商品説明
新島善直・村山醸造著
判型: 菊判 上製
頁数: 724
ISBN: 978-4-8329-9301-3
Cコード: C3061
発行日: 1991-02-25
●本書の特徴
日本で唯一開講されていた北大農学部 「森林美学」 の講義を もとに大正7年に刊行された名著の覆刻. 明治時代の風景論の名著として誉れ高かった志賀重昂 『日本風景論』 (1894), 小島烏水 『日本山水論』 (1905)などと並ぶ高い評価を受け, 版を重ねた. 森林を美学的視点からとらえ直す時期を迎えている今日, 本書は大いなる示唆をあたえるであろう.
●目次
第1章 総 説
第2章 日本と森林美
第3章 森林の変遷と日本の森林
第4章 森林の種類に対する一瞥
第5章 森林の間接利益
第6章 美学の概説
第1節 美の概観
第2節 美の内容
第3節 美の形式
第4節 美的感情
第7章 天然美と風景
第1節 芸術美と自然美
第2節 風景と其要素
第3節 森林の美
第8章 樹木の美的価値
第1節 樹木の美性一般
第2節 有用なる森林樹種
第2節 針葉樹
第2節 闊葉樹
第9章 森林の美的取扱法
第1節 林地の利用
第2節 森林の区画と路網の設計
第3節 作業種の選択
第4節 樹種の選択
第5節 林伐期の選定
第6節 森林の更新及撫育の方法
第7節 森林美の保護
第10章 森林美増成の手段
第11章 公園と園庭
第12章 林内の並木と装飾樹
第13章 結 論
●著者紹介
新島 善直
札幌農学校の最初の林学教授として1899年札幌に赴任.1905年,ドイツ留学,ドイツ林学界の泰斗ザリッシュの薫陶を受ける.帰朝後,札幌農学校の後進東北帝国大学農科大学の林学科の講義のなかに「森林美学」という科目を設置.
村山 醸造
新島義直の学生として1916年東北帝国大学農科大学林学科を終了.卒業論文の課題として森林美学を取り上げる.この『森林美学』は村山の卒業論文を土台として,その後,新島,村山両人の推敲を経て刊行されたもの