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歴史学/人類学
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中村健之介 ・中村喜和 ・安井亮平 ・長縄光男編

Dnevniki Svyatogo Nikolaya Yaponskogo (Na russkom yazyke)
(宣教師ニコライの日記) [ロシア語原文/日露英語解説付]

ISBN4-8329-0222-9/1994/B5判 ・896頁 ・定価31500円(本体30000円+税5%)
宣教師ニコライによる明治初期から日露戦争に至る日本滞在日記.宣教の傍ら観察した日本人の暮し,ニコライ堂の内側から見た日露戦争と日比谷事件,日本にも及び始めた5年革命の気運等,興味深い史実の数々が記されている.教会史の枠を越える第一級の史料.第1回木村彰一賞受賞.

ニコライ著/中村健之介 ・中村喜和 ・安井亮平 ・長縄光男編訳
宣教師ニコライの日記抄 [日本語訳]

ISBN4-8329-3291-8/2000/四六判・592頁・定価6825円(本体6500円+税5%)
上記ロシア語原文の中から興味あふれる部分を厳選して日本語へ翻訳, 詳細な訳注・解説・人名索引を付して日本の読者に提供する. 明治3年の「最初期の日記」に始まり, 「ロシア帰国時の日記」「上州・東北巡回日記」「駿河台日記」「日露戦争とその前後の日記」が含まれる.

安藤正人・青山英幸編著
記録史料の管理と文書館

ISBN4-8329-5761-9/1996/A5判・608頁・定価9030円(本体8600円+税5%) 
<品切>
現代記録保存の中核である記録の評価・選別の問題を中心テーマに,日本の古代から近代に至る文書管理の歴史と現状を分析.欧米の記録史料管理の理論と実態の側面からのアプローチを加え,今後の文書館のあり方に新たな問題提起をおこなう.文書館員グループによる共同研究の成果.

アーカイブズ・インフォメーション研究会編訳
記録史料記述の国際標準

ISBN4-8329-6141-1/2001/A5判・178頁・定価2940円(本体2800円+税5%) <品切>
1992〜96年に国際文書館評議会(International Council on Archives: ICA)記録史料記述標準委員会によって作成された,記録史料記述の国際標準に関する3つのドキュメントと同委員による作成経過と内容についての2つの論文,国際標準に関する英語文献を収録.

高木俊輔・渡辺浩一編著
日本近世史料学研究−史料空間論への旅立ち−

ISBN4-8329-6081-4/2000/A5判・566頁・定価8925円(本体8500円+税5%) <品切>
古代・中世に比べ大きく立ち遅れている近世古文書学の問題点を,個別類型文書の作成・授受関係と史料保管の問題について共通の素材を対象に各執筆者が検討.急速な進展を遂げつつある史料管理学の成果と交錯させ,今後の新しい史料学の方向性を指し示す,共同研究の成果.

鈴江英一著
近現代史料の管理と史料認識

ISBN4-8329-6261-2/2002/A5判・636頁・定価10500円(本体10000円+税5%)
わが国では形成途上にある文書館学・史料料管理学のこれまでの論議を整理し,文書館論,評価選別論,史料整理論について実践的裏付けをもって提示. 史料認識論と史料管理論が錯綜して論じられてきた史料論についても理論的に整序,史料論が史料認識論であるべきことを主張する.

永井秀夫著
明治国家形成期の外政と内政

ISBN978-4-8329-5391-8/1990/A5判 ・上製 ・496頁 ・定価7560円(本体7200円+税5%)<復刊>

戦後の維新史研究に貴重な一石を投じてきた永井史学の集大成.明治維新から憲法前後までの明治国家形成過程における国際環境と対外問題の性格を検討,これと明治国家指導層の政策目標と体制構想,および在野諸勢力との対立関係の検討をあわせ,外政と内政の関連を内在的に追求する.

永井秀夫著
日本の近代化と北海道

ISBN978-4-8329-6679-6  2007.6.25/A5判・上製・416頁・定価7980円(本体7600円+税5%)
北海道という窓から近代日本の内面を探る! 明治国家の支配構造を内面的に深めることにより,国家形成と支配体制全体の見取図を描くことを目指した,永井史学の核心部分がここにある。

田中彰著
明治維新観の研究

ISBN4-8329-5271-4/1987/A5判・316頁・定価4200円(本体4000円+税5%) 
<品切>
明治維新は日本近代化の出発点として,常にその時代と重ね合わせて論じられてきた.「明治維新観」はそうした各時代の現代論としての維新論をさす.本書は,いかなる内容の維新観がどんな階層によって,時代思潮とともにいかに主張され,どんな展開を遂げてゆくかを分析する.

