銀容
1 はじめに
2 円仏教の歴史と教勢
3 日本布教の現状と展望
4 むすび
第8章 統一教会の日本宣教:日韓比較の視座………李進龜(李賢京 訳)・櫻井義秀
1 日韓の認識における差異
2 韓国側からの問題提起
3 日本側からの問題提起
4 事実認識と展望
第9章 朝鮮学校教員家族における祖先祭祀の変容………猪瀬優理
1 はじめに
2 朝鮮半島における葬祭儀礼の概要
3 朝鮮学校教員家族におけるチェサ・葬儀
4 考察と結論
〔第四部 日本における韓国のキリスト教〕
第10章 韓国キリスト教の日本宣教………申光澈(李賢京 訳)・中西尋子
1 韓国キリスト教による日本宣教
2 日本における韓国系キリスト教会
3 「単立/独立」の協会と日本の教団教派所属の教会
4 韓国系キリスト教会の地域分布、設立年、信者数
5 おわりに
資料1 韓国系の教団教派の教会
資料2 代表者が韓国人もしくは韓国語の礼拝を行っている教会
第11章 韓国キリスト教の日本宣教戦略と「韓流」………李賢京
1 はじめに
2 韓国キリスト教の海外宣教活動
3 調査対象と分析視角
4 韓国系教会における日本人の獲得状況:「韓流」へのニーズと宗教的ニーズ
5 教会メンバーの複層化とその要因
6 おわりに:現代日本社会と韓国系キリスト教会
第12章 在日大韓基督教会と韓国系キリスト教会の日本宣教 ………中西尋子
1 はじめに
2 韓国プロテスタント教会の流入の背景
3 大阪西成と大阪オンヌリ教会
4 民族主義の教会と普遍主義の教会
5 おわりに
第13章 沖縄における韓国系キリスト教会の展開:在日大韓基督教会沖縄教会と純福音沖縄教会を事例に………吉野航一
1 はじめに
2 在日大韓基督教会沖縄教会の展開
3 純福音沖縄教会の展開
4 キリスト教信仰と沖縄の宗教文化:純福音沖縄教会の信者を事例に
5 おわりに
第14章 韓国キリスト教によるホームレス伝道………白波瀬達也
1 はじめに
2 寄せ場、釜ヶ崎における韓国系プロテスタント教会の野宿者支援
3 東京都心部における韓国系プロテスタント教会の野宿者支援
4 野宿者の支援を行う韓国系プロテスタント教会の特徴
第15章 ある韓国系教会のカルト化:聖神中央教会を事例に………櫻井義秀
1 韓国系福音派・聖霊派教会
2 ハラスメント事件と教会
3 悪魔論に見る世界観と救済論
4 教職者セミナーに見る宣教方針
5 宗教的言説の影響力
6 キリスト教会の階層性と生活文化
おわりに………櫻井義秀
あとがき
索引
●著者紹介
李元範(イ・ウォンボム) *第2章,第3章 執筆
生年:1955年
現在:東西大学校大学院日本地域研究科教授,東西大学校日本研究センター副所長
専門:日本近代思想,日本宗教,日韓比較文化論
主著:
李元範編著『韓国内日本系宗教運動の理解』J&C出版社,2007年
李元範・南椿模『韓国の中の日本系宗教の現況』大旺社,2008年
主要論文:
「韓国「韓流」の人文学的理解」『日本近代学研究』第26集,2009年
訳書:
安丸良夫著・李元範訳『天皇国家の誕生と宗教変革』小花,2002年
櫻井 義秀(さくらい よしひで) *はじめに,第8章,第15章,おわりに 執筆
生年:1961年
現在:北海道大学大学院文学研究科教授
専門:宗教社会学
著書(単著):
『東北タイの開発と文化再編』北海道大学図書刊行会,2005年
『「カルト」を問い直す』中央公論新社,2006年
『東北タイの開発僧』梓出版社,2008年
『霊と金』新潮社,2009年
『統一教会』(中西尋子と共著)北海道大学出版会,2010年
『死者の結婚』北海道大学出版会,2010年。
著書(編著):
SakuraiY o shihide and Somsak Srisontisuk, Regional Development in Northeast Thailand and Formation of Thai Civil Society, Khon Kaen University Press, 2003.
