HUPress

詳細目録

写真

森本一夫編著
ペルシア語が結んだ世界−もうひとつのユーラシア史[北海道大学スラブ研究センター スラブ・ユーラシア叢書7]

ISBN978-4-8329-6712-0/2009.6.25/A5判・並製・270頁・定価3150円(本体3000円+税)


 現在はイランなどで用いられるにすぎないペルシア語は,長きにわたり広大な一帯で用いられていた。本書は文献資料をもとに,王朝の盛衰や人の移動・交流に伴う,使用状況や文語としての「威信」の変化を検討する。



*購入ご希望の方は「ご注文」のページへ

類書を見る



主要目次紹介
[目 次]
はじめに
凡  例
序 章 ものを書くことから見たペルシア語文化圏――その面的把握をこえて 森本一夫
 はじめに
 1.ペルシア語とは――通史的概観
 2.ペルシア語の広がりをめぐって――研究史的考察
 3.「ものを書くこと」を通して「ペルシア語文化圏」を考える
 おわりに――各章の「見どころ
第1部 文献ジャンルから見たペルシア語文化圏
第1章 ペルシア語詩人伝の系譜――韻文学の隆盛と伝播 近藤信彰
 はじめに
 1.ペルシア語詩人伝の成立
 2.チャガタイ語詩人伝の介在 
 3.イランとトゥラン  
 4.オスマン朝による受容  
 5.インドにおける発展  
 おわりに  
第2章 ペルシア語文化圏におけるスーフィー文献――著述言語の変遷とその意義 矢島洋一
 はじめに  
 1.アラビア語からペルシア語へ  
 2.ペルシア語から諸言語へ――テュルク諸語の場合  
 3.ペルシア語から諸言語へ――イラン諸語の場合  
 4.ペルシア語から諸言語へ――インド諸語の場合  
 5.スーフィズム史における著述言語変化の意義  
 6.諸言語文献史におけるスーフィズムの意義  
 おわりに  
第3章 イスラーム法とペルシア語――前近代西トルキスタンの法曹界 磯貝健一
 はじめに  
 1.西トルキスタンにおける使用言語の変遷  
 2.法律分野におけるペルシア語使用  
 3.一般的法学書とアラビア語  
 4.法廷文書とペルシア語  
 おわりに  
第2部 地域から見たペルシア語文化圏
第4章 中央アジアにおけるテュルク語文学の発展とペルシア語 菅原 睦
 はじめに  
 1.ユースフ『クタドゥグ・ビリグ』(11世紀)  
 2.初期の翻訳作品(14世紀から15世紀前半)  
 3.古典期チャガタイ文学(15世紀後半から16世紀)  
 おわりに  
第5章 18世紀クリミアのオスマン語史書『諸情報の要諦』における歴史叙述――ペルシア語文献からの影響を中心に 川口琢司
 はじめに  
 1.著者アブデュルガッファールの経歴  
 2.『要諦』の執筆目的と内容構成  
 3.『要諦』冒頭部に列挙された参照文献  
 4.モンゴル帝国史の叙法  
 おわりに  
第6章 清代の中国ムスリムにおけるペルシア語文化受容 中西竜也
  はじめに  
 1.ペルシア語文化の影響  
 2.ペルシア語による著述を抑制した要因  
 3.アラビア語の威信の高まりとペルシア語による著述の衰退  
 おわりに  
第7章 南アジア史におけるペルシア語文化の諸相 真下裕之
 はじめに  
 1.南アジアのペルシア語化と在来諸言語  
 2.南アジアにおけるテュルク語の使用 
 3.ムガル帝国王族アズファリーの活動  
 おわりに  
語句解説  
あとがき  
図版出典一覧  
事項・地名索引  
人名索引  
史料名索引  



執筆者紹介
森本一夫(もりもと かずお)
 東京大学東洋文化研究所(准教授)
 イラン社会文化史,ムスリム諸社会の歴史
近藤信彰(こんどう のぶあき)
 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(准教授)
 イラン近世・近代史
矢島洋一(やじま よういち)
 京都外国語大学(非常勤講師)
 スーフィズム史
磯貝健一(いそがい けんいち)
 京都外国語大学外国語学部(非常勤講師)
 中央アジア史
菅原 睦(すがはら むつみ)
 東京外国語大学大学院総合国際学研究院(准教授)
 言語学,中期チュルク語
川口琢司(かわぐち たくし)
 東京大学(非常勤講師)
 中央アジア史,キプチャク草原史
中西竜也(なかにし たつや)
 日本学術振興会特別研究員
 中国ムスリムの歴史と思想
真下裕之(ました ひろゆき)
 神戸大学大学院人文学研究科(准教授)
 南アジア史




北海道大学出版会のホームへ