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砂田 徹 著
共和政ローマとトリブス制−拡大する市民団の編成−
IISBN4-8329-6561-1/2006.2.28/A5判・上製・370頁・定価9975円(本体9500円+税5%)


トリブス制は古代ローマ,とりわけ共和政期ローマの国制の根幹をなす制度である.これまで最高峰とされてきたL. R. テイラーのトリブス研究の到達点を踏まえ,トリブスの内部構造のより一層の解明とその社会的諸機能の再考により,研究史上の行き詰まりの打開を目指す.


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主要目次紹介
序 章 課題と研究史
 1 本書の課題
 2 〈ゲルツァー理論〉をめぐる論争とのかかわり
 3 研究史上における本書の位置づけ

第一章 ローマ市民団の拡大とトリブス
はじめに
一 「血縁的」トリブスとクリア制
二 セルウィウス王による「地縁的」トリブス
三 共和政期におけるローマ領の拡大とトリブス
 1 ローマ領の非連続的拡大
 2 新市民の「融合」とトリブス
 3 「人為的構成体」としてのトリブス

第二章 初期トリブスの内部構造──「身分闘争」との関連で──
はじめに
一 セルウィウス王と初期トリブス
二 氏族名を冠したトリブスの内部構造
 1 クラウディア区
 2 ファビア区
 3 その他のトリブス
三 「身分闘争」と初期トリブス
おわりに

第三章 共和政中期における有力政治家のトリブス操作
はじめに
一 トリブス拡大時における操作
二 ケントゥリア民会の改革とトリブス
 1 改革の概要
 2 改革の目的
三 トリブス掌握の痕跡
おわりに

第四章 共和政末期の選挙不正とトリブス
はじめに
一 分配係とトリブス
 1 名前のわかる分配係
 2 分配係と有力政治家
二 選挙不正とパトロン関係
 1 自己のトリブスへの配慮
 2 他トリブスの票の獲得
おわりに

第五章 審判人とトリブス──トリブニ・アエラリィの再検討を中心に──
はじめに
一 トリブニ・アエラリィをめぐる研究史
 1 トリブニ・アエラリィの起源
 2 前七〇年以降のトリブニ・アエラリィ
二 前七〇年以前の審判人とトリブス
 1 百人裁判所とトリブス
 2 前八九年のプラウティウス法
 3 スッラによる元老院議員の補充とトリブス
三 トリブニ・アエラリィの実態
 1 財産資格をめぐって
 2 キケロにおける記述の不統一
 3 トリブニ・アエラリィの実態
付論:三審判人団の投票結果
おわりに

第六章 都市トリブス再考──「トリブスから移す」とは何か──
はじめに
一 研究史の概観
二 「トリブスから移す」と「アエラリウスとする」
三 碑文に現れる関連表現
 1 バンティア青銅板
 2 不法利得返還法
おわりに

第七章 都市トリブスとローマ市民団の周縁──解放奴隷・役者・非嫡出子──
はじめに
一 解放奴隷と都市トリブス
 1 Ap・クラウディウス・カエクスのトリブス改革
 2 共和政中期
 3 共和政末期
 4 碑文に現れる解放奴隷
二 役者と都市トリブス
三 非嫡出子と都市トリブス
おわりに
補論:政治的な不利さをめぐって

終 章 帝政期におけるトリブスの変質
はじめに
一 選挙民会の衰退とトリブス
 1 カエサル時代から三頭政治家時代
 2 アウグストゥス時代の選挙
 3 後五年のウァレリウス-コルネリウス法
 4 後一四年以降の選挙
二 穀物配給制とトリブス
三 トリブスの内部構造を伝える碑文史料
おわりに

あとがき


著者紹介
砂田 徹(すなだ とおる)
1959年 輪島市に生まれる。
1986年 金沢大学大学院文学研究科修士課程修了
1988年 名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程中退
現 在  名古屋大学文学部助手を経て、北海道大学大学院文学研究科助教授


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