商品説明
ギフチョウ ― Monograph of Luehdorfia Butterflies
渡辺康之 編著
定価:22,000円(本体価格20,000円+税)
判型:A4 上製
頁数:280
ISBN:978-4-8329-9621-2
Cコード:C3045
発行日:1996-03-25
●本書の特徴
中国・朝鮮半島・ロシア,そして日本各地での20年におよぶ撮影活動を400枚を超える生態写真に凝縮.食草であるカンアオイ類もカラーで紹介.他に貴重なタイプ標本を含む250頭におよぶ標本写真を収録.世界のギフチョウ属についての初めてのモノグラフ.
●目次
〔写真編〕
生態写真
ギフチョウ
ヒメギフチョウ
シナギフチョウ
オナガギフチョウ
カンアオイ類
標本写真
異型アゲハ
ギフチョウ
ヒメギフチョウ
シナギフチョウ
オナガギフチョウ
種間雑交
タイプ標本
〔解説編〕
第1章 研究史
1.発見の時代
2.生物地理学的研究の時代
3.戦後のおもな出版物
第2章 名称と由来
1.和名
2.中国名(漢名)
3.韓国語(ハングル)
4.英名
5.学名
第3章 系統分類
1.近縁種との関係
2.ギフチョウ属の起源
3.ギフチョウ属の分類
第4章 オナガギフチョウとヒメギフチョウの交雑実験
1.材料
2.方法
3.雑種第1代F1の実験経過
4.雑種第2代F2の実験経過
5.雑種第1代F1の形質
6.雑種第2代F2の形質
第5章 形態
1.卵
2.幼虫
3.蛹
4.成虫
第6章 変異
1.ギフチョウ
2.ヒメギフチョウ
3.シナギフチョウ
4.オナガギフチョウ
第7章 生活史
1.卵
2.幼虫
3.蛹
4.羽化
第8章 出現期
1.年度別羽化状況
2.羽化時期について
3.高標高の記録
第9章 カンアオイ
1.カンアオイ属植物とは
2.分類と系統
3.日本列島のカンアオイ群植物
4.カンアオイ属植物の生態
第10章 吸蜜植物
1.ギフチョウ
2.ヒメギフチョウ/日本
3.チョウセンヒメギフチョウ
4.ウスリーヒメギフチョウ
5.シナギフチョウ/杭州市
6.シナギフチョウ/秦嶺山脈
7.オナガギフチョウ
第11章 天敵
1.寄生性天敵
2.卵
3.幼虫
4.蛹
5.成虫
6.全般
第12章 生態と行動
1.単発行動
2.行動環行動
3.♂の行動
4.♀の行動
第13章 ギフチョウ属の訪花行動
1.ギフチョウ属の好む花の色
2.ギフチョウは花の色を学習することができる
3.どのくらいの条件づけが必要か
4.花の匂いは手がかりにはならないのか
5.花のサイズや形は区別できるのか
6.エゾヒメギフチョウの場合
7.ギフチョウ属の訪花行動の仕組み
8.蝶の色覚について
第14章 分布と棲息環境
1.日本
2.中華人民共和国
3.大韓民国
4.ロシア連邦沿海州
5.ギフチョウと照葉樹林
6.ギフチョウとカンアオイ類
第15章 地域別生態
1.ギフチョウ
2.エゾヒメギフチョウ
3.ヒメギフチョウ
4.チョウセンヒメギフチョウ
5.ウスリーヒメギフチョウ
6.シナギフチョウ
7.オナガギフチョウ
第16章 産地
1.ギフチョウ
2.ギフチョウ・ヒメギフチョウ混棲地
3.ヒメギフチョウ
4.シナギフチョウ
5.オナガギフチョウ
第17章 保護
1.日本における保護
2.中華人民共和国
3.大韓民国とロシア連邦の保護状況
4.レッド・データ・ブック
文献
1.雑誌
2.単行本
索引
和名索引
学名索引
●著者紹介
渡辺 康之(ワタナベ ヤスユキ)
1951年 岡山県に生まれる
1974年 北海道大学工学部卒業
1976年 北海道大学大学院工学研究科修士課程修了
現在 昆虫写真家・日本鱗翅学会会員・大阪昆虫同好会会員
〈主著〉
原色日本蝶類生態図鑑Ⅰ-Ⅳ(共著,保育社,1982-84).
日本の昆虫① ギフチョウ(文一総合出版,1985).
日本の高山蝶(保育社,1985).
蝶蛾シリーズ10 高山蝶―山とチョウと私(築地書館,1986).
検索入門 チョウ①・②(保育社,1991).
中国の蝶と自然(自刊,1993).
など
菅原 敬(スガワラ タカシ)
1954年生まれ
1982年 東京都立大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学
現在 信州大学理学部助教授 理学博士
藤井 恒(フジイ ヒサシ)
1959年生まれ
1990年 京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学
現在 京都精華大学非常勤講師 理学博士
工藤 忠(クドウ タダシ)
1957年生まれ
1980年 弘前大学医療技術短期大学部卒業
現在 板柳中央病院診療放射線技師
(本書刊行時の情報です)