田中彰・高田誠二編
『米欧回覧実記』の学際的研究

ISBN4-8329-5571-3/1993/ 
<品切>
米欧12カ国を回覧した岩倉使節団の公式報告『米欧回覧実記』は,その百科全書的内容により,学際的国際的視野からの分析の必要性が叫ばれてきた.この課題に応えるべく10年間にわたって続けられてきた研究の精髄を集約した,今後の比較文明史研究に不可欠の書といえよう.

川口 暁弘 著
明治憲法欽定史

ISBN978-4-8329-6674-1 2007.2.28/A5判・上製・カバー・610頁・定価6510円(本体6200円+税5%)
憲法第4章(第55条国務大臣、第56条枢密院)の成立過程に着目し、伊藤博文と井上毅を中心に、明治14年から22年にいたる憲法「欽定」作業を詳述。従来の思想史的方法ではなく、憲法成立史と自由民権運動・条約改正史とを横断して明治政治史の全体像を構築する、気鋭の力作!

高橋芳郎著
宋−清身分法の研究

ISBN4-8329-6171-3/2001/A5判・352頁・定価7980円(本体7600円+税5%)
社会経済史研究の課題は法制史との結合によってはじめて解決するという観点から,制度史研究に止まらず,実態研究を踏まえて,宋代から清代までを一貫した視野におさめて論述する.身分法の中国的特質と身分法から見た中国社会の発展段階を提示する意欲作.

高橋芳郎著
訳注『名公書判清明集』官吏門・賦役門・文事門[北海道大学大学院文学研究科研究叢書12]
ISBN978-4-8329-6699-4/2008.5.25/A5判・上製・272頁・定価5250円(本体5000円+税5%)
13世紀に出版された現存する中国最古の判決集を訳出.官吏社会や行政部門における官僚の秩序や腐敗・汚職の問題,税役徴収に関わる特権の行使と不正・不公平,科挙試験や学者の顕彰といった問題を扱う.基本資料として必読の書.

宮崎聖明著
宋代官僚制度の研究[北海道大学大学院文学研究科研究叢書16]
ISBN978-4-8329-6731-1/2009.3.22/A5判・上製・330頁・定価7560円(本体7200円+税5%)
北宋王朝の「元豊官制改革」による官制改革について,改革以前の官制の形態,官制をめぐる官僚の議論,改革の意図や施行過程,後世における改革の成果の受容等を論じ,官制の変遷過程と官制改革の歴史的意義を明らかにする。

三木 聰著
明清福建農村社会の研究

ISBN4-8329-6271-X/2002/A5判・574頁・定価10500円(本体10000円+税5%)
これまで江南を中心に構築されてきた明清の農村社会,あるいは抗租に関する歴史像に対し,福建農村社会から見た独自の抗租像を提示. また抗租と明清国家の法制度との関連を究明し,抗租に見られる図頼という行為を発掘・検討した,新たな明清史研究を展望する意欲作.

松下 憲一著
北魏胡族体制論[北海道大学大学院文学研究科研究叢書11]

ISBN978-4-8329-6683-3 2007.5.25/A5判・上製・カバー・250頁・定価5250円(本体5000円+税5%)
北魏王朝につき遊牧的伝統に基づく支配体制=胡族体制を基軸として考察。部族解散・領民酋長制・内朝官という政策・制度、支配者集団=代人集団の形成と変容について、北魏の前身である代国時代から隋唐時代まで通時的枠組みで検討する。

砂田 徹 著
共和政ローマとトリブス制−拡大する市民団の編成−

IISBN4-8329-6561-1/2006.2.28/A5判・上製・370頁・定価9975円(本体9500円+税5%)
トリブス制は古代ローマ,とりわけ共和政期ローマの国制の根幹をなす制度である.これまで最高峰とされてきたL. R. テイラーのトリブス研究の到達点を踏まえ,トリブスの内部構造のより一層の解明とその社会的諸機能の再考により,研究史上の行き詰まりの打開を目指す.

飯尾唯紀著
近世ハンガリー農村社会の研究−宗教と社会秩序

ISBN978-4-8329-6686-4/2008.2.25/A5判・上製・234頁・定価5250円(本体5000円+税5%)
農村共同体と領主,教会という3つのアクターを設定し,これまでの領主・農民関係中心の議論で見落とされてきた,近世農民の集団的自治の機能や宗教の秩序維持形成力を, 地域の宗教的・社会的秩序のなかに位置づけることを目指す,新鋭の意欲作.

