商品説明
骨格標本作製法
八谷 昇・大泰司紀之 著
定価:8,800円(本体価格8,000円+税)
判型:B5変 上製
頁数:146
ISBN:978-4-8329-9511-6
Cコード:C3045
発行日:1994-05-25
●本書の特徴
3万点にのぼる標本作製の中で完成した技術を多数の図・写真を使って具体的に解説.野生動物の正確な年齢査定を行なうために必要な歯の組織標本作製法,その査定法を付記.比較解剖学・哺乳類学・考古学研究者,博物館・動物園・水族館関係者,待望の技術書.
●目次
まえがき
〔第1部 骨格標本の作り方〕
第1章 骨標本の作り方
1.剝皮・内蔵摘出
2.軟組織のおおまかな切除
3.関節の分離
4.煮沸
5.タンパク質分解酵素による軟組織の分解
6.水洗・乾燥
7.漂白
8.脱脂
9.年齢査定用の歯の抜歯
10.保存
第2章 注意を要する部分などの作り方
1.軟骨部分(肋軟骨と胸骨、舌骨)
2.シカ類の袋角
3.若齢個体の骨
4.緩んだ縫合部の補強
5.ホルマリン固定標本の骨
6.鳥類の骨
7.酵素を添加した浸漬腐敗法
8.頭蓋の分離骨標本
BOX.標本本作りのコツ
〔第2部 骨格(組立て)標本の作り方〕
第1章 骨格標本の作り方
1.設計図の作製
2.椎骨の連結
3.椎骨と肋骨の連結
4.肋骨(肋硬骨)と肋軟骨の連結
5.手根骨・足根骨の連結
6.前肢骨・後肢骨の仮連結
7.前肢骨の連結
8.仙骨と寛骨の連結
9.体幹と前肢骨の仮連結
10.寛骨と後肢の連結
11.体幹と前肢骨の連結
12.仙骨と尾椎の連結
13.頭蓋の連結
14.退化した指・趾骨などの連結
15.膝蓋骨および種子骨の固定
16.標本台への取り付け
第2章 骨格添付標本の作り方
1.骨の表面を示すための添付標本
2.骨の断面を示すための添付標本
BOX.骨格標本作製のコツ
第3章 小動物の骨標本・骨格標本の作り方
1.小動物の骨標本
2.小動物の骨格標本
3.ヘビの骨格標本
4.魚類の骨格添付標本
5.カニ類などの外骨格標本
付録 歯の組織標本による年齢査定法
1 年齢査定用の歯の組織標本の作り方
2 歯による年齢査定法[総説]
あとがき
事項索引
図索引:動物別
図索引:内容別
●著者紹介
八谷 昇(ハチヤ ノボル)
1969年より北海道大学歯学部口腔解剖学第一講座技官として,比較解剖学用の標本や歯の組織標本の作製,人体解剖学の実習などに従事.
1994年定年退官.
解剖一級技術士・組織一級技術士.
〈主要論文〉
蛋白分解酵素を用いた骨格標本作製法(解剖学雑誌).
大泰司 紀之(オオタイシ ノリユキ)
北海道大学大学院獣医学研究科生態学教室教授.
比較解剖学・進化系統分類学・生態学専攻。
〈主要論文〉
歯の比較解剖学(編著,医歯薬出版).
知床の動物(編著,北海道大学図書刊行会).
Deer of China (Ed.)(Elsevier Science Publishers).
十二歯考―歯が語る十二支の動物誌(医師薬出版).
(本書刊行時の情報です)