土屋博編著
聖と俗の交錯−宗教学とその周辺−
ISBN4-8329-3181-4/1993/四六判・248頁・定価2520円(本体2400円+税5%)
宗教学を形づくり成立させている「裾野」を,聖俗二分法という仕掛けを用いて浮び上がらせるとともに,今日の「宗教現象」「宗教問題」を分析・究明する道筋を解きほぐさんとする,新進・気鋭の研究者による意欲作.
土屋 博 著
教典になった宗教
ISBN4-8329-6231-0/2002/A5判・298頁・定価4725円(本体4500円+税5%)
宗教現象における教典の意味を真正面から問おうとする「教典論」が,現代宗教学の忘れ去られた重要課題であることを指摘.教典を,思想のみならず,その受容と用法との関連で宗教生活全体の中に位置づけ,動的に捉え直す.いわゆる聖書学とは一線を画する新たなアプローチ.
櫻井義秀・中西尋子 著
統一教会―日本宣教の戦略と韓日祝福
ISBN978-4-8329-6720-5/2010.2.28/A5判・上製・658頁・定価4935円(本体4700円+税5%)
脱会した日本の元信者と祝福(結婚)によって韓国に嫁いだ現役信者への聞き取り,統一教会関係訴訟資料から,教団の宣教戦略,信者の入信・回心・脱会過程,信者の信仰と生活構造を総合的に分析,霊感商法や脱会支援など社会問題への示唆も多く含む,本邦初の研究書。
坂井昭宏編著
安楽死か尊厳死か
ISBN4-8329-3231-4/1996/四六判・324頁・定価2940円(本体2800円+税5%) <品切>
「尊厳死」を終末期医療のあり方の改革という観点から,そして何よりも個人の生き方の問題としてとらえ直し,臨床医学,文学,法律,哲学,生命倫理などの立場から総合的に考える.高齢化社会における人間の生き方・死に方についての広範な人々の感動的経験談・意見を多数収録.
田村一郎著
ドイツ観念論における「自律思想」の展開
ISBN4-8329-5331-1/1989/A5判・348頁・定価4725円(本体4500円+税5%) <品切>
ドイツ観念論を貫く,”内なる「ア・プリオリな原理」による人間の「自律性」の基礎づけ”を「自律思想」として位置付け,その流れを考究した労作.たんなる「論理」を超えた「心根」から思想を理解すべく,社会・文化状況までも射程に入れて検討を加える.
新田孝彦著
カントと自由の問題
ISBN4-8329-5591-8/1993/A5判・392頁・定価6300円(本体6000円+税5%)
現代の分析哲学にみられる行為論の欠陥を指摘し,行為をひたすら自由と道徳法則との関連において解明しようとするカントの実践哲学の意義を再評価することにより,現代の哲学的行為論に一石を投じようとする意欲作.
宇都宮芳明・熊野純彦・新田孝彦編著
カント哲学のコンテクスト
ISBN4-8329-5811-9/1997/A5判・336頁・定価3360円(本体3200円+税5%)
カントの思索をその主要な局面において概観すると同時に,現代をも含めた歴史の中に彼自身を置いて見るという,二重の「カント哲学のコンテクスト」を明らかにすることによって,難解さを象徴する代名詞とすらなっているカント哲学への導入を容易に図ろうとする意欲的入門書.
高田 純著
実践と相互人格性−ドイツ観念論における承認論の展開−
ISBN4-8329-5871-2/1997/A5判・366頁・定価6300円(本体6000円+税5%)
対話思想の源泉を求めて,ドイツ観念論を相互承認の観点から捉え直す意欲作.カント自律論に含まれる自発性と共同性が,フィヒテとヘーゲルで分化し交差しつつ動的に展開されることを解明.カントとフィヒテには他者論が不在であり,ヘーゲルには個人論が不在との解釈を克服する.
トム・ロックモア著/奥谷浩一・小野滋男・鈴木恒夫・横田栄一訳
ハイデガー哲学とナチズム
ISBN4-8329-6061-X/1999/A5判・524頁・定価7140円(本体6800円+税5%)
生涯を通じてナチズムの枠内にあったハイデガー哲学の全体系を根本から検証.