池田利昭 著
中世後期ドイツの犯罪と刑罰――ニュルンベルクの暴力紛争を中心に[北海道大学大学院文学研究科研究叢書19]

ISBN4-8329-6724-3/2010.3.31/A5判・上製・256頁・定価4800円(本体5040円+税5%)
中世後期ニュルンベルクにおける暴力紛争を対象に、ニュルンベルク参事会の刑事司法と都市住民のインフォーマルな社会的コントロールとの関係を検討。司法と市民の紛争文化が相互補完的に社会秩序を維持していたことを明らかにする。

山本文彦著
近世ドイツ国制史研究−皇帝・帝国クライス・諸侯−

ISBN4ー8329ー5731ー7/1995/A5判・264頁・定価5040円(本体4800円+税5%)
近来活況を呈しつつある神聖ローマ帝国史研究について,近世の帝国の政治原理に関する展望を得るべく,15〜16世紀半ばの帝国の平和の問題を媒介に国制を分析.帝国は平和・法共同体として機能し,近代国家とは異なる政治原理の下に立つものであることを解明する.気鋭の力作!

東出 功著
中世イギリスにおける国家と教会

ISBN4-8329-6221-3/2002/A5判・262頁・定価7350円(本体7000円+税5%) 
<品切>
『開封勅許状簿』『教皇令状簿』など膨大な公文書を通時的に全数抽出してその推移を検証することにより中世後期イングランドにおける「国家と教会との相互補完・相互依存関係」(=「西欧中世の基本的性格」の一端)を明らかにしようとする実証研究.

藤岡喜久男著
張謇と辛亥革命

ISBN4-8329-5241-2/1985/A5判・688頁・定価10290円(本体9800円+税5%)
親筆史料を駆使して張謇の全体像に迫る,わが国初の本格的研究.清末から民国初期まで,辛亥革命を挾む激動の時代を生きた張謇の生涯を丹念にたどった,第一級の史料考証であり,教育界・財界・政界に,地味ながらも重要な役割を果した彼の全体像が克明に提示されている.

中井英基著
張謇と中国近代企業

ISBN4-8329-5771-6/1996/A5判・650頁・定価10500円(本体10000円+税5%)
従来,政治面に限定されてきた近代中国激動期の読書人張謇の研究に,「企業者史」という新しい視点から光をあて紡績と開墾を中心に彼の企業者活動を分析.中国の工業化や近代化に果たした張謇の功績を,長年の研究の蓄積を踏まえた緻密な実証に基づき明らかにする.

浜 忠雄著
ハイチ革命とフランス革命

ISBN4-8329-5911-5/1998/A5判・392頁・定価6930円(本体6600円+税5%) 
<品切>
「人権宣言」の国フランスは,奴隷制植民地ハイチで起こった革命にどのように反応したか.フランス歴史学界の永年のタブー「ハイチ革命史」の論述を通して浮かび上がってくる新しいフランス革命像を提示すると共に,わが国では未開拓の研究領域であるハイチ史への関心を喚起する.

赤司道和著
19世紀パリ社会史−労働・家族・文化−
[北海道大学大学院文学研究科研究叢書5]

ISBN4-8329-6431-3/2004.3.10/A5判・上製・266頁・定価4725円(本体4500円+税5%)
 <品切>
1815〜60年,フランスが近代市民社会確立への地歩を固めつつあった時代のパリの労働者の労働と日常生活の諸相を,労働者家族を分析軸に検討,復古王政期以降の救貧, 家族政策を工業化の進展過程で顕在化した社会対立の深化の中で捉え直す.

A.ディグビー,C.ファインスティーン編/松村高夫・長谷川淳一・高井哲彦・上田美枝子訳
社会史と経済史−英国史の軌跡と新方位

ISBN4-8329-6680-2/2007.10.10/四六判・上製・296頁・定価3150円(本体3000円+税5%)
イギリス経済史・社会史の古典的論点(農業革命、議会エンクロージャー、産業革命、帝国主義、ケインズ革命、人口成長、女性、チャーティズム等)を、新しい史料と方法を用いて分析。通俗的な理解を変える、より漸進性・連続性を強調した新解釈を、図表を用い平易に提示する。

加藤和秀著
ティームール朝成立史の研究

ISBN4ー8329ー6031-8/1999/A5判・352頁・定価9975円(本体9500円+税5%)
従来ほとんど利用されなかったペルシャ語史書と旧ソ連邦に保存されてきたワクフ文書等の社会経済文書史料の全面的な利用に基づき,チャガタイ・カン国の成立と中央集権化,中央アジア農耕定住社会の変貌,そしてティームール朝の形成とそれに続く帝国への発展の過程を解明する.

