商品説明
信仰はどのように継承されるか ー 創価学会にみる次世代育成
猪瀬優理 著
定価:4,180円(本体価格3,800円+税)
判型:A5 並製
頁数:304
ISBN:978-4-8329-6758-8
Cコード:C3014
発行日:2011-10-10
●本書の特徴
日本ではあまり研究されてこなかった「信仰継承」に着目し、日本最大の新宗教である創価学会を事例に、大規模な調査票調査、面接調査を実施。親から子へという個人的な信仰継承と教団組織による次世代育成戦略という複数の側面から、立体的に信仰継承の実態を分析する。
●目次
序章 テーマと構成
第1章 信者と宗教集団の再生産
第1節 宗教集団、世代、家族
第2節 宗教集団の維持と変容
第3節 世代間信仰継承
第2章 創価学会について
第1節 創価学会の概要
第2節 創価学会の歴史的展開
第3節 創価学会の組織構造
第4節 創価学会の教義
第5節 創価学会における信仰活動
第6節 創価学会に対する評価
第3章 教団が提示する信仰継承のモデル
第1節 次世代への宗教的伝達
第2節 子どもの信仰モデル――「学会っ子」として
第3節 世代間信仰継承のモデル
第4章 調査にみる札幌市の創価学会員
第1節 北海道における創価学会の歴史
第2節 札幌市における調査票調査の概要
第3節 信者の属性
第4節 信者の行動
第5節 信者の信仰動機
第6節 まとめ
第5章 世代間信仰継承の要因と世代交代の効果
第1節 世代間信仰継承の要因
第2節 世代交代の効果
第3節 まとめ
第6章 世代間信仰継承のパターン
第1節 信仰継承の具体相
第2節 信仰継承のパターン
第3節 親と教団組織の影響
第4節 まとめ
第7章 未来部組織の変遷
第1節 未来部の歴史的展開
第2節 北海道未来部調査(一)――モデルを提示する機能
第3節 北海道未来部調査(二)――未来部組織における変化
第4節 まとめ
終章 考察と結論
註
参考文献
あとがき
付録 単純集計表
●著者紹介
猪瀬 優理(イノセ ユリ)
龍谷大学社会学部社会学科講師。
日本学術振興会特別研究員(DC1)(2001〜2002年度)を経て、
北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。行動科学博士。
北海道大学大学院文学研究科助教を経て現職。
〈主要著書〉
『ジェンダーで学ぶ宗教学』(共著、世界思想社、2007年)
『カルトとスピリチュアリティ』(共著、ミネルヴァ書房、2009年)
『社会貢献する宗教』(共著、ミネルヴァ書房、2009年)
(本書刊行時の情報です)