ファリアスやオットたちの歴史的研究を補完し,
彼の初期から後期へといたる思索の全行程を対象に,
膨大な著作・研究書を渉猟して, ハイデガーに内在するナチズムへの哲学的批判を加える.
眞嶋俊造著
民間人保護の倫理―戦争における道徳の探求[北海道大学大学院文学研究科研究選書15] ISBN978-4-8329-6726-7/2010.3.22/A5判・上製・186頁・定価3150円(本体3000円+税5%)
「正しい戦争」はあるのか。ある種の物理的強制力の行使は時として正義に適うかもしれないが,同時にそのような行為は常に道徳的批判にさらされることになる。戦争と平和を巡る倫理について,なかでも最重要な問題のひとつである民間人保護を応用倫理学の立場から包括的,体系的に検討。解決のための一つの糸口を提供する。
岩崎允胤著
現代唯物論とその歴史的伝統
ISBN4-8329-0602-X/1973/B6判・412頁・定価1890円(本体1800円+税5%) <品切>
マルクス主義哲学は,現実の提起する諸問題に実践的に立ち向かう生き生きした相貌を常に持たなければならない.弁証法的唯物論を武器に現実世界が提出する新たな諸問題を鋭く剔抉した,現代唯物論の最高水準を示す画期的労作.著者の研究分野を鳥瞰する恰好の著.
大隅和雄編
太平記人名索引
ISBN4-8329-5041-X/1974/A5判・286頁・定価3990円(本体3800円+税5%)
岩波版『日本古典文学大系』をテキストとし,そこに登場するあらゆる人物名を網羅,日本人名のみならず,中国人名,インド・神仏・架空人名までひろく採録した.北大中世史研究グループ7年にわたる努力の結晶,ついに完成.歴史・文学・思想史研究者必備の基本文献.
唐 イ【火へんに韋】編
日本書紀における中国口語起源二字漢語の訓読[北海道大学大学院文学研究科研究叢書13]
ISBN978-4-8329-6709-0/2009.3.31/A5判・上製・230頁・定価7350円(本体7000円+税)
一般に中国の口語・俗語的文章は、古典漢文の訓読法では読み解くことが難しい。『日本書紀』に頻出するこのような口語・俗語起源の漢語は、我が国でどのように訓読されていたのか。この問題に正面から取り組んだ、初めての研究書。
江尻徹誠著
陳啓源の詩経学―『毛詩稽古編』研究[北海道大学大学院文学研究科研究叢書18]
ISBN978-4-8329-6728-1/2010.3.31/A5判・上製・216頁・定価5880円(本体5600円+税)
明末清初の学者、陳啓源の主著『毛詩稽古編』は詩経研究の重要文献であるにも関わらず、その研究は閑却されてきた。本書はその成立や編纂の過程、詩経学の特色とその後世に及ぼした影響について、様々な観点から検討を加え解明を試みる。
松川健二著
宋明の思想詩
ISBN4-8329-3071-0/1982/四六判・202頁・定価1785円(本体1700円+税5%)
“私はここ数年,道学者とは限らず,宋明の人士一般の思想詩の解釈に興味を抱いてきた.ある詩句の解を深く追うことと,その作者の思想を尋ねることと,いずれが目的いずれが手段であってもよい,意味のあることに思えた”_はしがきより.宋明時代の選ばれた9つの詩句を解読する.
ドリーニン編/中村健之介編訳
ドストエフスキーの手紙
ISBN4-8329-3101-6/1986/四六判・424頁・定価3675円(本体3500円+税5%)
膨大な書簡群から厳選し,彼の生涯のエポックごとに巧みに構成された,手紙による“ドストエフスキー自伝”である.芸術と日常生活とが一体となった,ドストエフスキーという極めて興味深い人間についての生々しいドキュメントが周到な解説と註を加えられて,紹介される.
ベリチコフ編/中村健之介編訳
ドストエフスキー裁判
ISBN4-8329-3191-1/1993/四六判・544頁・定価5040円(本体4800円+税5%)
1849年,ドストエフスキーら34名は「反政府活動」の廉で秘密警察に逮捕された.ドストエフスキーは最重要人物の1人として死刑判決を受けたが,処刑寸前に減刑され,シベリアの流刑地に送られた.有名な「ペトラシェフ・サークル事件」である.諜報員の報告書,逮捕状,供述書,判決文,皇帝の裁可,手紙など事件関連の諸史料を時間の流れに沿って配列,詳細な注と解説を付して.臨場感あふれるドラマとして事件を再現する.