川口 琢司 著
ティムール帝国支配層の研究

ISBN978-4-8329-6676-5 2007.4.25/A5判・上製・カバー・412頁・定価7560円(本体7200円+税5%)
テュルク系支配層につき@ティムールの後継問題とシャールフ政権成立のダイナミズム、A宮廷史家によるテュルク・モンゴル伝承とモンゴル帝国史の創造、B部族・グラーム出身のアミールと政権の本質・動態とのかかわりを解明。政権の質的変化や政権交代のダイナミズムを描き出す。

R.A.グロス著/宇田佳正・大山綱夫訳
ミニットマンの世界−アメリカ独立革命民衆史−

ISBN4-8329-2061-8/1980/B6判・280頁・定価1680円(本体1600円+税5%)
アメリカ革命勃発の地コンコードの民衆の革命への参加過程を,町内の利害対立,社会関係等の具体的かつ綿密な実証を基に生き生きと描き出す.従来,米英関係と国内勢力関係から分析されてきた独立革命を,民衆の対応と参加という新たな視点から叙述した気鋭の力作!〔北大選書〕

W.T.ヘーガン著/西村頼男・野田研一・島川雅史訳
アメリカ・インディアン史 [第3版]

ISBN4-8329-2133-9/1998/四六判・338頁・定価2730円(本体2600円+税5%)
先住民族の歴史と現在を知ることなしに世界の未来は語れない.本書はアメリカの政治とモラルの歴史に関する試金石となるだろう.ここではなじみ深いアメリカ史上の挿話が,全く異なった表情を見せている.最近の動向への分析をさらに増補した原書第3版.

西山克典著
ロシア革命と東方辺境地域―「帝国」秩序からの自立を求めて−

ISBN4-8329-6281-7/2002.2/A5判・472頁・定価7560円(本体7200円+税5%)
従来の中央からの歴史像を再考し,ロシア全体との関連,中央と辺境の歴史構造,支配と統合,解放の論理を問いつつ,東方辺境地域の独自の社会構造と自立(律)性から,帝国の編成, 革命,ソ連の形成過程をとらえ直す.「地域」(=辺境植民地)の側から再構成した新たなロシア革命像.

左近幸村編著
近代東北アジアの誕生−跨境史への試み[北海道大学スラブ研究センター スラブ・ユーラシア叢書4]
IISBN978-4-8329-6700-7/2008.12.25/A5判・並製・400頁・定価3360円(本体3200円+税5%)
これまでロシアや清帝国の「辺境」とみなされ、研究上の空白となっている19世紀東北アジア地域史について、国境を越えた相互作用に着目し、執筆者間で各章を相互参照し議論する「跨境史」的手法によって、新たな歴史像を提示。19世紀におけるロシアの進出と東アジアの在来秩序の変化が、東北アジアにどのような影響を及ぼしたのかということを、さまざまな角度から検証することで明らかにする。新進気鋭の研究者たちによるトランスボーダー・ヒストリー構築の試み。

前田弘毅編著
多様性と可能性のコーカサス−民族紛争を超えて[北海道大学スラブ研究センター スラブ・ユーラシア叢書5]
ISBN978-4-8329-6702-1/2009.3.25/A5判・カバー・248頁/定価2940円(本体2800円+税5%)
泥沼化し、未だ出口の見えないチェチェン紛争や、南オセチアへのグルジアによる侵攻とそれに呼応するロシアのグルジア攻撃(2008年)は、世界中に大きな衝撃を与えている。その一方で、長寿の郷、ワインの故郷、勇壮かつ優美な民俗舞踊など、伝統芸術の宝庫としても知られてきた。本書では、多様な言語・宗教に基づく共生の文化を築いてきたコーカサスの歴史や文化を、現地経験豊富な7人の論者が描くなかで、民族・宗教と国家という普遍的な問題をあぶり出す。我が国で初めてのコーカサス研究に焦点を当てた市民講座の記録。

森本一夫編著

ペルシア語が結んだ世界―もうひとつのユーラシア史[北海道大学スラブ研究センター スラブ・ユーラシア叢書7]
ISBN978-4-8329-6712-0/2009.6.25/A5判・並製・270頁・定価3150円(本体3000円+税)
現在はイランなどで用いられるにすぎないペルシア語は,長きにわたり広大な一帯で用いられていた。本書は文献資料をもとに,王朝の盛衰や人の移動・交流に伴う,使用状況や文語としての「威信」の変化を検討する。

