商品説明
脱原発と再生可能エネルギー ー 同時代への発言
吉田文和 著
定価:3,300円(本体価格3,000円+税)
判型:A5 並製
頁数:360
ISBN:978-4-8329-3393-4
Cコード:C1036
発行日:2015-02-10
●本書の特徴
2011年よりWEBRONZAに掲載された論壇時評を,①福島原発事故論,②脱原発論,③再生可能エネルギー論,④北海道のエネルギー環境問題に再編。福島原発事故を経験した日本の今後について,持続可能性という視点から検証する。環境経済学の第一人者がおくる同時代への提言!
●目次
はじめに
1 福島原発事故論
(1)日本の原発をどうするか(2011年3月17日)
(2)「想定外」であったのか:地震は、津波は、原発は(2011年3月24日)
(3)原発震災と水俣病の教訓:汚染マップと自主避難と海水希釈(2011年4月5日)
(4)原発賠償スキームはどうあるべきか(2011年5月13日)
(5)問い直される日本の社会と科学・技術(2011年5月23日)
(6)原発のコストをどう考えるか(2011年7月12日)
(7)「東電経営・財務調査委員会報告」を検証する(2011年10月18日)
(8)原発「やらせ」問題の構造的背景と改革の方向性(2011年11月5日)
(9)最大の公害問題としての原発災害(2011年11月16日)
(10)「冷温停止状態」「事故収束」宣言の現実(2011年12月19日)
(11)政府事故調査・検証委員会中間報告で残された疑問(2011年12月30日)
(12)原子力利用は社会的倫理的判断が必要だ(2012年2月1日)
(13)原発の再稼働問題:原子力の安全ガバナンスからの分析(2012年2月21日)
(14)ドイツの「福島から一年」(2012年3月15日)
(15)組織替えだけで問題は解決しない:原子力規制庁をめぐって(2012年3月31日)
(16)スイスが学んだ三九の福島の教訓(2012年5月16日)
(17)国会事故調報告を無視して再稼働はありえない(2012年7月13日)
(18)不思議の国ニッポン、日本的集団主義の病理(2013年2月7日)
(19)「吉田調書」の歴史的意義(2014年6月19日)
(20)「吉田調書」を読む(2014年9月26日)
2 脱原発論
(1)「脱原発」で地球温暖化対策は可能か?(2011年4月19日)
(2)ドイツの脱原発と温暖化対策:福島事故で脱原発に再転換(2011年5月5日)
(3)ドイツ脱原発の「なぜ」と「どのように」(2011年9月7日)
(4)京都議定書を潰すのではなく、改善提案を(2011年12月3日)
(5)米中そして日本、課題ばかりが残った(2011年12月13日)
(6)脱原発の日独比較(2012年5月28日)
(7)脱原発の日独比較(続)(2012年9月6日)
(8)京都議定書の一五年と今後の展望(2012年12月5日)
(9)脱原発の理論化を。総選挙結果で考える(2012年12月19日)
(10)なぜドイツで脱原発がすすみ、日本ではすすまないのか? 脱原発の日独比較(2013年1月9日)
(11)ドイツ脱原発の進展状況(2013年1月22日)
(12)「脱原発とエネルギー転換に関する日独比較」ベルリン会議報告(2013年4月19日)
(13)「脱原発とエネルギー転換に関する日独比較」ベルリン会議報告(続)(2013年4月20日)
(14)大飯原発再稼働問題福島事故の教訓は何か(2012年6月11日)
(15)「論理と倫理」なき原発再稼働と原発輸出(2013年7月8日)
(16)原発と倫理 ドイツ安全なエネルギー供給に関する倫理委員会報告の意義(2013年7月24日)
(17)「ゼロ原発」を実現した日本の課題(2013年11月12日)
(18)憲法改正問題と環境権(2014年5月16日)
(19)経済成長至上主義への警告:宮本憲一『戦後日本公害史論』刊行に寄せて(2014年7月30日)
3 再生可能エネルギー論
(1)政権が代わっても維持できるグリーン産業戦略を(2011年1月6日)
(2)自然エネルギー利用に本腰が入らない理由:国内に市場の少ない風力発電(2011年1月24日)
(3)岐路に立つ日本のエネルギー政策:いかに自然エネルギー利用を拡大するか(2011年2月16日)
(4)少子高齢化のドイツがなぜ、元気なのか?(2011年3月12日)
(5)自然エネルギーをいかに普及させるか(2011年6月8日)
(6)いまなぜ全量買い取りが必要か(2011年6月25日)
(7)再生可能エネルギー買取法:利用拡大への第一歩(2011年9月2日)
(8)デンマークの再生可能エネルギー(2011年9月22日)
(9)地域経済再生と再生可能エネルギー(2012年1月17日)
(10)再生可能エネルギー買取価格をどう設定するか?(2012年4月24日)
(11)ドイツ風力発電産業の最先端(2012年10月18日)
(12)世界最大のバイオガス・プラント(2012年10月26日)
(13)再生可能エネルギー固定価格買取制度の成果と課題(2013年6月10日)
(14)再生可能エネルギーと自然保護の課題(2013年6月28日)
(15)ドイツに見る再生可能エネルギー制度改革(2013年11月26日)
(16)スペイン最新報告:再生可能エネルギー利用の経験から学ぶもの(2013年3月28日)
(17)ドイツの挑戦:「脱原発とエネルギー大転換」の現状と課題(上)(下)(2014年8月13日・14日)
4 北海道のエネルギー環境問題
(1)泊原発、無条件の営業運転開始を容認すべきではない(2011年8月19日)
(2)北海道から再稼働の条件を考える(2012年4月16日)
(3)北海道から原発ゼロで乗り切ろう(2012年5月7日)
(4)泊原発見学記(2012年6月18日)
(5)再生可能エネルギーの現場(上)風力編(2012年6月30日)
(6)再生可能エネルギーの現場(下)バイオガス編(2012年7月2日)
(7)泊原発の再稼働なしでこの冬を乗り切ろう:泊原発再稼働問題について(2012年11月9日)
(8)「値上げ」も「再稼働」も?:北電値上げ問題(2013年5月6日)
(9)【プルトニウムはいま】大間原発、なぜフルMOX炉を新設するのか?(2014年2月5日)
(10)高レベル放射性廃棄物を環境・廃棄物経済学から考える(2014年5月1日)
(11)サムスン電子で起きたハイテク労災問題(2014年5月27日)
(12)原発再稼働とセットの再値上げの問題(2014年8月11日)
あとがき
●著者紹介
吉田 文和(よしだ ふみかず)
1950年生まれ,兵庫県出身。
京都大学大学院経済学研究科博士課程修了,経済学博士。
現在,北海道大学大学院経済学研究科特任教授。
専門は,環境経済学,産業技術論。
主著として,『ハイテク汚染』(岩波新書,1989年),『環境経済学講義』(岩波書店,2010年),『グリーン・エコノミー』(中央公論新書,2011年),『脱原発時代の北海道』(北海道新聞社,2012年),『ドイツ脱原発倫理委員会報告』(ミランダ・シュラーズ共訳・解説,大月書店,2013年) ほか。
最近は低炭素経済と再生可能エネルギーの普及に関心をもつ。札幌郊外の野幌原始林の近くに住み,自然観察と散歩を趣味とする。
(本書刊行時の情報です)