商品説明
大野監修/高村泰雄・藤井寛治・須藤喜久男編
判型: B6 並製
頁数: 310
ISBN: 978-4-8329-2741-4
Cコード: C1342
発行日: 1979-06-25
●本書の特徴
科学の歴史は失敗と誤謬の集積の上に築かれているといっても過言ではない.今日,正統とされる理論でかてては異端の烙印を押されていたものも多い.これらのうちから,物理学の分野における17の理論を紹介し,科学史上の異端・失敗・思い違いの持つ意義を明らかにする.
●目次
序章 なぜ‘異端の科学史’なのか?
1 万物は数である—ピタゴラスの数学的宇宙
2 魂も原子から成る—古代ギリシアの原子論
3 天空は回転する—天動説と占星術
4 インペトゥスが物体を動かす—中世の運動理論
5 永久機関を求めて—エネルギー保存則への道
6 金をつくるニュートン—錬金術の光と陰
7 熱も元素である—ラヴォアジェの熱素説
8 太陽は熱くない—ハーシェルの光熱説
9 電気は単一の流体—フランクリンの電気理論
10 力の中心としての原子—ボスコヴィッチのダイナミズム
11 重力と電気は統一される—ファラデーの重力・電気転換実験
12 幻の放射線—‘N線’の発見と否定
13 エーテルは宇宙を満たす—この不思議なる媒質
14 光は粒子か波か—光の正体をめぐる抗争
15 磁気単極は存在するか—量子力学はそれを否定しない
16 宇宙定数は変化する—マクロとミクロの世界の相互関連
17 光より速い粒子—タキオンの奇妙なふるまい
●著者紹介
大野 陽朗
北海道大学理学部教授・宇宙物理学
高村 泰雄
北海道大学教育学部助教授・教授法
藤井 寛治
北海道大学理学部助教授・素粒子物理学