豊川 浩一 著
ロシア帝国民族統合史の研究−植民政策とバシキール人−

ISBN4-8329-6611-1/2006.4.10/A5判・上製・584頁・定価9975円(本体9500円+税5%)
日本では未だ明確に知られていないバシキール人の歴史を,「征服・獲得→併合→同化」というロシアの植民および民族政策に対し一貫して異議申し立てをした歴史として詳述.ロシア帝国ひいては現ロシア連邦の諸民族関係の性格を,刊行・未刊行の史料を駆使して浮き彫りにする

志田恭子 著
ロシア帝国の膨張と統合−ポスト・ビザンツ空間としてのベッサラビア−

ISBN978-4-8329-6705-2/2009.5.25/A5判・並製・298頁・定価3360円(本体3200円+税5%)
ベッサラビアを事例に、帝政ロシアによる辺境統治を、民族地域のロシア化とそれに対する抵抗の構図だけでなく、国境を越えた歴史的空間としての有用性への着目、国外情勢や帝国の外交政策の影響、統合のみならず膨張の道具としての利用という視点を提示。辺境統治研究の新枠組み。

S.ズナメンスキー著/秋月俊幸訳
ロシア人の日本発見−北太平洋における航海と地図の歴史−

ISBN4-8329-3091-5/1979/ 
<品切>
コサックによるシベリア探険にはじまり,カムチャツカ,クリール諸島を経て日本に達するまでの,ロシア人による北太平洋探険の歴史を,克明な資料に基づき客観的な立場に拠って叙述した「日露交渉前史」.日露関係史研究の第一人者を訳者に得て,詳細な訳注を施した.

ブレット・ウォーカー著/浜 健二訳
絶滅した日本のオオカミ―その歴史と生態学

ISBN978-4-8329-6718-2  2009.12.25/A5判・上製・356頁・定価5250円(本体5000円+税5%)

絶滅に至る過程を,民俗学・生態学や進化論に基づく新たな枠組みと北米との比較を通じて再構成。特に北海道におけるエゾオオカミ絶滅政策とイエローストーンでの絶滅と再導入の歴史的背景を詳細に検討する。
「狼の視点」からという斬新な軸に拠り,野生生物の「歴史」研究に一石を投じた,気鋭の著者による日本環境史研究の力作。

ブレット・ウォーカー著/秋月俊幸訳
蝦夷地の征服 1590-1800―日本の領土拡張にみる生態学と文化

IISBN978-4-8329-6678-9  2007.4.10/A5判・上製・360頁・定価5460円(本体5200円+税5%) <品切>
徳川幕府による蝦夷地の征服を,単なる圧制・抑圧とそれに対する抵抗という視点からだけではなく,日本の進出によってアイヌ社会と文化および蝦夷地の自然・生態系・風景がどのように変化していったかという,新しいユニークな視点から精緻に分析する。

秋月俊幸著
日本北辺の探検と地図の歴史

ISBN4-8329-6001-6/1999/B5判・470頁・定価8715円(本体8300円+税5%)

北大図書館北方資料室が世界に誇る貴重な史料に基づき,ヨーロッパ・ロシア・中国・日本の北方図を詳細に比較検討,その相互関係を明らかにするとともに,地理的探検と地図作製の問題を総合的に叙述.著者長年にわたる研究の成果を集大成した北方地図学史・日本北辺史の決定版!

永井秀夫編
北海道民権史料集

ISBN4-8329-5261-7/1986/菊判・912頁・定価9240円(本体8800円+税5%)
北海道の自由民権運動は各府県の運動とはその時期や性格の面で異なった様相をもっている.本書は1880年前後から1894年までの時期を対象に史料を収集したものであり,北海道の民権運動研究のみならず,広く自治・言論活動の発生等を考察する上で貴重な基礎史料となるであろう.

鈴江英一著
北海道町村制度史の研究

ISBN4-8329-5231-5/1985/A5判・518頁・定価5040円(本体4800円+税5%)
北海道史研究において未開拓の分野であった地方自治制度の成立を,膨大な史料に基づいて究明.“近世”と“近代”の連続性や日本全体の地方自治制度との関連を一貫して追及した,今後の研究には不可欠の基本文献であり,また本書自体が北海道史研究の史料集としての役割をも果している.

