商品説明
宮原将平著
判型: B6 並製
頁数: 228
ISBN: 978-4-8329-7051-9
Cコード: C1042
発行日: 1978-03-25
●本書の特徴
極限にまで抽象化されたモデルと完璧な理論や公式によって構成されている現代物理学の現場にあるものの眼に,具体的自然や社会はいったい如何なる姿で映ずるのだろうか.日本物理学会の泰斗がイメージ豊かに語る,自然と社会への現代認識論入門.
●目次
第一部
○「定義の問題」
○類比と比喩
○熱—高校教科書における説明
○色と音—数量化と客観性
○宇宙のひろさ
○宇宙生物
第二部
○現代物理学の方法
○数学と物理学
○物理学における現象論の役割
○相対性理論と量子力学—現代物理学の哲学的問題
○物理的な空間と真空
第三部
○自然科学と社会科学の統一—医学の問題
○物理学と『資本論』
○非合理主義と科学の立場—オカルトの流行に関連して
○科学知識と専門的素養—公害論議に関連して
○科学的創造とは何か—自然科学を学ぼうとする諸君に
●著者紹介
宮原 将平
1914年生まれ.
1937年,北海道帝国大学理学部物理学科卒業.
北海道大学理学部教授.
主 著:
現代物理学 (青木書店,1957)
現代自然科学と唯物論 (共著,大月書店,1972)
現代自然科学ノート (北海道大学図書刊行会,1973)
科学的認識の理論 (共著,大月書店,1976)