商品説明
中川鶴太郎・高田誠二・藤井寛治・増淵法之・松井 愈著
判型: 四六 並製
頁数: 374
ISBN: 978-4-8329-7091-5
Cコード: C1040
発行日: 1984-11-25
●本書の特徴
個別化・細分化した現代科学を横断的・総合的に回顧・展望した科学史へのガイド.地球観 ・生命の起源 ・現代化学への道 ・原子論 ・実験科学の成立をテーマに, 個別科学の専門家が科学者と社会の関わりの歴史をたどる中で, そこに貫徹される法則性と根底にある固有の構造を示す.
●目次
第 1章 地球科学—歴史と課題 (松井 愈)
1 人間—その誕生と最初の自然への働きかけ
2 古代における自然史的地球観の芽生え—ギリシア
3 自然史的地球観の形成
4 自然史的地球の認識論—レオナルド・ダ・ヴィンチの化石観
5 動的地球観の形成—古典造山論
6 グローバルな地球観から開かれた地球観へ
7 地球と人間
第 2章 自然発生説と生命の起源 (増淵法之)
1 古代の生命観
2 中世の時代
3 ルネッサンス時代
4 レーディの実験とニーダム・スパランツァーニの論争
5 パストゥールの「自然発生説の検討」
6 オパーリン説と現在の生命の起源
第 3章 錬金術から現代化学への道 (中川鶴太郎)
1 ヨーロッパとは何か
2 錬金術からフロギストン説へ
3 ラヴォアジエ=ドルトンの化学革命
4 現代化学への道
付 日本の近代化と化学の歩み
第 4章 現代原子論への道 (藤井寛治)
1 万物の根源を求めて
2 非可逆性と原子論
3 物質の累層性と原子論の新展開
第 5章 実験科学の成立と展開 (高田誠二)
1 自然と対話するための実験
2 魔術から実験科学へ
3 経験を普遍化するための実験
4 経験を系統的に集積するための実験
5 極限状態を手中に
6 実験科学の自律的限界
●著者紹介
松井 愈
北海道大学理学部教授.地学
増淵 法之
北海道大学理学部教授.生物学
中川 鶴太郎
北海道大学名誉教授・札幌学院大学教授.化学
藤井 寛治
北海道大学理学部助教授.物理学
高田 誠二
北海道大学理学部教授.計測学