佐々木 馨著
北海道仏教史の研究

ISBN4-8329-6461-5/2004.2.29/A5判・上製・710頁・定価10500円(本体10000円+税5%)
@北海道と東北を「北方地域」と捉える広域的視点,A寺院建立と地域形成の関わりを見る「開教=開拓」の視点,B他宗教の動向にも目配りした比較宗教史の視点,C直接的担い手としての民衆の生き方をさぐる民衆史的視点,から北海道仏教の歴史的展開を初めて通観した意欲作.

白井暢明 著
北海道開拓者精神とキリスト教

ISBN978-4-8329-6733-5/2010.3.25/A5判・上製・354頁・定価7350円(本体7000円+税)
明治期に集団移住し,現在の自治体の基礎を築いた全ての団体として,「赤心社」,「インマヌエル団体」,「聖園農場」,「北光社」,「北海道同志教育会」がある。移住動機や移住の経緯,移住後のコミュニティ形成について精神史的,宗教社会学的観点から考察,解明する。

船津功著
北海道議会開設運動の研究

ISBN4-8329-5531-4/1992/A5判・400頁・定価6300円(本体6000円+税5%)
北海道開拓を目指して移住してきた民衆が,地方自治制度の空白状態から展開してゆく運動の有り様を克明に追究する意欲作.「拓殖史観」を乗越え,自由民権運動の視点から議会開設運動を捉えながら,その歴史的限界をも摘出する.

桑原真人著
戦前期北海道の史的研究

ISBN4-8329-5561-6/1993/A5判・432頁・定価6720円(本体6400円+税5%)
朝鮮人連行・強制労働・公害等,北海道開拓百年に隠された影の部分を具体的に論評し,「内国植民地」北海道の実像に迫る意欲作.拓殖史観に代表されるバラ色の歴史把握に鋭いメスを当て,厳しく追究する.

田中彰著
北海道と明治維新―辺境からの視座―

ISBN4-8329-3301-9/2000/四六判・254頁・定価2625円(本体2500円+税5%) 
<品切>
蝦夷共和国,開拓使,屯田兵村,札幌農学校,琉球処分,内国植民地・・・・・・.激動の幕末・維新期の北海道を辺境の視座から描き出す.中央=内地からは見えてこない,新しい歴史の姿! 巻末に箱舘戦争の知られざる記録『蝦夷事情乗風日誌』を収録.

亀井秀雄・松木博編著
朝天虹ヲ吐ク−志賀重昂『在札幌農学校第弐年期中日記』−

ISBN4-8329-5961-1/1998/A5判・490頁・定価7875円(本体7500円+税5%)
名著『日本風景論』で知られる志賀重昂の若き日の日記を,可能な限り正確に翻刻して解説を付し,明治期の知識人の思想・精神形成の軌跡を辿る意欲作.ナショナリズムの再検討が進められる現在,日本近代国家の制度化と植民地形成との関わりを明らかにするための基本文献ともいえよう.

桑原真人・田中彰編著
平野弥十郎幕末・維新日記

ISBN4-8329-6091-1/2000/A5判・488頁・定価7875円(本体7500円+税5%)
平野は幕末から維新期にかけて江戸・横浜・北海道等で台場築造・鉄道建設・道路開削その他の土木事業に携わった一民間人土木請負業者であり,彼の日記にはその詳細な工事記録が記されている.また併せて,当時の庶民生活の一端をリアルにうかがうこともできて興味深い.

北海道大学北方研究教育センター 編
知里真志保―人と学問

I
SBN978-4-8329-3375-0/2010.3.31/四六判・上製・318頁・定価3570円(本体3400円+税)
本書はアイヌ語学・アイヌ文化研究に偉大な足跡を残した知里博士の生誕100年を記念する出版である。2009年2月22日に北海道大学大学院文学研究科(北方教育センター)の主催で行われた生誕百周年記念シンポジウム「知里真志保 人と学問」における発表,講演の内容を中心として編集したものである。

小川正人著
近代アイヌ教育制度史研究

ISBN4-8329-5831-3/1997/A5判・462頁・定価7350円(本体7000円+税5%)
アイヌ児童を対象とした小学校=アイヌ学校の設置からその特設制度廃止まで(1870年代〜1930年代)の近代日本のアイヌ教育の展開過程を解明.詳細・緻密な実態分析に基づく歴史研究として,アイヌ教育史のみならず,蓄積の乏しい近代アイヌ史にも大きな一石を投ずる気鋭の力作.