望月 哲男 編著
創像都市ペテルブルグ[スラブ・ユーラシア叢書2]
ISBN978-4-8329-6673-4 2007.4.25/A5判・並製・カバー・286頁・定価2940円(本体2800円+税5%)
ピョートルによって「ヨーロッパへの窓」として開かれたペテルブルグは、様々な歴史的シーンに立ち会い、また多くの文学の舞台をなってきた。歴史、科学史、文学などから多彩な側面をもつペテルブルグを読み解く。
工藤正広著
パステルナーク研究−詩人の夏−
ISBN4-8329-5321-4/1988/菊判・486頁・定価4725円(本体4500円+税5%)
ソ連で全面的に解禁されることになったパステルナークのわが国初の本格的研究書.作品を新手法で解釈するに留まらず,時代とトータルに向き合って生き抜いた詩人の思想の根本を研究することで,ソヴィエト・ロシア史をも同時に照らし出す.本書では1912-29年の詩人の歩みを辿る.
工藤正広著
ドクトル・ジバゴ論攷
ISBN4-8329-5371-0/1990/A5判・468頁・定価5040円(本体4800円+税5%)
現代人の「死と愛」の原風景と世紀末の出口なき魂の地平が,詩人パステルナークのロマンに書き記された「生」のイメージにより,切り拓かれる.作品の背後にあるスラブ的精神風土の深淵を,いま世界に先駆けて読み解く,詩的解体の「歌」!
工藤正広著
ロシア/詩的言語の未来を読む−現代詩1917〜1991
ISBN4-8329-5581-0/1993/A5判・432頁・定価5670円(本体5400円+税5%)
20年代までに行われた詩的言語の実験の成果を精密に辿り直すことにより,ロシア現代詩の表現レベルにおける「詩的世界」の可能性を問い直す.第27回北海道新聞文学賞受賞.
諸岡卓真 著
現代本格ミステリの研究―― 「後期クイーン的問題」をめぐって[北海道大学大学院文学研究科研究叢書17]
ISBN978-4-8329-6732-8/2010.3.31/A5判・上製・254頁/3360円(3200円+税)
〈探偵はどんなに論理的に推理を行ったところで、唯一絶対の真実には到達できない〉〈完全な本格ミステリは存在しない〉という「後期クイーン的問題」を軸に個々の作品を分析。新本格からゲームまで現代ミステリの初の本格的研究。
平 善介編
主題と方法−イギリスとアメリカの文学を読む−
ISBN4-8329-5601-9/1994/A5判・362頁・定価7350円(本体7000円+税5%)
この50年間,英米文学研究においてはテクスト解釈に焦点を合せた理論と方法意識が非常に強く,新しい方法がつぎつぎと現れている.これらの理論や方法を駆使して,文学テキストの読解を試みた若手研究者による論文集.
長尾輝彦編著
文学研究は何のため−英米文学試論集
ISBN4-8329-6693-2/2008.3.25/A5判・上製・430頁・定価6300円(本体6000円+税5%)
シェイクスピアからハリー・ポッターまで……これまで英米文学史上において重要視されてきた作家・作品から近年再評価が著しい作家・作品までを取り上げ,多彩なアプローチで分析.現在の英米文学研究の姿とその魅力を,わかりやすく解き明かす.
北海道アメリカ学会編
Literary Perspectives: American Studies in
Sapporo, Japan-
ISBN4ー8329ー0237ー7/1995/A5判・344頁・定価7350円(本体7000円+税5%)
1980年の第1回アメリカ研究札幌クールセミナー以来,1994年まで15回にわたるセミナーのうち,アメリカ人講師による文学部門の基調講演15編を収録.アメリカ文学のトピックスを問題別に知るための格好の書といえよう.
本田錦一郎編著
変革期の文学
ISBN4-8329-3031-1/1976/B6判・398頁・定価2100円(本体2000円+税5%)
変革期に遭遇した文学と人間の動態を,7カ国の文学に例を求めて比較検討したユニークな書.「変革期」における文学の在り様を「変革志向」の文学に限定せず,政治と文学というかたくなな枠組から解放し,ある特殊状況におかれた社会と文学というテーマから考察する.
