商品説明
東 正剛・阿部 永・辻井達一編
判型: B5 上製
頁数: 400
ISBN: 978-4-8329-9441-6
Cコード: C3045
発行日: 1993-06-25
●本書の特徴
生態学上最も恵まれたフィールドである北海道,ここを舞台に活躍する35名の気鋭が結集してその全容を紹介する大作.進化から群集まで,北海道における生態学研究の到達点を集約する基本図書.
●目次
第I部 北海道の地史
第 1章 花粉分析からみた北海道の環境変遷史
第II部 北海道の植生
第 1章 北海道の森と植物—針広混交林のフロラと生態
第 2章 北海道の湿原
第 3章 海岸草原
第 4章 高山植物と高山帯
第III部 北海道の植物生態
第 1章 葉の寿命の生態学—常緑性と落葉性
第 2章 オオバナノエンレイソウの長い旅
第 3章 植物の生活と数学モデル
第 4章 マリモはなぜ丸いのか
第 5章 「攪乱」が針広混交林を発達させる
第 6章 ブナ林の果て
第 7章 エゾマツ,トドマツ林の構成と更新生態
第 8章 アカエゾマツ林と北海道
第 9章 北方林の樹冠フラクタル
第10章 北半球中緯度のシダ葉形が語る2つのロマン
第11章 光合成特性からみた落葉広葉樹林
第IV部 北海道の動物相
第 1章 哺乳類相とその分布
第 2章 鳥類相とその分布
第 3章 爬虫類・両生類相とその分布
第 4章 淡水魚類の分布と生態
第 5章 無脊椎動物—淡水かいあし類を例として
第V部 北海道の動物生態
第 1章 エゾヒグマは肉食獣か?—秘められた食生態をさぐる
第 2章 シカが食性をかえる—洞爺湖中島の例
第 3章 キタキツネ—その繁栄要因と人間社会
第 4章 エゾなきウサギの生活を追って
第 5章 シマリスはなぜ冬眠するのか
第 6章 タンチョウの昨日,今日,明日
第 7章 シマフクロウの生態—ある家族の5年間
第 8章 コシジロウミツバメはなぜ月明りをさけるのか
第 9章 アブラムシの複雑な生活史はどのように進化してきたのか
第10章 性比理論と雪虫の性比
第11章 食葉性テントウムシのおける独占と共存のメカニズム
第12章 ハンノキスイコバネとマイマイガの一見不合理な産卵場所選択
●著者紹介
東 正剛
北海道大学大学院地球環境科学研究科教授.主要著書:Ant−Plant Interactions (分担執筆,Oxford Univ. Press).社会性昆虫の進化生態学 (共編,海游舎).昆虫社会の進化 (分担執筆,博品社).
阿部 永
北海道大学農学部教授.主要著書:応用動物学実験法 (分担執筆,全国農村教育協会).現代哺乳類学 (分担執筆,朝倉書店).
辻井 達一
北星学園大学教授.主要著書:湿原 (中央公論社).北海道の湿原 (共編,北海道大学図書刊行会).北海道の花 (共著,北海道大学図書刊行会).