北海道大学附属図書館編
日本北辺関係旧記目録−北海道・樺太・千島・ロシア−

ISBN4-8329-5411-3/1990/B5判・476頁・定価8925円(本体8500円+税5%) <品切>
北海道大学附属図書館北方資料室が世界に誇る北辺地域関係資料を網羅した初の目録.従来の類書には見られない豊富な資料を収録するとともに,その一点一点に的確にして懇切な注解を加えてある.今後の北辺地域の歴史研究に不可欠の指針と言えよう.

北海道大学附属図書館編
明治大正期の北海道−写真と目録−

ISBN4-8329-5541-1/1992/AB判全2冊・604頁・定価12600円(本体12000円+税5%) 
<品切>
北海道各地の開拓の状況から,千島樺太アイヌ民族の記録まで,北大北方資料室が世界に誇るコレクションの全貌を紹介するフォトドキュメント.収蔵写真に解説を付した「目録篇」,選りすぐった1400点に及ぶ「写真篇」からなる.

谷本一之著
アイヌ絵を聴く―変容の民族音楽誌―

ISBN4-8329-6101-2/2000/B5判・394頁・定価16800円(本体16000円+税5%)
江戸・幕末の北辺関係史料に見られるアイヌの芸能(音楽や舞踊)に関する図像や文書記録を蒐集・整理し,これを1901年以降現在までに数回に亘り組織的に行われた調査による記録に対応させて,アイヌの芸能の時間的変化の過程を検証,アイヌ文化の変容と同化の様相を示す.第54回毎日出版文化賞受賞.

北海道大学アイヌ・先住民研究センター編
アイヌ研究の現在と未来[北大アイヌ・先住民研究センター叢書1]

ISBN978-4-8329-6727-4/2010.3.31/A5判・上製・358頁・定価3150円(本体3000円+税)
2007年に「先住民族の権利に関する国連宣言」が採択されるなど、アイヌを始めとする先住民族をめぐる状況は、著しく変化している。本書は、アイヌ研究者と、当事者であるアイヌ民族によるシンポジウムの記録である。対象は歴史学、考古学、形質人類学、法律学・政治学、文化人類学、言語学の6つの分野にまたがっている。〈北大アイヌ・先住民研究センター叢書1〉

北海道立北方民族博物館編
環北太平洋の環境と文化

ISBN4-8329-6671-5/2006.6.25/A5判・上製・328頁・定価5985円(本体5700円+税5%)
北半球の寒帯・亜寒帯気候の地域に暮らす北方諸民族は,厳しい生態的環境に適応し,それぞれの地域の特徴を活かしながら伝統的な文化を構築してきた。本書は,多様な文化的要素を含む北太平洋圏とその周辺地域を対象とし,個別の民族文化における環境適応の見事さや現代社会における文化変容の事例を紹介するとともに,それぞれの文化的関連性・共通性に対する理解を深めることを目的としている。

A.R.アルテーミエフ著/菊池俊彦・中村和之監訳, 垣内あと訳
ヌルガン永寧寺遺跡と碑文―15世紀の北東アジアとアイヌ

ISBN978-4-8329-6698-7/2008.4.10/A5判・上製・154頁・定価5250円(本体5000円+税5%)
本書は15世紀初めにアムール河最下流域のヌルガンに中国の明朝によって建てられた永寧寺の遺跡の発掘と,そこに立てられた石碑に刻まれた碑文の研究を内容としており,300枚に及ぶ発掘品等写真・図版とその解説からなっている。

煎本 孝編著
東北アジア諸民族の文化動態

ISBN4-8329-6241-8/2002/A5判・580頁・定価9975円(本体9500円+税5%)
日本・ロシア・中国・モンゴルを含む東北アジア諸民族の狩猟や遊牧民を中心とした伝統文化は,政治的・経済的な制約のもとにさまざまな変化を受けてきた.本書は,東北アジア諸民族の文化の動態を言語と文化の両面から明らかにする.

菊池俊彦著
北東アジア古代文化の研究

ISBN4-8329-5661-2/1995/A5判・562頁・定価9135円(本体8700円+税5%) <品切>
近年,北方地域への関心が高まり,北東アジアの歴史と文化の研究の必要性がようやく認識されてきている.シベリアと中国の古代文化の影響を受けながら,古アジア族とツングース系諸民族独自の歴史と文化が展開されてきた,この地域に関する長年の研究の集大成.