竹中のぞみ著
フランソワ・モーリヤック論−犠牲とコミュニオン−
ISBN4-8329-5741-4/1996/A5判・510頁・定価8400円(本体8000円+税5%)
モーリヤックの全作品に広く言及しながら,「犠牲とコミュニオン」をキーワードに詳細に分析.従来の解釈では明らかにされてこなかった,希望のメッセージを伝えるモーリヤックを浮かび上がらせ,新しい解釈に基づくモーリヤックの全体像を提示する.全作品の紹介を付す.
安西 眞著
ピンダロス研究―詩人と祝勝歌の話者−
[北海道大学大学院文学研究科研究叢書1]
ISBN4-8329-6311-2/2002.5.10/A5判・並製・306頁・定価8925円(本体8500円+税5%)
合唱隊が現代の我々には未知の文学表現であるためか,古代ギリシア最大の合唱隊詩人ピンダロスの詩は難解なものとされてきた.本書は,ピンダロスという詩魂が言葉を紡いだ,その根本を解明しようとするものである.北海道大学大学院文学研究科研究叢書1.
廣川 晶輝 著
万葉歌人大伴家持−作品とその方法−[北海道大学大学院文学研究科研究叢書2]
ISBN4-8329-6381-3/2003.5.10/A5判・上製・330頁・定価5250円(本体5000円+税5%)
従来「模倣」として片付けられてきた家持の方法を,先達の表現を積極的に学び取りその系譜上に自らの作品を位置付けようとする営み=「歌まなび」と捉え,新たな視座から家持の歌作りの営みの軌跡を追う.作品そのものに焦点を絞り,「歌人」としての大伴家持の姿をあぶり出す,気鋭の力作.
北村 清彦 著
藝術解釈学−ポール・リクールの主題による変奏−[北海道大学大学院文学研究科研究叢書3]
ISBN4-8329-6391-0/2003.5.10/A5判・上製・310頁・定価6300円(本体6000円+税5%) <品切>
現代哲学の第一人者であるポール・リクールの思惟を敷衍し,藝術理解の可能性を論じた本書は,リクール解釈学を生産的に受容する一つの方向性を示すとともに,今日の美学・藝術学の領域を大きく切り開く野心的な試みとなっている.美学・藝術学の新しい可能性を提起する一冊.
冨田康之著
海音と近松−その表現と趣向−[北海道大学大学院文学研究科研究叢書4]
ISBN4-8329-6421-6/2004.3.5/A5判・上製・294頁・定価6300円(本体6000円+税5%)
近松と同時期に活躍しながら,近松に劣ると評価されてきた浄瑠璃作者・紀海音.本書では「わかりやすさ」という近松とは別の基準で海音を評価し,両者の作品構造,趣向の特徴を検討.近松の優位性ではなく,二人それぞれの独自性を明らかにする.海音の謡曲・『伊勢物語』和歌利用一覧を収録.
赤司道和著
19世紀パリ社会史−労働・家族・文化−[北海道大学大学院文学研究科研究叢書5]
ISBN4-8329-6431-3/2004.3.10/A5判・上製・266頁・定価4725円(本体4500円+税5%) <品切>
1815〜60年,フランスが近代市民社会確立への地歩を固めつつあった時代のパリの労働者の労働と日常生活の諸相を,労働者家族を分析軸に検討,復古王政期以降の救貧,家族政策を工業化の進展過程で顕在化した社会対立の深化の中で捉え直す.
