商品説明
俵 浩三著
判型: 四六 並製
頁数: 334
ISBN: 978-4-8329-2032-3
Cコード: C1325
発行日: 1987-11-25
●本書の特徴
急速な「開発」の進展により短期間に大きく改変された北海道の自然環境を対象に,野生動物の興亡から国立公園の推移まで,明治期以来の自然保護の歩みを実証的に辿った労作. 「傷跡」 も生々しい近年の変貌を受け,巻末の資料等を増補.
●目次
第I部 自然保護の考え方
第1章 自然保護の考え方
1 自然を見る目
2 自然を守る動機
3 さまざまな自然保護
4 自然の領域と人間の領域
5 自然保護の先にあるもの
第2章 自然保護の主な制度
第II部 歴史的な流れを追って
第1章 エゾ地の自然
1 タカ狩りと砂金掘り
2 木材の伐り出しと山林保護
第2章 野生動物の興亡
1 エゾシカ
2 エゾオオカミ
3 ヒグマ
4 タンチョウ
第3章 都市公園の成立
1 日本最初の公園—札幌偕楽園
2 計画的な公園—名寄公園など
3 公園にみる国際性と市民意識—函館公園など
4 都市公園の展開
第4章 拓殖の進展と原始林の減少
1 クラーク博士の森林観と山林監護条例
2 国有未開地処分と森林の後退
第5章 近代的な自然保護制度の発祥—天然記念物と自然公園
1 森林の公益的機能の自覚
2 天然記念物の発祥
3 自然公園の発祥
第6章 阿寒・大雪山から支笏洞爺へ
1 阿寒と大雪山—原始地域の国立公園
2 国立公園の本質論争—保護と利用
3 支笏洞爺など—戦中戦後の国立公園
第7章 産業・観光開発優先から自然保護優先へ—昭和30年頃以降の自然公園
1 自然公園と産業開発
2 自然公園と観光開発
3 自然公園と環境保全
●著者紹介
俵 浩三
1930年東京生まれ
1953年千葉大学園芸学部卒業
北海道立野幌森林公園所長,専修大学北海道短期大学教授を経て
現在,専修大学北海道短期大学非常勤講師,学術博士(北海道大学)