菊池俊彦著
環オホーツク海古代文化の研究[北海道大学大学院文学研究科研究叢書6]

ISBN4-8329-6451-8/2004.3.25/A5判・上製・300頁・定価4935円(本体4700円+税5%)
 <品切>
唐の都長安を訪れた流鬼国の朝貢使節は貢物として何を持って行ったのか。その国の北方にあるという夜叉国とはどこなのか。唐代に中国東北の貢納品として記録されたセイウチの牙はどこからもたらされたのか。広範に展開した交流と交易を軸に、環オホーツク海の諸民族の歴史と文化を解明する。

木村英明著
シベリアの旧石器文化

ISBN4-8329-5851-8/1997/B5判・458頁・定価8925円(本体8500円+税5%) 
<品切>
十数年来,著者が収集してきた膨大な資料を集大成し,加えて時代別,問題別に分析・考察,最新の体系的な叙述に基づきシベリア旧石器時代史を再構成しようとする本格的研究書.豊富な一次資料を駆使した本書は,日本の旧石器文化研究にとっても必備の書となるであろう.

岡田宏明著
文化と環境―エスキモーとインディアン―

ISBN4-8329-2011-1/1979/B6判・266頁・定価1365円(本体1300円+税5%) 
<品切>
北方圏の諸民族,特にアラスカ・エスキモー社会の分析を中心に,アメリカ・インディアン社会の文化変容まで環境と文化のかかわりを具体的に検討し,人類史における環境の果たす役割と,その文化への影響を多面的に考察する.「文化人類学の考え方」を知りたい人々へ!〔北大選書〕

金子 務・山口裕文編著
照葉樹林文化論の現代的展開

ISBN4-8329-6201-9/2001/A5判・622頁・定価8925円(本体8500円+税5%)
中尾佐助氏が照葉樹林文化論を着想してからすでに半世紀.本書では,「自然」 「倫理」 「農業」 「文化」の4つの観点のもとに,照葉樹林文化論の新たな展望を告げる24章が展開されている.研究書ではあるが,一般の人にも幅広くお薦めできる1冊.

山田孝子・煎本孝編著
Circumpolar Animism and Shamanism

ISBN4-8329-0252-0/1997/B5判変型・348頁・定価18900円(本体18000円+税5%)
アニミズムとは何か,シャマニズムとは何か,さらには相互関係はいかなるものかが,北方ユーラシア,北アメリカ,日本を含む周極地域諸民族の事例に基づいて,理論的・実証的に,文化人類学,生態人類学,認識人類学,先史学,神経生理学など広範囲の視点から探求・解明されている.

A.カンチュガ著/津曲敏郎訳
ビキン川のほとりで―沿海州ウデヘ人の少年時代―

ISBN4-8329-3311-6/2001/四六判・248頁・定価1890円(本体1800円+税5%)
@ウデヘの人々の生活,A森と川に依存して生きる人々の精神のあり方と倫理,Bナナーイ族,ロシア人,中国人,朝鮮人など隣人たちとの出会い,争いと協調,Cウデヘの生活に投影された戦争,社会主義化,近代化などが,平易にかつ生き生きと描かれた民族誌の傑作.

北村清彦 編著
北方を旅する−人文学でめぐる九日間

ISBN978-4-8329-3374-3/2010.3.31/四六判 ・並製 ・282頁 ・定価2100円(本体2000円+税5%)
考古学、民俗学や地理学に加えて、歴史学や言語学、文学、芸術学、環境科学による新しい「北方研究」の旅へご案内します・・・豊富なフィールド研究の成果を入れながら、単なる地域研究を超えて、「北方」を軸に世界の新たな捉え方を提示する。

呉人 惠著
コリャーク言語民族誌
ISBN978-4-8329-6707-6/2009.2.28・A5判・上製・398頁・定価7,980円(本体7,600円+税5%)
本書はシベリア北東端の森林ツンドラ地帯でトナカイ遊牧を営むコリャークの,自然環境に対する認識体系である「文化の文法」を民俗語彙の収集・分析を通して記述し,名づけの背後にある民俗分類構造の特色を解明し,言語人類学的成果を纏め上げたものである。

松浦 誠著
スズメバチを食べる―昆虫食文化を訪ねて―

ISBN4-8329-7331-2/2002/四六判・356頁・定価2730円(本体2600円+税5%)
最高級料理として復活しつつあるスズメバチ食! 中部地方をはじめ,北海道から沖縄にいたる日本各地,中国雲南省,東南アジア諸国など,著者が長年生態学研究のかたわら集めた豊富な資料と体験にもとづいて, スズメバチを食材として眺める視点からまとめた「昆虫食」の民俗学.