菊池俊彦著
環オホーツク海古代文化の研究[北海道大学大学院文学研究科研究叢書6]
ISBN4-8329-6451-8/2004.3.25/A5判・上製・300頁・定価4935円(本体4700円+税5%) <品切>
唐の都長安を訪れた流鬼国の朝貢使節は貢物として何を持って行ったのか。その国の北方にあるという夜叉国とはどこなのか。唐代に中国東北の貢納品として記録されたセイウチの牙はどこからもたらされたのか。広範に展開した交流と交易を軸に、環オホーツク海の諸民族の歴史と文化を解明する。
身崎 壽著
人麻呂の方法−時間・空間・「語り手」−[北海道大学大学院文学研究科研究叢書7]
ISBN4-8329-6491-7/2005.1.25/A5判・上製・298頁・定価4935円(本体4700円+税5%)
古代和歌がその始発期=万葉時代において,詩的=和歌的表現の可能性をどのようにきりひらいていったかを,万葉歌人柿本人麻呂の作品の分析を通じて究明。従来は看過されてきた,作品を流れる時間と空間,生身の作者とは異なる「語り手」という視点からその方法を分析,新たな解釈の地平を拓く。
櫻井 義秀著
東北タイの開発と文化再編−[北海道大学大学院文学研究科研究叢書8]
ISBN4-8329-6521-2/2005.5.10/A5判・上製・314頁・定価5775円(本体5500円+税5%)
急速な経済発展やアジア金融危機などの経済・社会変動にさらされる東北タイ農村社会において、人々はどのようにその生活と文化を変容させ適応しているのか。10年以上にわたる現地調査を踏まえて、東北タイの農民、労働者、NGO活動家の生活構造と意識の変化を描き出す。
長尾 輝彦 編著
Nitobe Inazo−From Bushido to the League of Nations−[北海道大学大学院文学研究科研究叢書9]
ISBN4-8329-6651-0/2006/A5判・上製・240頁・定価10500円(本体10000円+税5%)
第1部では『新渡戸稲造全集』に収録されている文章のうち、主に国際連盟に関する、英文になっていない論考を編集・英訳、第2部は内外5人の執筆者による新渡戸の思想のバックグラウンドとその解説、からなる論文集。
石川 明人著
ティリッヒの宗教芸術論[北海道大学大学院文学研究科研究叢書10]
ISBN978-4-8329-6682-6 2007.5.25/A5判・上製・カバー・234頁・定価5040円(本体4800円+税5%)
芸術が宗教的であるとはどういうことか。20世紀を代表する宗教哲学者パウル・ティリッヒはプロテスタントの立場から視覚芸術につき独自の議論を展開した。その全体像を詳しく整理し、彼の宗教哲学を再考するための新たな糸口とする。
松下 憲一著
北魏胡族体制論[北海道大学大学院文学研究科研究叢書11]
ISBN978-4-8329-6683-3 2007.5.25/A5判・上製・カバー・250頁・定価5250円(本体5000円+税5%)
北魏王朝につき遊牧的伝統に基づく支配体制=胡族体制を基軸として考察。部族解散・領民酋長制・内朝官という政策・制度、支配者集団=代人集団の形成と変容について、北魏の前身である代国時代から隋唐時代まで通時的枠組みで検討する。
M.O'C.ウォルシュ著/薮下紘一訳
北欧語入門
ISBN4-8329-5451-2/1991/A5判・196頁・定価3675円(本体3500円+税5%) <品切>
デンマーク・スウェーデン・ノルウェー語の歴史と文法の概略および語彙を収録した,初学者向けの北欧語入門.
清水 誠 著
西フリジア語文法−現代北海ゲルマン語の体系的構造記述−
IISBN4-8329-6621-9/2006.2.28/A5判・上製(函入)・830頁・定価19950円(本体19000円+税5%)
オランダ・フリースラント州で約35〜40万の話者に用いられ,オランダの地域的公用語に指定されている西フリジア語(Westerlauwersk
Frysk)の標準語に関する音韻と文法の包括的記述であり,現在,世界最大のフリジア語文法書.巻末にフリジア語一般の歴史と現状の解説を加えた.
山本多助著
イタクカシカムイ〈言葉の霊〉−アイヌ語の世界−
ISBN4-8329-5471-7/1991/菊判変型・186頁・定価2730円(本体2600円+税5%)
アイヌの長老が語る,アイヌ民族の宇宙観.著者が長年にわたり提唱してきたアイヌ自身の手によるアイヌ語の起源探究の研究成果であり,同時にアイヌ民族の世界観・歴史観・人間観の精髄を知るための入門書でもある.
池上二良編
ウイルタ語辞典
ISBN4-8329-5821-6/1997/A5判・320頁・定価10185円(本体9700円+税5%)
著者半世紀近くにわたるウイルタの人たちからの聞き取り調査による一次資料に基づき,ウイルタ語の単語約4300項目を収録.音韻論・形態論・意味論における精密な分析のみならず,多くの用例を添えて伝統的言語生活をいきいきと再現するとともに,詳しい民族誌的記述もなされている.