櫻井義秀・三木英編『よくわかる宗教社会学』ミネルヴァ書房,2007年
櫻井義秀編著『カルトとスピリチュアリティ』ミネルヴァ書房,2009年
櫻井義秀・稲場圭信編『社会貢献する宗教』世界思想社,2009年
櫻井義秀・道信良子編『現代タイにおける社会的排除と包摂』梓出版社,2010年
Sakurai Yoshihide, Wada Hiromi, and Wai Ling Lai, A Study of Healthy Being,梓出版社,2010年
土屋 博(つちや ひろし) *第1章 執筆
生年:1938年
現在:北海道大学名誉教授
専門:宗教学・キリスト教学
主著:
『牧会書簡』日本基督教団出版局,1990年
『教典になった宗教』北海道大学図書刊行会,2002年
李賢京(イ・ヒョンギョン) *第4章,第5章,第6章,第11章 執筆
生年:1979年
現在:日本学術振興会外国人特別研究員
専門:宗教社会学,現代日韓宗教文化比較,日韓宗教の階層研究
主要論文:
「信仰の深化過程における「他者」の影響:韓国天理教の「3世信者」に注目して」『現代社会学研究』第23巻,北海道社会学会,2010年
「「韓流」と日本における韓国系キリスト教会:日本人メンバーの複層化に着目して」『宗教と社会』第15号,2009年
林泰弘(イム・テホン) *第6章 執筆
生年:1959年
現在:成均館大学校東アジア学術院研究員
専門:東アジアの近代思想
主著・論文:
『日本の思想に出会う』成均館大学校出版部,2010年
「日本の新宗教における女性指導者の位相」『新宗教研究』第21集,韓国新宗教学会,2009年
梁銀容(ヤン・ウンヨン) *第7章 執筆
生年:1947年
現在:円光大学校韓国文化学科教授
専門:高麗仏教思想史
主要論文:
「道読國師稗補寺塔説に関する研究」『道読研究』民族社,1999年
「高麗道教思想の研究」『円光大論文集』第19号,1985年
李進龜(イ・ジング) *第8章 執筆
生年:1961年
現在:湖南神学大学校神学部神学科招聘教授
専門:韓国基督教史
主要論文:
「多文化時代における韓国改新教のイスラーム認識:イスラームフォビアを中心に」『宗教文化批評』第19号,韓国宗教文化研究所,2011年
「「新しい宗教」と「古い宗教」:咸錫憲の目に映った韓国改新教」『宗教文化批評』第17号,韓国宗教文化研究所,2010年
猪瀬 優理(いのせ ゆり) *第9章 執筆
生年:1974年
現在:龍谷大学社会学部講師
専門:宗教社会学
主著:
『信仰はどのように継承されるか』北海道大学出版会,2011年
「脱会過程の諸相:エホバの証人と脱会カウンセリング」櫻井義秀編著『カルトとスピリチュアリティ』ミネルヴァ書房,2009年
申光澈(シン・グァンチョル) *第10章 執筆
生年:1963年
現在:ハンシン大学校中国文化情報学部教授
専門:宗教学,韓国宗教,文化コンテンツ学
主著・論文:
『文化コンテンツ学入門』Hanshin大学校出版部,2009年
「韓国の教会は大復興運動をどのように見ていたのか?」『韓国基督教と歴史』第26号,韓国基督教と歴史学会,2007年
中西 尋子(なかにし ひろこ) *第10章,第12章 執筆
生年:1964年
現在:関西学院大学ほか非常勤講師
専門:宗教社会学
主著・論文:
『統一教会』(櫻井義秀と共著)北海道大学出版会,2010年
「「女性性」の回復:ある新宗教教団における集団結婚式参加者たちの結婚と結婚生活」『ソシオロジ』第156号,2006年
吉野 航ー(よしの こういち) *第13章 執筆
生年:1974年
現在:琉球大学非常勤講師(2011年度後期)
専門:宗教社会学, 沖縄研究
主要論文:
「沖縄における浄土真宗:真宗大谷派真教寺と真宗光明団を事例に」日韓次世代学術フォーラム『次世代人文社会研究』第4号,2008年
「沖縄における「EM(有用微生物群)」の受容:公的領域で語られたEM言説を中心に」(研究ノート),『宗教と社会』第15号,2009年
白波瀬 達也(しらはせ たつや) *第14章 執筆
生年:1979年
現在:大阪市立大学都市研究プラザGCOE特別研究員
専門:宗教社会学, 福祉社会学
主要論文:
「釜ヶ崎におけるホームレス伝道の社会学的考察:もうひとつの野宿者支援」『宗教と社会』第13号,2007年
「教会に集う野宿者たちの意味世界:釜ヶ崎における救世軍の活動を事例に」青木秀男編『ホームレス・スタディーズ:排除と包摂のリアリティ』ミネルヴァ書房,2010年
(本書刊行時の情報です)