商品説明
宇都宮芳明・熊野純彦・新田孝彦編著
判型: A5 並製
頁数: 336
ISBN: 978-4-8329-5811-1
Cコード: C3010
発行日: 1997-02-10
●本書の特徴
カントの思索 をその主要な局面において概観すると同時に, 現代をも含めた歴史の中に彼自身を置いて見るという, 二重の「カント哲学のコンテクスト」を明らかにすることによって,難解さを象徴する代名詞とすらなっているカント哲学への導入を容易に図ろうとする意欲的入門書.
●目次
序 論 カントの人と思想 (宇都宮芳明)
第I部 カント哲学の視座
1 カント理論哲学の構図 (田村一郎)
2 カント実践哲学の構造 (新田孝彦)
3 カントの目的論の構成 (鈴木恒夫)
4 カント歴史哲学の意味 (嶋崎正躬)
第II部 カント哲学の文脈
1 カントとルター—行為の<善さ>と事物の<美しさ>をめぐって (清水哲郎)
2 カントとモラル・センス学派 (植木幹雄)
3 カントとドイツ観念論の諸展開—自律思想をめぐって (高田 純)
4 超越論的哲学の帰趨—反省的自己のなりたちをめぐって (熊野純彦)
第III部 カント哲学と現代
1 カントとウィトゲンシュタイン (岡田雅勝)
2 カントと現代論理学 (中川 大)
3 カントと現代正義論—ロールズとカント
4 カントと生命倫理学 (田中伸司)
●著者紹介
宇都宮 芳明
北海道大学名誉教授
熊野 純彦
東北大学助教授
新田 孝彦
北海道大学教授