池上二良編
ツングース・満洲諸語資料訳解
ISBN4-8329-6301-5/2002.3.31/B5判・532頁・定価13650円(本体13000円+税5%)
本書はツングース・満洲諸語の原文資料(大半は著者自身が採集したもの)が,著者の緻密な分析と訳を付けた形で提示されており,言語学にとって,語彙と並んで原文資料(テキスト)は研究の基礎資料として不可欠と言えよう.「言語の危機」がクローズアップされている今日,本書は関連言語の研究者のみならず,他言語の研究者にとっても資するところが大きい.さらに言語学のみならず民話研究や神話学,民族学(文化人類学),歴史学に対しても貴重な資料となるであろう.
池上二良著
北方言語叢考
ISBN4-8329-6481-X/2004.11.10/A5判・上製・298頁・定価4935円(本体4700円+税5%)
本書は永らく北海道大学文学部言語学講座教授として教鞭をとりつつ,北方言語研究の第一人者として研究を続けてきた池上二良氏(現北海道大学名誉教授)による北方諸言語にかかわる著述をまとめたものであり,北方諸言語にまたがる概説,アイヌ語や日本語とツングース語の関係などを論じた大小18篇の論文・記事が,あらたな補訂と追記を加えて収められている。 北方諸言語・諸文化の専門家はもとより,広く言語や北方文化に関心をもつ読者にとってもきわめて興味深い内容を含んでいる。とりわけアイヌ語を含む北方諸言語を独自の浩瀚な視点から取りあげ,随所で日本語との関係にも言及している点で類書を見ない。
呉人 惠著
コリャーク言語民族誌
ISBN978-4-8329-6707-6/2009.2.28・A5判・上製・398頁・定価7,980円(本体7,600円+税5%)
本書はシベリア北東端の森林ツンドラ地帯でトナカイ遊牧を営むコリャークの,自然環境に対する認識体系である「文化の文法」を民俗語彙の収集・分析を通して記述し,名づけの背後にある民俗分類構造の特色を解明し,言語人類学的成果を纏め上げたものである。
津曲敏郎編著
北のことばフィールド・ノート−18の言語と文化−
IISBN4-8329-3361-2/2003.10.10/四六判・並製・276頁・定価1890円(本体1800円+税5%)
サハリンから北東アジア,アラスカを経て北西海岸に至る環北太平洋.そこでは言語の多様性が急速に失われようとしている.そこに散らばる小さなことばたちを訪ねた若手言語学者がつづる,ことばの世界の奥深さと不思議さ,その魅力と話者への想い.
藤田 健 著
ロマンス語再帰代名詞の研究―クリティックとしての統語的特性
ISBN978-4-8329-6725-0/2010.3.22/A5判・上製・254頁・定価7875円(本体7500円+税)
ロマンス諸語独特の文法要素,再帰代名詞クリティック。生成文法の枠組みからフランス語・スペイン語・イタリア語での詳細なデータとその統語構造を詳述し,従来あまり考察されることのなかった,同一の形式が多様な用法を生みだしているメカニズムを解明。
北海道大学大学院文学研究科言語情報学講座
編
言語研究の諸相――研究の最前線
ISBN978-4-8329-6723-6/2010.3.31/A5判・上製・304頁・定価6930円(本体6600円+税)
日本における朝鮮語 学,日本語学の著名な研究者である門脇誠一名誉教授の退職記念として,12人の言語研究者の最新の論考を纏めた論文集。日本語,アイヌ語,朝鮮語,中国語,ウデヘ語という
アジア諸言語に加えて,古代ギリシャ語,オランダ語,スペイン語にいたるまで,幅広い言語についての最新の論考を収録した。文献学,記述言語学のような伝統的な研究分野はもちろん,認知言語学,生成文法,文字論,情報論理,言語学史などさまざまな研究内容を含む。各分野の言語研究者はもとより,言語研究の方法に興味を持つ読者にとって極めて有益な論文集である。
高橋英光 著
言葉のしくみ―認知言語学のはなし
ISBN978-4-8329-3372-9/2010.2.10/四六判・並製・220頁・定価1680円(本体1600円+税)
言葉と言葉を使うときの頭の働きに着目した学問,それが認知言語学である。本書は,身近なエピソードや素朴な疑問,世界の言語についての基礎知識を盛り込み,認知言語学の立場から言葉のしくみをわかりやすく説明する。[北大文学研究科ライブラリ1]
葛西清蔵編著
英語学と現代の言語理論
ISBN4-8329-6071-7/1999/A5判・288頁・定価5880円(本体5600円+税5%)
記述・機能・形式・認知の四大言語理論, さらに英語教育まで網羅したユニークな構成で,
現代の多様な英語学・言語理論の全体像を見渡す手がかりを与える意欲作.
