商品説明
北海道大学大学院環境科学院編
判型: A5 ソフトカバー
頁数: 420
ISBN: 978-4-8329-8179-9
Cコード: C3044
発行日: 2007-03-25
●本書の特徴
大気物理学・地球化学・生態学の研究者7名によるオゾン層破壊のメカニズムを総合的に解説したオリジナル性の高いテキスト。生物系の学生が大気物理学・地球化学の内容が理解でき,大気物理学・地球化学系の学生が生物学の内容が理解できるように編集されている。
●目次
はじめに
序 章 地球史46億年——大気組成の変遷と生物の進化
1.宇宙の誕生と物質の誕生
2.太陽系の誕生・地球の誕生
3.重爆撃期の大気と海洋
4.生物の誕生
5.光合成生物の出現
6.原生代の地球史
7.大気中のO2のさらなる増加とオゾン層の形成
8.生物進化の概要
9.人類の誕生と人為的な大気改変
10.地球型惑星間の大気組成比較
第1章 オゾン
1-1 オゾンの性質
1-2 オゾン層の観測史
第2章 大気圏の構造
2-1 地球大気圏
2-2 大気運動の記述
2-3 大気大循環と物質輸送
第3章 オゾン層の光化学
3-1 オゾン層の生成理論
3-2 ラジカルによるオゾン消失反応
第4章 オゾンホール
4-1 南極オゾンホールの発見
4-2 オゾンホールにかかわる力学過程
4-2 オゾンホールにかかわる化学過程
第5章 地表・水中の紫外線環境
5-1 大気中の放射伝達
5-2 地表に到達する紫外線
5-3 水中の放射伝達
第6章 紫外線による地表物質への影響
6-1 光化学の基礎
6-2 腐植物質と太陽光励起活性酸素種
6-3 生育制限因子となる元素の循環への影響
6-4 有機物への影響
第7章 紫外線影響を理解するための基礎生物学
7-1 原核細胞と真核細胞
7-2 タンパク質の合成
7-3 呼吸と光合成
7-4 細胞周期
7-5 生物の免疫応答
7-6 光合成の進化
7-7 分子進化の中立説と分子系統
第8章 紫外線と生物
8-1 DNAと細胞への影響
8-2 脊椎動物とヒトへの影響
8-3 陸上動物群集への影響
8-4 紫外線による海洋生態系への影響
8-5 生物の紫外線応答
8-6 紫外線による陸上植物群集への影響
終 章 オゾン層破壊——その歴史と将来予測
1.オゾン層保護のための国際的取り組み
2.オゾン層破壊の長期観測結果と将来予測
索 引
執筆者一覧
●著者紹介
北海道大学大学院環境科学院
鈴木 光次
北海道大学大学院環境科学院助教授
露崎 史朗
北海道大学大学院環境科学院助教授
豊田 和弘
北海道大学大学院環境科学院助教授
長谷部 文雄
北海道大学大学院環境科学院教授
東 正剛
北海道大学大学院環境科学院教授
廣川 淳
北海道大学大学院環境科学院助教授
藤原 正智
北海道大学大学院環境科学院助教授