実証性と理論性を兼ね備え, 代表的な現象・問題を平易な言葉で例証・説明することを企図した.
竹野谷 みゆき 著
Terms of address in Japanese−An
Interlanguage
Pragmatics Approach
ISBN4-8329-6401-1/2003/A5判・上製・166頁・定価9975円(本体9500円+税5%)
Patterns of use by native speakers and American learners of Japanese.
「日本語の呼称−日本語の母語話者と英語を母語とする日本語学習者による運用パターンについて」.日本語の呼称の運用を中間言語語用論の枠組みで分析.
北海道大学放送教育委員会編
北海道文学の系譜
ISBN4-8329-0101-X/1984/A5判・242頁・定価1365円(本体1300円+税5%)
代表的な作家の作品を通して北海道文学の成立を検討し,風土と文学の関連を考察する.従来の小説中心の文学史に,短詩型部門を組み入れた新鮮な構成.石川啄木・有島武郎・早川三代治・小林多喜二・久保栄・伊藤整・島木健作外を収録.〔1984年度北海道大学放送講座ラジオテキスト〕
北海道大学放送教育委員会編
近代ロシアの歴史と文学
ISBN4-8329-0121-4/1986.9.30/A5判 ・並製
・ 190頁 ・定価1680円(本体1600円+税5%)現在もなお北海道とは特に関係の深い,隣国ロシアへの正しい理解を目的として構成.世界的な文学作品を数多く生み出し,日本でも多くの愛読者をもつロシアの文学とその歴史的背景を,
近代ロシアの成立事情も絡めて解説.
北海道大学放送教育委員会編
中国の古典を読む
ISBN4-8329-0131-1/1987/A5判・206頁・定価1890円(本体1800円+税5%)
悠久の歴史を誇る中国の古典から,漢字・思想・歴史・文学それぞれの代表的作品を選んで時代順に配列,全体として18世紀までの中国文化の諸相とその流れを通観できるよう配慮した.[1987年度北海道大学放送講座ラジオテキスト]
北海道大学放送教育委員会編
口承文芸の世界−日本とヨーロッパの昔話を中心に−
ISBN4-8329-0151-6/1989/A5判・230頁・定価1890円(本体1800円+税5%)
世界各国に伝わる,昔話という代表的な口承文芸を取り上げ,昔話が文芸作品に大きな影響を与えてきた事実の中から,口承文芸の属する基層文化がいかに表層文化を支えているかを学びます.[1989年度北海道大学放送講座ラジオテキスト]
北海道大学放送教育委員会編
魔法の角笛−ドイツ文学の森に遊ぶ−
ISBN4-8329-0161-3/1990/A5判・252頁・定価1995円(本体1900円+税5%) <品切>
ドイツ文学といえば教養小説に代表されがちです.古歌謡集『少年の魔法の角笛』のイメージを借りて,魔術や呪いと結びついたドイツ文学のもう一つの姿に光をあて,この世のものならぬ魔的な世界を観賞します.[1990年度北海道大学放送講座ラジオテキスト]
北海道大学放送教育専門委員会編
ことばについて考える
ISBN4-8329-0146-X/1998/A5判・168頁・定価1680円(本体1600円+税5%)
極めて身近でありながら,日常生活で意識することの稀なもの−−それが「ことば」である.空気にも似た存在である「ことば」の科学的なしくみや,いきづく姿,そして生みだす世界をテーマに考察する.
[平成10年度 北海道 大学放送講座(ラジオ)テキスト]
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